ギリシャのカタコンベ①

こんにちは。
ギリシャにあるカタコンベを紹介していきます。

ミロス島のカタコンベは、キクラデス諸島にあるミロス島の遺跡です。 

各ギャラリーの幅は1〜5メートル、高さは1.60〜2.50メートルです。
内部の壁はアルコソリアと呼ばれる彫刻が施されたアーチで、そこに墓が建てられています。
一方、すべてのギャラリーの床には多数の墓がありますが、現在は訪問者の安全のために埋められています。

ミロス島のカタコンベは1世紀から5世紀にまでさかのぼり、世界で発見された74のカタコンベの中で最も重要な3つのうちの1つで、ローマのものより古いのです。

ここはおそらく、トリピティ村のふもとの丘にあるネクロポリスのごく一部だと考えられています。
初期のキリスト教徒が最初に埋葬地として使用し、後に迫害後の礼拝所と避難所としても使用し、ギリシャ全土でも重要な初期キリスト教の崇拝の記念碑であると考えられています。

1843年にルートヴィヒロス教授によって発掘が開始されましたが、墓侵入者によってすでに略奪されていました。
2,000人以上のクリスチャンが291のアルコソリアと、それぞれ5〜7人の死者を含む家族の墓として使用された床の墓に埋葬されたと考えられています。

ミロス島で最初にキリスト教に改した人のほとんどがユダヤ人であったという証拠が残っています。
島にはかなりのユダヤ人コミュニティがあり、聖パウロ自身がミロス島に難破したことを示しています。

一部のアルコソリアには色のついた装飾がありますが、今日はほとんど保存されていません。 しかし、訪問者にはまだ部分的に見えていますが、壁に刻まれている碑文は、キリスト教の名前、古代の聖職者の教義、墓の天使守護者に対する最初のクリスチャンの信仰についての重要な証拠となっています。

墓地であることに加えて、カタコンベは祭壇(メンサマルティラム)として使用されており崇拝の場所でもありました。
墓の四隅に見られる痕跡から、専門家はもともと墓を覆っていたと推測しています。
墓はおそらくミロスの最初の司教の1人が所有していたと考えられています。
最近の発掘調査の後、新しい墓と新しい道が明らかとなりました。

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