キプロスのカタコンベ⑤

5.聖ラザロ教会にあるラザロの墓

(Saint Lazarus Church and the Tomb of the Man Jesus Raised from the dead)

ラルナカにある聖ラザロ教会は9世紀後半に建てられ、キプロスでも古い教会の1つとして数えられています。

この教会は、ヨハネの福音書で語られている奇跡の主題にある新約聖書の人物であるベタニヤのラザロにちなんで名付けられています

1972年、教会の改修中に祭壇の下から大理石の石膏見つかりましたが、中にはラザロの一部と思われる人間の遺体が入っていました。

オスマン帝国時代にはモスク、十字軍やベネチアの支配下にあったときにはローマカトリック教会になったりと様々な歴史があります。

ラザロって誰?

ラザロはユダヤ人の男性で、イエスの友人。
エルサレム郊外のベタニアに暮らし、マリアとマルタの弟で、共にイエス・キリストと親しかった。
また『ヨハネによる福音書』11章によれば、イエスによっていったん死より甦らされた。
ラザロが病気と聞いてベタニアにやってきたイエスと一行は、ラザロが葬られて既に4日経っていることを知る。
イエスは、ラザロの死を悲しんで涙を流す。
イエスが墓の前に立ち、「ラザロ、出てきなさい」というと、死んだはずのラザロが布にまかれて出てきた。
このラザロの蘇生を見た人々はイエスを信じ、ユダヤ人の指導者たちはいかにしてイエスを殺すか計画し始めた。
カイアファと他の大祭司はラザロも殺そうと相談した。
その為ラザロはラルナカに逃げて、キプロスの初代主教となった。

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