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脊柱の基本概念『支持と緩衝』

前回は脊柱を考える上での姿勢の話を書きました。
そして、色々と思うところがありますが、今回は脊柱の基本概念を考えていきます。
 脊柱の機能の主な作用は『支持と緩衝』にあると考えます。
 骨盤の上に立つ支持棒として脊柱が存在し胸郭を構成させ、重力に打ち勝つようにできている組織、それが脊柱です。
 内骨格を持つ我々ヒトにとって要であり柱の脊柱なので、ちょくに重力下で垂直方向のストレスには弱く、『圧迫骨折』を起こすことがあります、注意しなければなりません。
 しかし、その圧迫骨折をしてしまうと大事な柱が折れてしまい活動に多きな影響を与えます。そこで椎体を何個も構成し弯曲を作ったことで緩衝作用が生まれたと考えます。
 弯曲の話は、前述しているので控えますが、さらに椎体間に椎間板という組織を挟むことでより緩衝作用を高めていると考えます。
 そして、柔らかい組織である椎間板に過剰なストレスが掛かった時、椎間板の中心にある髄核が飛び出して後方の神経を圧迫し神経症状が出現する。これを椎間板ヘルニアといいます。

脊柱の基本概念をおさえることで見えてくる疾患
脊柱という支持する大黒柱的存在をどのように使っていくのかを考えるのが我々理学療法士をはじめ、体を動かさせる仕事をしている職務になってくるのでは無いでしょうか?

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