house party starting月刊ハービーニコルスを弾く。

俺は元々は生物学者を目指してた時もあり今でも生物学が大好きなのですが一番好きな生物たちは主にカンブリア期の生命爆発で生まれたユニークな形状の生物たちなんですねー。ちょうど超大陸パンゲアが分裂しだして良い感じの栄養たっぷりな浅瀬が乱立され始めたカンブリア期、だいぶいい加減なシェイプのボディをデザインして申請しても大体許可されちゃう的ないい時代です。目が6個あったり、無駄に足がたくさんついてたり、口が掃除機みたいにのびーってなっちゃってたりこういうのは環境が厳しくなるとみんなそそくさ絶滅しちゃってシンプルかつ機能的なデザイン、まあそのかわりつまんないと言えばつまんない形のものが残るわけです。つい最近では恐竜ほぼ全部絶滅しちゃってちょっとした鳥しか生き残ってないですね。哺乳類なんて言ってしまえば全く面白味のないデザインですから。こんなのが生き残っちゃうなんて嫌な世の中です。
まあそんなこんなでハービーニコルスさんなんですがビパップ期ってカンブリア期に似てると思うんです。今からさかのぼって歴史を見ちゃうとなんとなくチャーリーパーカーさんととガレスピーさんがいて、そんでピアノは当然バドパウエルさんがいてって。ディミニッシュの分散和音を駆使してあらゆる曲をアドリブの材料にしてしまう変態音楽期。でもほんとにそんな時代だったのだろうか?彼らの音楽はひょっとしたらビパップ頁岩のほんの一部かも知れない。セロニアスモンクさんなんてビパップ期の変人扱いですよ。でも待ってくれ、モンクさんなんて写真見りゃわかるけどいい仕立てのスーツ着てるじゃないか!ありゃどう見たって成功者だ。あんなヘンテコピアノでも成功できるカンブリア期なんじゃないだろうか?1人1スタイル多種多様な音楽が氾濫してたのは想像すると楽しいですねー。ハービーニコルスさんだってそうだ、彼は特異だったのだろうか?それとも当時の音楽家として普通にスタイルを追求してただけかも?天下の、その当時天下だったか知らないけどblue noteレーベルに2枚アルバムを残せてるんだ。恵まれてるかも知れない。

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