誰かの声

Bisのヒラノノゾミがアシスタントした、はたおじのPodcastを聞きました。橘さんが卒業をした後、1回だけマキタさん一人で放送したんだけど、その回を聞きながら僕が思ってたことを、そのまんまマキタさんが話していたんです。「あー」とか「うんうん」とか「どういうこと笑」とかしか言わなかった橘美緒の“声”の存在がいかにでかかったかということは、聴覚だけで楽しむラジオの中ですら、火を見るより明らかだった。

マキタさんは「女の子の声が入ることによって中和される」って言ってたけど、いや、この番組がすごく良いバランスだったのって「橘美緒の声」のせいなんじゃねえかとか思ったりもする。なんだろうか、はたおじを聞く楽しみって、あの面白批判まじりの音楽の話を聞きながら、覇気のない橘さんの声を聞くことにあったような、なかったような。あの声が心地よくて「お前もっとしゃべれよ!」とか思ってたし。

先に述べましたが、ラジオは聴覚のみで楽しむもので、最近いろんなラジオを聞き始めた僕にとっては、どの番組を聞くかって結構「声」だけで判断していたりするかも。もちろんパーソナリティのみなさんとても良い声なのですが、そんなかでも「あーー気もちーずっとこの声聞いていたーい」みたいな人っているよね。高校だったっけかな、KBSラジオでずっと聞いていたキヨピーみたいな。テレビで初めて顔を見たときの落胆さったらない、みたいな。

ラジオをまた聞き始めるようになったのは最近だけど、情報の溢れかえったこの世の中で、すごく狭い世界、狭い視野、狭い話を聞くのが、すごく心地よい。

今しゃべっている、顔も見たことの無いこの人は、いったいどんな人だろうか。

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