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【アドレナリン効率】四季東天紅は最高に熱くてクソルールな麻雀だ!

三人麻雀、サンマといえば東天紅。古今東西さまざまな東天紅がありますが今回は愛知県豊橋市の某所、肥✕(こえだめ)さんが働いているソフトマージャンドンキーズで新しくできたルール。

その名も「四季東天紅」について紹介します。

かんたんに説明すると既存の東天紅に華牌を入れたもの。華牌はそれぞれ特殊効果を持っていて上がったり抜いたりすると効果が発動するというルールです。

抜いた華牌の種類で効果が発動する、と聞くと真っ先に5等サンマを思い浮かべる人も少なからずいるはずです。要は5等サンマの華牌を東天紅にくっつけたのがシーズン東天紅ですね。

華牌の特殊効果のおかげでアグレッシブな展開になりやすくとてもアドレナリン効率の高い楽しいルールになっています。激しいのがお好きは人は絶対ハマること間違いなしです!

※夏の効果(ルール)が変更になりました。よりクソルールになってお得です!

用意するもの・ルール


・マンズは1・5・9をガリとして利用(北もガリ)
▶ガリは全部で16枚
・ソウズ、ピンズの5はすべて赤ドラ
・白ポッチを一枚(リーチ後オールマイティー)
・華牌(春夏秋冬)を1セット
※ドラ表示は13枚めをめくる(ガリ4種+華牌+槓=12山使うため)

【ガリの扱い】
・ガリは役満以外に手牌として使うことができず、河に捨てることができない。(北は国士・字一色・四喜和、萬子19は国士・清老頭のみ)
・ガリはどのタイミングでも抜いてOK
・ガリは空気扱いで抜いても一発等は消えない
・ガリを抜いてアガっても嶺上開花はつかない

卓の設定はドラ表示なし、自動配牌なしでお願いします。

■東天紅の基本ルール

・1翻一点で計算
※ただし純全帯ヤオは30点(フーロ20点)、チャンタは10点(5点)
混老頭は鳴いても門前でも20点
※4枚使い七対子あり。通常の七対子より点数を増やすかはお好みで
・オープンリーチは5点、フリテンリーチあり
・ダブルリーチは10点
・ドラ、赤ドラ、裏ドラは1点
・バンバン2点
・親3点、子1点
・門前1点
・白ぽっち1点
・1本場につき3点
・ガリのセットは4点
・暗槓2点、明槓1点
・カラスは門前30点。副露手20点
・ノー聴罰符は場に20点
・役満50点(ダブルを成立させるかはお好みで)
・場風はなし(親でも東はダブ東にならない)
※大車輪などローカル役満を採用するかもお好みで
・ロンの場合は点数倍付け

東天紅は点数などハウスルールによって前後するとおもうのでここらへんはお好みでどうぞ。

華牌の扱い(ルール)について

シーズン東天紅のキモとなる華牌。

春夏秋冬にそれぞれ効果があり抜いて上がると特殊効果が発動します。

その他いくつか決まりごとがあるのでまとめました。

■華牌の扱い(ルール)について
・手牌に華牌がある場合”必ず”抜く必要がある
※例えば1巡目に華牌があるにも関わらず抜かずに打牌した場合あがり放棄になる
・華は抜いてアガると効果が発動(種類によっては抜いた時点で発動する)
・表ドラが華牌の場合はアガった人が表ドラの華の効果を発動する
・裏ドラが華牌の場合華の効果が発動する
・華牌はガリとしては扱わない
・華牌は河に捨てることができない
すべての華牌を抜くとフィーバーリーチ(フィーバー副露)が発動できる

通常の抜きドラありのサンマと違っって手牌に保留するとアガリ放棄になるので注意してください。

また華牌はガリとしては扱われないので華牌のみだとカラスが成立します。


■華の効果一覧

春:アガるとチューリップ(鳴いてもOK)

春を抜いてアガるとチューリップが発動します。

チューリップはアリスを更に強化したボーナスで表ドラの隣をめくって現物、もしくは両隣の牌が手牌にあればその枚数に付き1点追加されます。

当然チューリップなので手牌によってはかなりの高得点を期待できます。

シークエンス状になっているピンフ系や一気通貫のだとかなり続きやすくなっています。春を抜いた人に放銃すると思わぬ失点につながるので攻めるときは注意しておくに越したことはないですね。

