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進化系「コミュニティ・オフィス」を考えてみるシリーズ   その15 最終回


未来型ヒューマン・コミュニティ・オフィスコンセプトが繋ぐ人類知共創の世界とソーシャル・ハピネスの実現に向けて

このシリーズでは、未来型オフィスの在り方を考えてきました。

今までの常識(オールドノーマル⁉︎)でのオフィス定義は、
「決められた時間と決められた場所で、人間が集合し交流しながら働く場所」的な解釈がされていました。

私の思いは、こうしたオフィス概念は、ニューノーマル社会では、多様でフレキシブルな「人間の活動場」としての概念にトランスフォーム進化を続けてゆくと考えています。

いわば「フレキシブルオフィス」への進化ともいえます。その新たな概念は、

1.人間社会の多様なコミュニティを繋ぐ「社会場」としての機能

2.働き暮らす人間個々の集団が、人生幸福意識(わくわく)を共有しながら共存・共生し、社会価値を創造してゆく「共創意識の場」としての役割

3.働き集う人々が、快適で想像性に富む空間の中で、人生の「居場所」としての「喜びや安心感」を感じられる「心の交流場」としての存在

現場や現業で働くエッセンシャルワーカーは、原則的に「組織単位」や「業務単位」で区分された「指定場所」で働く事が一般的です。 
一方で、非現業型でナレッジ事務職仕事に携わる人々は、パンデミック環境での「在宅勤務」が浸透した事に加えて、かならずしも、同一組織や集団が「占有」ないし「指定」する「固定場所」で、仕事(価値創造活動)をする必要性が薄れてくることも予想されています。

この流れの一つであるWAA (Work from Anywhere and Anytime)と呼ばれているスタイルが普遍化してくると、WAAの概念がオフィス概念の一部を変質させつつある時代ともいえかもしれません。
ワークスタイルは、よりフレキシブルになり、「社会の仕事観」にバリエーションを与えてゆくことになります。
しかしながら、忘れてはならない重要な事がある。それは、共通する組織目的や社会目的を持つ人間同士が、リアルに意識交流し、個々人の暗黙知を、組織レベルで形式知化させてゆく知的コミュニケーションを促す「社会場的リアル時空間」が不可欠であるということ。

このWAAと人間意識交流場がウェルバランスされた「人間×時空概念」が、広義のソーシャルオフィスの考え方です。
一般的に、非現業型でナレッジ事務職仕事に携わる人々にとっては、自分自身のパフォーマンスが最大化できるワークスタイルや、ワークプレイスの選択を、臨機応変かつ自律的にセルフデザインする事は簡単できません。

そこで、組織(雇用者)側または社会が、非現業型でナレッジ事務職仕事に携わる人々が、潜在的な能力を有効に発出できる「心理的安全性」に満たされた「場」を提供できたとしたら!

また、組織に於いて、事業創造やイノベーティブ価値を創出する労働者(クリエイター等)にとって、「最高のパフォーマンス」を発揮できる「共創的な場」を演出できたとしたら!

組織の創造的生産性は格段に向上することが期待できるのではとの仮説です。

更には、働く人々の「心身健康」と、「健康で幸福を意とする「健幸人生」を醸成してゆく「ウェル・ビーングの場」を、安心・安全性に配慮しながら実現してゆく事は、SDGsでも謳われている「ディーセント・ワーク(Decent Work)」目標を始め、世界平和と人類幸福を希求するSDSsフィロソフィーに合致した理念とアクションプログラムそのものです。

私自身、組織勤めを卒業し、社会のホスピタリティサーバント意識を持ちながら、社会の「場」つくりエージェントとして、これからもソーシャル・ハピネスを共創してゆく「ヒューマン・コミュニティオフィス」をプロデュースしてゆきたいと考えています。

皆さんとのコラボレーションを楽しみにしています^_^

おわり

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