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進化系「コミュニティ・オフィス」を考えてみるシリーズ   その12「知性空間」の「場」つくり


「知性空間」の中での、人間「個」の暗黙知を表出化させてゆく「トランザクティブメモリーシステム」の構築と「サイバニクス」並びに「センシングテック」の実証実験をしてみたいと思っています。

私がが考える「知性空間」とは、組織に集い、オフィス等で働く人たち「個々人」の知識・唯識(五感と意識、無意識)、そして「さまざまな想い」が集合・集積した時空間ととらえています。

その中に暗黙的に存在する「個知」を「集合知」や「集積知」に昇華させて、イノベーティブな新価値創造活動を刺激してゆく物理的器かつバーチャル意識空間を「オフィス」と解釈し「場」つくりを進めています。

中でも、オフィスに集う「個」の活動価値、暗黙知価値や心身状態を、適切にマネジメントコントロールし、「場」の健康状態や知力のコンディションを可視化し、その情報を共通化してゆく手法として「サイバニクス」と「センシングテック」の活用を検討しています。
「サイバニクス」とは、ロボットスーツHALで有名な山海嘉之教授が確立した概念ですが、脳神経科学・運動生理学・ロボット工学・IT技術・再生医療・行動科学・倫理・安全・心理学・社会科学など、人・ロボット・情報系が融合複合した新学術分野です。

この技術を用いて開発されているバイタルセンサー(血圧、脈波、心電、体温、血中濃度・糖度等、脳波、体組成...等) や、行動(加速度)センサー、そして環境センサーの技術を融合させて、働き方や組織活動が可視化させてゆくことが可能となるテクノロジーです。

また「センシングテック」には、働く人々の仕事力の基礎とも言える「心身健康」をモニタリングできる「バイタルセンサー」を始め、オフィス空間環境をリアルタイムでコントロールしてゆく「空調エアーセンサー」や「光・音・匂いセンサー」、そして「セキュリティセンサー」などが実用化されてきています。

これらそれぞれのセンサー等をオフィス空間に実装することにより、組織内における「人と場の活性化及び健全化」を客観的情報として「場」つくりのサポートをしてゆくことが可能となります。
こうしたテクノロジーを基盤とし、知の交流を促す「トランザクティブメモリーシステム」のプラットフォームが「パーソナル・インフォマティクスと、ライフ&バイタルロギングのコンセプトです。

-続く-

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