鳴いてもチューリップなので強すぎる!と思った人は鳴いたときはアリスにするとバランスが取れるかも。

夏(新ルール):抜いたら割れ目になる

夏を抜くと抜いた人の席が割れ目になります(抜いた人が開門となる)。

割れ目とは開門位置(配牌を取り始める位置)になった人の支払いが倍付けになるというローカルルールです。

抜いた人が開門位置になるため、抜いた人が和了ると点数が倍になります。

ただし支払いが倍付けになるということは、当然ツモられたり放銃したりすると払う方も倍付けになります。放銃の場合は4倍付です。

こんなことがありました。
リーチを打ったあとに親の追っかけリーチが入る。
夏を抜いて、嶺上から持ってきた牌が他家の当たり牌。しかもカラスだったので支払いは少なくとも、

リーチ・門前・親・バンバン=7点
カラス=30点
7+30=37点 ×2倍(放銃)×2倍(効果)=148点

ドラや役があれば一つにつき4点増し…う~んクソゲーですね!笑

まさに諸刃の剣、ハイリスク・ハイリターンな効果なわけです。決まればアドレナリンドバドバですが、放銃したら一瞬でクソになる…
夏のお陰で更に場が激しく動くルールになりました。

夏を抜くタイミングは選べないので、場況次第では番狂わせが起きやすくなっています。
自分が一向聴~テンパイであれば一攫千金のチャンスですが、手が悪いときに抜くと支払いが倍になるので扱いに困ります。

ちなみに自分の手が悪すぎるときは効果を破棄して和了放棄を選択することができます。

相手のテンパイスピードと自分の手牌価値を天秤にかけつつ判断しないと行けないので判断が難しい。豪快な効果ですが結構扱いづらいのがポイントですね。

夏(旧ルール):アガリ時ガリの点数が倍

※以前のルールも記載します。割れ目はかなり動くのでインフレを抑えたい人はこちらのルールを採用してみてください

夏はアガったときのガリの枚数分得点が追加されます。(1枚に付き1点)、要はガリの点数が倍になるわけです。

例えば北を2枚、マンズの1と9を4枚抜いたら6枚分=6点が追加されます。

他の華牌と比べると地味ですがこの東天紅ではガリが16枚(マンズの1・5・9と北)あるのでそこそこ加点できます。

特に後述する”秋”との相性が抜群にすぐれておりセットで抜くと20点以上の加点が期待できます。

もっとインフレにしたいという人は1ガリにつき2点にするのも面白いと思います。

秋:抜いた時点で他家のガリを奪える

シーズン東天紅でもっとも扱いづらく番狂わせな華牌が秋です。

秋を抜くと他家が抜いているガリを奪えるという効果。

例えばふたりともたくさんガリを抜いていたらその分自分のものになるので一気に打点が増えます。

さらに奪ったガリは抜いた状態と同じになるのでセット(同じ種類のガリを4枚抜いたら追加で点数がもらえる役)になりやすいというのもポイントです。

また表/裏ドラに秋が乗った場合はアガったときに場に出ているガリをすべて奪えるので終盤で和了ると点数的にかなり美味しいですね。

さらに夏(旧ルール)と合わせるとより点数がアップします。シーズン東天紅では夏と秋の組み合わせ(シナジー)が強くこの二枚をどううまく引けるかがポイントですね。


ただしだれもガリを抜いていない序盤で秋を引くと無用の長物となってしまいます。

特に親の1巡目で秋を抜くとガリを奪えないので全く役に立たない牌になります。数回やりましたがなぜか負けている人ほど親の1巡目で秋を抜くことが多かったです。

・・・それだけ聞くと結構面白くて有利な効果だな、と思いがちですがそうは問屋がおろさない。

というのも相手のガリを全部奪うということは相手は無条件でカラスになるからです。

例えば相手が数枚ガリを抜いた状態でリーチを打ったとしましょう。

次巡自分が秋をツモりました。するとどうなるかというと相手はカラスの状態でリーチを打ったことになります。

自分はガリを奪えて点数が少しアップしますが相手はカラスという東天紅の中でもひときわ高い役でテンパイしている状態になってしまうわけです。

中盤で秋を抜くと自分はガリで点数を稼げますが相手も無条件でカラスになり、さらにカラスを続行しやすくなるので非常に危険です。タイミング次第では自分に優位になったり、相手が優位になったりするので全く展開が読めません。


