terpsichore monthly plays‪ Herbie Nichols‬

セロニアスモンクさんにダメ出しされたらしい。作曲について。まあ、わからんでも無いですが中々厳しい世界です。ジャズにおいて作曲とはアドリブの素材というか土台というかそういったものを提供する一面がありますがそれにはそこそこの汎用性が必要なわけで、つまり多くのミュージシャンが勉強してきた演奏上の共通言語の様な物を利用して比較的簡単にその曲を消化できるようあらかじめデザインしておくという下準備が必要なのです。ジャズ界の奇才モンクさんの曲でさえも奇怪なメロディとは裏腹にアドリブを取るには極めて汎用性に富んだコード進行を持ったものが多いですが、まあコード進行以外にも小節数だとか展開性とかいろいろな要素がありましてその辺を共演するミュージシャンといかに共有するかでアンサンブルの質にも影響してくるわけですね。それらの諸要素が特殊になってくればなってくるほど当然演奏するのが難しくなってきて、まあ要は嫌がられるっつーか、うまく演奏できねーしっつーか、そういう雰囲気が録音から醸し出されちゃう。ハービーさんの曲はどれもこれも作曲としてとてもとてもオリジナリティがありますがこれアドリブの素材に使うのはどうなんでしょ?的な事をモンクさんは指摘したのかな?でもジャズ界のきっての奇人、身体もデカいし、言葉足らずそうだし、ボソッと「お前の曲シット」とか呟かれたらそりゃ落ち込みますねー。あ、あくまで想像です。

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