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「エイジレス・ライフデザイン」の心得ノート その53 コミュニティ&ナレッジ・コンシェルジュという役割

組織社会における人と人との繋がりをファシリテートし、コミュニケーションを誘発してゆく「コミュニティ&ナレッジコンシェルジュ」の役割を考えてみたいと思います。

社会には、多くの「知の資産」が存在しています。企業内の知的財産・資産や、学術的な研究論文、そして個々人の経験や才能といった無形資産など、様々な「知」が其々の専門領域に於いて「専門家」達により極められています。

人類の歴史を変えるような発見や発明に携わっている人たちは、日常、私たちの知らないところで、私たちの暮らしをより良く、また豊かにするために、専門家としての知見や経験を惜しみなく注ぎ込んでナレッジワークに専心しています。

私は「場」つくりの一環として、様々な専門家の「知の足跡」を辿り、組織内のイノベーションヒントになるような「閃きのネタ」をフィードバックしてゆく仕掛け作りやプラットホーム作りを進めています。

自称、ソーシャル・プロデューサーとしての活動とは、社会「場」をプロデュースすべく、「情報知のキュレーター」として、また、「社会知のブレンダー」として、また、組織社会内で「個知」を「組織知」にトランスフォームさせてゆくナレッジ・コミュニティを築いてゆくコンシェルジュ的機能を果たすこと等をミッションとしています。(あくまで私流の定義です!)

ただし、あまりにアルカディア(理想郷)を目指し過ぎても何も生まれませんから、日々の活動で実現出来る工夫をしなくてはなりません。

例えば、組織社会においては、他部門が持っている知見・経験を繋ぎあわせながら、組織知を集約化最大化させるナレッジアクティビストとして活動してみたり、地域社会ではエイジレスソサエティ創りをプロデュースしたり、コロナ対応を求められている「総務プロ」に超現場力の基盤サービスの実装支援をしたり、....と様々な現実を見据えた実践が価値を生みます。

トランザクティブ・メモリー(組織の記憶力に重要な概念であり、組織全体が何を覚えているかではなく、組織のメンバーの「誰が何を知っているか」を知っておくこと)システム(TMS)を組織に実装させてゆくにもナレッジ・コンシェルジュは必要です。
コミュニケーション・デザインの究極はTMSとも言えます。

TMS機能は、其処に聞くと、誰がどの様な経験を有しており、得意分野が何か、といった情報提供できるサービスと位置付ければ、企業内に眠る潜在的組織知が劇的に向上すること間違いなし!と思います。

ただ、どの組織でも、個人情報保護の観点から、社員個々の経験値や知力の集合である「組織知」を見える化(例えばコーポレートポータルにKnowWho情報を掲載)することはなかなか難しい時代になっています。

普通、「それは難しい!」的な曖昧判断で議論にもならない事が多いもの。

どうすれば出来るかを徹底的に考えてみましょう。そして、工夫をしてみましょう!
これらは義務ではありません。さりげなくファシリテートして『知』を誘発させてゆく事もコミュニティ&ナレッジ・コンシェルジュの役割です。

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