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怒りを殺すな

年明けからテレビを見ていると、「負」の要素に満ちたニュースが流れて、ふつふつと怒りと悲しみが沸き起こってくる。「いけない、気持ちを落ち着かせて」という自分が現れたあとに「いや、落ち着かせる必要なんてあるのか」という自分がやってくる。SNSの投稿をしないから「怒りの矛先」がないので、結局は気持ちを落ち着かせる方向に向かうのだけど、心には消化しきれないモヤモヤが残る。

去年、あるツイートを見かけたあたりから、「怒る」ということについてぐるぐる考えている。

これが最初に見たツイート。
ふむふむそうだと見た後に、このツイートを見た。

自発的に「怒りたい」なんて思うことはそんなにないし、できれば怒ることから遠ざかっていたい。「丁寧な暮らし」的な言葉と映像に囲まれて生活をしていると、怒ることってなんだか格好悪いんじゃないか、という気持ちになりつつあった中で、このツイートを見てバーンと頭を叩かれた気持ちになった。あ、僕は怒るという感情からたぶん逃げているんだ。

テレビをつけたり、ニュースを見たり、SNSを開いたりすると、怒りたいことに溢れている。本当にうんざりするくらい。けどそこから目を背けて、遠ざかって、自分の感情を荒げないように無意識にコントロールしていたような気がしたのです。

ニュースだけではなく違和感に溢れている生活の中で、怒りを感じない方が難しい。怒りたいことは毎日のようにたくさんあるのに、たくさんある情報に飲み込まれてしまっている。見て見ぬ振りをし続けていると、気づかなくすらなる。「そんなに怒らなくても」という言葉に対して、ちゃんと自分の物差しで怒れるようになりたい。自分の稚拙な「怒り」を、わざわざSNSに表出させようとは思わないけれど、湧いた感情を無視しないようにしないといけないなと改めて思う。

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