このようにガリを奪うということは自分の点数が高くなるだけでなく相手にカラスのチャンスを与えてしまうという、全く予想のつかない展開になってしまいます。

毎局”秋”のおかげでドラマチックな展開になるので全く”飽き”がきません。シーズン東天紅の見どころといっても過言ではないですね。

冬:アガったときに出目金が発動

冬を抜いてアガると出目金が発動します。

出目金とはサイコロを降って出た目の数だけ点数が追加される効果です。

例えばサイコロを振って1と6が出たら1+6=7点追加になります。

またゾロ目が出た場合はもう1回降ることができます。当然ゾロ目が出続けたらその分サイコロを降ることができます。
例)4のゾロ目が出たら8点プラス、さらにサイコロを降ることができる

またピンゾロの場合は20点追加というルールになっています。

ゾロ目の確率は低いですが安定して点数を稼ぐことができるだけでなく、ゾロ目で大量の特典を稼ぐこともできるので割と優秀な効果を持っています。

■華牌効果まとめ

春:抜いてアガるとチューリップ
夏(新ルール):抜いた人が割れ目(支払いが二倍)
夏(旧ルール):抜いてアガると抜いたガリの数だけ1点追加
秋:抜いた時点で相手のガリを奪える
冬:抜いてアガると出目金

誰がどの華牌を抜いているか、あと山にどの華が残っているか、など通常の東天紅とは異なった部分に注力する必要があります。

華ごとの特性を頭に入れておくことが重要ですね。

■フィーバーリーチについて

華を4つ揃えるとリーチの際フィーバーリーチを打つことができます。

フィーバーリーチを打つと相手は強制ツモ切りになり、アガリ枚数分だけアガることができます。

例えば25s待ちでのこり枚数6枚の場合あと6回ツモるかロンでアガることができるというわけです(王牌にある場合はアガれない)

数回以上アガることができるためバカみたいに点数を稼ぐことができる、まさにフィーバーなリーチになります。

ただしフィーバーリーチで和了る場合、春と冬の効果は発動しません。
とはいえ夏の倍付けは活きるのでがっぽり点数を稼ぐことができます。

ちなみに華を3枚抜いてリーチしたあと、4枚目を抜いた時点でフィーバーリーチが成立します。

また

フーロ手でも4枚抜いてテンパイするとフィーバー副露を発動することができ、フィーバーリーチと同じく相手はツモ切り状態になりアガリ枚数分アガることができます。

決まればまさに大当たり、アドレナリンが全身から溢れ出るコト間違いです。(やられてる方はクソですが)。

遊んでみた感想

けっこう面白い。

通常の東天紅だと牌効率優先で最速のアガリを目指す、というシンプルなルールになっていますが、華牌のおかげで展開が読めません。

特に夏と秋、こいつのおかげで優勝やろ!と思った局でリーチをしてたら途中で秋を抜いて相手がカラスになって放銃…という展開がありました。

リーチをしてなくても華牌の効果が強すぎるため、相手がダマにしてることも多く、全く気を抜けない状態が続きます。

春や冬を抜いてる相手は安い手でも一気に高くなるチャンスがあるので普段はしないフーロをしたりなどなど、華牌を意識した戦術が生まれてくるので非常に面白かったです。

単純に華を抜いたらアドレナリン効率がとても高かったので毎局ドラマが起こってめちゃくちゃ楽しい!

普段やっている東天紅に華を入れるだけでがらっとゲーム性が変わるので調整しやすいというのもメリットだとおもいました。

ただ思ったのが華の効果が強すぎてリーチが全然強くないという点ですね。

普通東天紅ってツモってなんぼのルールなんですが、ロンでも点数が二倍(ツモとほぼ同じ)なのでリーチの価値が全然高くないのがすごく新鮮です。

点棒三麻ならリーチを打つところもダマにしたり、逆に終盤はダマを警戒しながら打ったりなど、普段の麻雀とは全然違った対応が求めらるのがいいですね。

なんでもかんでもリーチしてたら勝てない!というのは四季東天紅をやる際に覚えておいて損しないと思います。



というわけで、四季東天紅いかがでしょうか?
東天紅好きの人は絶対ハマるルールだと思いますのでぜひ一度試してみてください!


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