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「かっこいい」とは!



誰もが使う「かっこいい」という言葉とその本質を紐解いている本があります。
平野啓一郎氏のこの本には、たくさんの人生示唆があります。

web情報からの引用ですが、

本書はまず、「カッコいい」という言葉の起源に迫っています。

「カッコいい」という言葉が流行語として登場し、爆発的に流行ったのは、戦後のテレビブームと同時期、1960年代のこと。
それからというもの、「カッコいい」という言葉が20世紀後半から現在に至るまでの文化現象や、大衆の消費行動に多大なる影響力についてはことさら説明はいりませんね。

著者曰く、「カッコいい」と、その語源である「恰好が良い」は少し違った意味を持っているこれは混乱しやすい点なので、まず初めに説明しておくと、いずれも“理想像と合致しているか”を指す言葉ですが「何を理想像」とするかの価値基準に違いがあるとの視点。

「恰好が良い」は、なにか基準となる手本があったうえで、それと比較して様になっているかどうかを評価する。一方、「カッコいい」の理想像となるのは、もっと多様で相対的なものです。

たとえば、あなたが友人や同僚と“カッコいい上司”とはどういった人物かを語るとすればどのように説明するかを想像してみてください。「熱意がある人」「単純に顔が良い人」「話が上手い人」「持ち物にこだわりがある人」など、話の相手が近しい関係性であっても全く同じ説明になることはほとんどないでしょうし、あなた自身の回答も、今と数年後とでは違った定義になるでしょう。

ではなぜ、私たちはこの言葉を共通認識としてコミュニケーションの中で難なく使うことができるのでしょうか。
それは私たちが「カッコいいとは何か」という問い、つまり「カッコいい」の条件を共有しているからではないでしょうか。
著者は「カッコいい」の諸条件として、以下を提示しています。(p.71)。

魅力的(自然と心惹かれる)

生理的興奮(「しびれる」ような体感)

多様性(一つの価値観に縛られない)

他者性(自分にはない美点を持っている)

非日常性(現実世界から解放してくれる)

理想像(比類なく優れている)

同化・模倣願望(自分もそうなりたいと自発的に感じさせる)

再現可能性(実際に、憧れていた存在の「カッコよさ」を分有できる)

(以上引用;https://www.nomura.co.jp/el_borde/books/0032/)

さて、ここからが私の考察です。
この本の「いかに生きるべきか」への問いかけは賛同する点です。
私は「いかに生きるべきか」という問いかけに加えて、人生のわくわくと自己肯定感を醸成させて「幸せ時間」を創発させてゆく『意識の「場」』的な捉え方をしています。

「かっこいい自分」をイメージしてみるとわくわくしてきますよね。

そして、出来る範囲で「かっこいい」自分つくり(自分演出)を考えて、努力する気持ち(または意識)は、「生きるべき」という義務的な意識の前に「生きる楽しみや喜び」を感じる意識を湧き立たせてくれます。

人間は誰もがGIFT(固有の才能や才覚→個性力)を持っているものです。
でも自分自身のGIFTに気付いている人は少ないかもしれません。天才的なGifted を見ると「自分なんて平凡」と思いがちですが、GIFTは誰もが持ち合わせている「個性」ともいえます。

「かっこいい自分」を意識して個性を発揮してゆくことが大切です。
平野氏が問いかける「かっこいい」要素の何か一つでも、こだわりを持つことで自己演出してゆけるきっかけとなります。
『かっこよく生きる』自分演出をしてみることが大切です。

「かっこいい」とは、日常がわくわくするHappy Life Design の大切な要素の一つです。
他人に魅せる「かっこいい」も良いですが、自分自身の心が感じる「かっこいい」こそが生きるエネルギーを生み出し、生きる力となります。

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