季節はただ流れていく。アンコール

実家から海まで歩いて5分くらいの所で育ったので海は大好きです。日曜日に磯が出るとよく遊びに行きました。ウミウシっつー愚鈍な生き物が大量に採れるので集めて浜に穴掘って牧場作ってましたね。夏は海水浴。地元の海は急激に深くなるので海水浴に不向きです。毎年ドザエモンさんが浮かぶ危険水域でしたが気にせず泳いでましたね。中学生の時は何故か体育祭のリレーの選手に選ばてしまい、あ、体育祭って"たいくさい"で変換されますね、便利です、あ、そう選手に選ばれてロッキーの真似して砂浜ジョギングしてました。俺アンカーで3人抜いたんですよね。異常な足の速さです。なんだったんだろう?あれは。高校は実家から徒歩15分、目の前が海の校舎でしたので一日中ぼーっと海を眺めて暮らしてましたね。人生初の0点取りましたね。数学。積分という後のスガダイロー人生に全く役に立っていない謎の無駄システムを覚える必要はないと勝手に解釈して中間テストに臨んだ所一文字も書けず白紙提出しました。そしてクラスメイトに恋をしたスガダイロー少年は鎌倉の浜辺で行われる花火大会にどうやって彼女を誘うかだけを真剣に考える毎日でした。失恋の傷心も浪人中の気晴らしも大学やめる決心も友達と初日の出もピアノ弾くインスピレーションも痛風防止のジョギングもみんな海は見ていた。

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