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若狭視察で考えた、将来の事業構想

先日、福井県は若狭和田に行ってきました。前職の同僚が代表をつとめる古川ちいきの総合研究所の視察会に参加したのがきっかけです。お誘いいただき、古川さん、どうもありがとうございます!木材業界でのつながりのない私にとって、参加者の皆さんと関係構築できたことは大変ありがたかったです。

若狭和田・平田木材店の事業展開

さて視察会は、若狭和田エリアで製材・建材販売・建築設計・不動産等を営む平田木材店(URL:https://www.hirata-wood.co.jp/)さんの取り組みを中心に、地域に根差した企業の在り方、地域材の利活用事例を学ぶもの。平田木材店さんも木材加工事業を行っていて、大変参考になりました。込み入った質問にも丁寧に答えていただいた社長には、ただただ感謝です。ブログで公開できるような写真を撮っていなかったのがなんとも残念。

さて平田さんの会社は、製材業から始まって、建築設計や不動産など川下方向に事業を展開されています。サプライチェーンの多くのファクターを自社で占めることができれば競争力が増す一方、強みを生かすためには製材工場周辺に建設事業の商圏を絞り込まざるを得ない。そこで平田さんは、若狭和田に根差し、若狭和田そのものの活性にも力を入れられています。そんな平田さんのお話を伺いながら、自社の事業展開を考えるきっかけになりました。


目指したい方向

平田木材店さんは建築需要が旺盛だったころに事業を拡大されました。すでに業界が成熟しきっていて、住宅需要も右肩下がりの今、住宅・建設業界への新規参入は難しい。ただ他の用途開拓ができれば川下方向の展開も可能ではないか。特に1980年以降「もの」より「心」の豊かさを求める人が増え続けています。木を使って、心の豊かな生活を提供する事業展開を検討したいものです。秋岡芳夫が提唱した「消費者をやめて愛用者になろう」というスローガンが大好きで、末永く愛用したくなる、そんなチャーミングな商品を世に提供できたらと構想をふくらませています。

今回の視察会に来ていたばうむ合同会社やウッディーラー豊田さん、丸松木材さんが各々地元で開催されている「6歳になったら机を作ろう!プロジェクト」は、次の一手の参考になりそうです。今や学習机も〇KEAや〇トリに行けば1万円を切る金額で購入できます。もちろん消耗品と位置づけ、安価に入手するのも一つの選択ですが、愛用する感覚が希薄な現代において愛着をもって末永く使い続けられるものを子供に買ってあげたいと思う親心も一方であるはず。大阪でもこのイベントが開催できたらいいな。現在私の息子が5歳ですので、6歳の誕生日(2020年5月)までにぜひ開催したい。まずは滋賀で開催される丸松木材さんの机づくりイベントに参加しなくちゃっ!

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