見出し画像

「大企業組織」の考察 その1


「情報囲い込み」と「オープンイノベーション」のジレンマ⁉︎

組織社会で「働く」方々は、帰属する組織で知り得た『情報』や『ノウハウ』、特に『顧客関連情報』や『機密情報』は社外秘(対外厳秘)とされて、口外する事は懲戒の対象とります。
そんなこと当たり前で「当然の事」と思われると思います。

でも、ある局面で不思議な光景と掛け声を聞く事があります。

経営戦略や方針として「我が社はオープンイノベーション戦略に注力し『知の共創』を推進してゆく」….的な話です。

「産官学民連携により….」という掛け声もよく聞く話。

知の学府と共同研究を進めてイノベーションを! 

こうした流れは歓迎され、「WeWork」のような「コ・ワーキングプレイス」が「共創の場」として期待され、大手企業の新規事業部門がチーム単位で利用する流れが一時できました。

が……!

大手企業の方々は「守秘義務」を負っており、自身のアイデアなど含め、帰属する組織で得たナレッジや情報を織り混ぜた(漏らすことではないのですが)オープンなイノベーデイブディスカッションがしづらい事もあるのでしょう!結果的にコ・ワーキングプレイスから撤退することに!…..

大手企業の中には、社会に発信されている事(オープン共創)と、社内の事情が噛み合わないことも。
私の所感ですが、結果的にオープン・イノベーションの誘発には繋が難いように感じます。
日本組織の特徴かもしれませんが「ここだけの話」の使い分けが苦手なのでしょうか。
私のイメージですが、「ここだけの話」スタイルは、信頼関係と心の相互コミュニケーション出来ないと成立しません。
「自社」であろうと「他社」であろうと、同じ想いとパッションを持っている人同士が繋がる瞬間には「合気」の流れが生まれます。
この気合いを上手くとらえられるかが「共創」への巧拙となります。

私が米国で仕事をしていた時の話ですが、シリコンバレーの連中は、この「気合い」とパッションが凄い熱量でした。
GAFAMが生まれるパッション風土とも言えるアジリティ社会です。

日本の大企業では「気合い」と「パッション」だけでは組織が動きませんよね。
「じっくり」も大切ですが、この大企業体質が世界レベルでの競争力を減衰させている理由の一つでは?と思う日々。

NFT イベントでの登壇を終えて帰りの車中での呟きでした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?