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椎間板×ヘルニア

椎間板の解剖学的特徴、痛みの受容について調べました。
解剖学的に、緩衝作用があり、疼痛を受容する神経が周囲にあることがわかりました。
そして、椎間板といえば…そう、『ヘルニア』です。
巷では、
『以前、ヘルニアと診断されて…』
『私、ヘルニアを持っていて…』
と、ヘルニアは日常会話でも使われるし、腰痛になれば一度は聞いたことのある名前だと思います。
そもそもヘルニアとはどのようなものなのでしょうか?

ヘルニア


ヘルニアには、体内にある臓器が、本来あるところから組織の弱いところや隙間をぬって出てきてしまう事の総称を指します。
今話しをしている、ヘルニアは椎間板ヘルニアのことで他に、臍ヘルニア、脳ヘルニア、腸ヘルニアなどがあります。

椎間板ヘルニアのタイプ

今回話すヘルニアは、『椎間板ヘルニア(以下、ヘルニア)』を指します。
ヘルニアは、髄核が後側方もしくは後方、脊髄または脊髄神経にむかって移動する。向かったさきの神経を椎間板が圧迫等することで下肢痛が出現するのである。
タイプとしては、膨隆、突出、脱出、遊離脱出がある。
膨隆、髄核が膨隆するわけだが、髄核が線維輪内にとどまりヘルニアの程度も微少なことから下肢痛は出にくいことが示唆される。

結構、勘違いされることが多く、臨床でも質問されるのが、腰痛で来院し患者様から『私はヘルニアでしょうか?』と聞かれることが多い。
ヘルニアの診断は、レントゲンだけではわからない。
膨隆位はあるかもしれない。
ヘルニアの大きな問題は、『下肢痛』だと考える。
ヘルニア→神経圧迫→下肢痛
これが厄介であり、ヘルニアが原因の腰痛であってもヘルニア出現時の炎症が収まってしまえば疼痛は減少していく。1~2週間で疼痛の度合いが半分以上は減弱する。

ではどのようなストレスが加わるとヘルニアになってしまうのでしょうか?
それは次回

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