「人生時間」を考える  その5 『睡眠時間』の大切さとその効果と効能

皆さんは、毎日の「睡眠時間」と「活動時間」の最適調和はできていますか!

人間には、サーカディアンリズム(概日リズム)と呼ばれる『体内リズム時計』が体内に埋め込まれています。
海外旅行された時に体感する『時差』がそれです。

人間は、太古の時代から、太陽が昇る朝に目を覚まし、日中に生きる活動をして、太陽が沈み辺りが暗くなると「寝る」暮らしを続けてきました。
もちろん、近代になると「24時間眠らない社会」を支える様々な仕事に就かれている方々も多く、夜に活動(仕事)をして、日中(昼)に寝るリズムで暮らす人もいます。

また、国際線のパイロットやCAは、『時差』が日常であり、身体的負荷がかかる仕事です。

様々な「ダイバーシティ・ワークスタイル」に適応する『スリーピング・タイムマネジメント』は、人生時間をデザインしてゆく上で大切な知識の一つです。

先ずは、「睡眠」のメカニズムと最高の眠り方について、「スタンフォード式最高の睡眠」(睡眠医学の第一人者である西野教授著)よりご紹介します。

睡眠は寝入りばなの90分が大切。

睡眠には「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」と呼ばれる深い眠りと、浅い眠りの周期があり、その周期は90分!

睡眠不足や眠りを抑えた場合の影響には
・インスリン分泌が悪くなり糖尿病を招く

・食べ過ぎを抑制する「レプチン」ホルモンがでず、太る

・食欲を増す「グレリン」ホルモンがでて太る

・インスリン量交感神経の緊張状態が続いて高血圧になる

・精神が不安定になり、鬱病、不安障害、アルコール依存、薬物依存の発症率が高くなる。
......といった健康への影響が出てきます。

人間は眠らずには生きてゆけません。
最適な眠りは心身の健康を支え、暮らしや仕事の充実度を高めてくれます。

でも、なかなか眠れなかったり、どうもスッキリ目覚めない....とか、私たちの日常の悩みはたくさんありますよね。

『睡眠負債』という言葉を聞かれたことあると思います。
要は、寝不足が蓄積してゆく状態です。

上手く寝れない!

寝付けない!

ぐっすり寝れない!

目醒めが悪い!

などなど、「眠りの質」が悪くなると、日中の活動パフォーマンスや「仕事の質」にも影響がでてきます。

仕事の能率を上げて残業を減らす運動をいくらやっても、「睡眠負債」が大きいとなかなか上手くゆきません。

どうすれば良いのでしょうか。

私からの提案は『パワーナッピング』言い換えれば『隙間仮眠時間』の「場」つくり演出です。
『パワーナッピング』とは、簡単に言えば、職場での短時間仮眠「シエスタ=昼寝」です。

『職場で昼寝....! 何をふざけた事を言ってるんだ‼︎』と思うか、シエスタの生命効果を『仕事の創造性』向上に繋げてゆく手段として『演出』するか。

私は、「睡眠」の品質をうまくマネジメントするのは、社員一人ひとり個の責任ではあるものの、組織としてアシストしてゆく意識を持つ事も必要ではないかと思います。

『社員の健康を維持増進させる「健全経営」』が実践出来ると共に、社員のワークスタイルの柔軟性を任せる事により、組織の能率が向上してゆく事も期待でます。
但し、やり方の工夫と「場」つくり技術が不可欠ですが....

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