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デザインの定義とは、社会への影響を提示することではないか

最近ずっとデザインについて考えている。
なぜデザインについて考えているかというと、プロダクト開発をしているからだ。

以前の僕は、デザインを表面的に見ていたかもしれない。
もしくは開発フェーズにおける一工程としてみていた。

しかしコルクにジョインして、
コンテンツについて考えたり、
コミュニティについて考えたり、
採用におけるデザイナーの職務について考えるにつれ、
もう少し広義のデザインについて考えるようになった。

広義のデザインとは何か?
僕はいつもの通り、デザインに関する本を複数読んだ。
一番しっくり来たのは、「デザイン・ドリブン・イノベーション」という本。最新版で、「突破するデザイン」という本があるのだが、より実践的で、「デザインとは?」ということを考えるには前書のほうが良かった。

題名にもあるが、結論から言うと、僕が考えるデザインは、「社会への影響を提案すること」ではないだろうか。

「アップルは、人々がiTunesストアで映画を借りたり買ったり、楽曲をダウロードしてiPodで聴いたりするような生活のシナリオを描いている。
(中略)
ジョブズは、自分が考える、人々が必要とするであろうものとそうでないものを彼らに語りかける。」
「任天堂は、既存のゲーム機を楽しんでいる10代の若者に密接して観察をしていたならば、ゲーム機が何たるかを再定義するよりも、仮想世界にもっとのめり込ませるために、従来型のコントローラーを改善していただろう。
(中略)
任天堂は、そうせずに、「提案」をし、目の前のビジョンを提示する。」

この2人の引用から分かる通り、
アップルも任天堂も既存の概念にとらわれることなく、
そのプロダクトのあり方を考え直し、
新しいプロダクトをデザインしている。

そのためのプロセスは、3つの行動で成り立っているそうだ。

1つ目の行動は、「耳を傾けること(listening)」。
2つ目の行動は、「解釈すること(interpreting)」。
3つ目の行動は、「話しかけること(addressing)」。

これって、コンテンツ作りにも言えるだろうし、コミュニティ作りも言えるのではないだろうか?
新しい社会のあり方を変えるようなプロダクトを作っている会社、例えばAirBnBやUberなども、同様なプロセスを取ったのではないだろうか。
いまはそう強く感じている。

まとめ

いま現時点の僕が考える「デザインとは何か?」について、プロダクト開発においては、社会への影響を提案することだと述べた。

技術に隠れた意味が現れる瞬間を「技術が悟る瞬間」と呼ぶそうだ。

僕も一エンジニアとして、
一度は技術が悟る瞬間を感じることが出来る、
新しい社会的価値を提供できるようなプロダクトを作ってみたい
と強く感じている。

最後に僕のTwitterアカウントは @daisakku でテクノロジー・マーケティング・経営などをつぶやいています。
ぜひフォローしてもらえたら嬉しいです。


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