【美と感性を磨くシリーズ】その7 アートに満ち溢れた社会「場」創り


日本は「アート民度」がまだまだ低い国です。

プロの作家が創作した作品の価値を評価する仕組みは、一部の専門家や大家に委ねられており、庶民の感覚が及ばない構造になっています。

私は、デジタルエンタテイメント組織で多くのアーティストと一緒に働いていた時に感じていた事があります。

それは、アーティストの創作物(完成形ではなくデッサン一つとっても)は、人の心に潤いと心地良さを与えてくれる力を持っている!という事です。

アート作品の魂は、人心に染み込み、人の行動や意識を整えて、元気を創り出す力があります。

日本の社会では、エンジニアが「リベラルアーツ」を学ぶ機運が高まり始めています。

サイエンスの世界は「理論」と「発見・証明・実証」の「科学・技術」の世界。
アートの世界は「感性」と「心」を拠り所とした「人間味」の世界です。

価値を創造してゆく「人間の英知」が結実する過程に「サイエンス」は不可欠です。
AI、量子コンピュータ、ビッグデータ、ゲノム解析、DXテクノロジー、ディープテック...etc 全て、科学が生み出しできたもの。

でも、「科学」だけでは人間社会が豊かにはならないこともあります。

人間が持つ「感性アート」の心、言い換えれば『美』の心とも言えます。
多くの日本人は、仕事で「美」を考える事はありません。

「美」では、経済的対価を生み出すこと、要は、儲けられない!との意識があるからです。.....でも、この意識は本当に正しいのでしょうか。

「美心」は「幸福心」の触媒であり、幸福感のセルフ・エモーショナルマネジメント術を身につけていると、生産性や創造性を高められる!との仮説。
幸福感は、ワクワク心を刺激し、やる気を増進させるはず!です。

「美」を感じる心「美心」の感性を磨くことで「幸福心」を感じられる「意識のセルフマネジメント」ができるようになります。

哲学や美学、幸福学等の視点で難しく考えるのではなく、感じたままの思いです。

私たちは、目に見える「綺麗」なものや「素晴らしい景色」例えば、ロマンチックな夕日や抜けるような青空、一面の花畑や満開の桜...、女性美、肉体美そして、心脳で感じる情景や人の優しさなどにも「美」を感じます。
目の見えない方は、心で「美」の感じるとの話を聞いた事があります。心美眼です。

あらためて「美」とは!を考えてみると、生きる喜びであり、心の豊かさを醸しだす触媒でもあり、心地を良くする「糧」になる幸福感!と言えます。

暮らしの中で「美しさ」を感じる感性・感情セルフマネジメントを身につけてゆけば、暮らしの潤いと「幸福心」を育み、人生の幸福を感じられるようになるのでは!と思う次第。

日本の街並みに、さりげない「アート」がたたずみ、公共空間にも「アート」が日常として存在し、オフィス等のワークプレイスにも、働く人たちの心のオアシスとなる「アート」を演出してゆく社会「場」創り!

アートでわくわくする幸福社会を創り出してゆきたいと思います^_^

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