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猟奇神の遊び

「そうだ…お前にしよう。
僕の声をよく聴くがいい。
お前は狂おしい欲望に掻き立てられ、最も愛おしい人をその手にかける。
この呪いが解けるのは、恋人がその手の中で息絶えたその瞬間だ。」


悲劇の神は彼を憐れみ、残酷な神の呪いが一生解けないようにしてやった。
「死ぬまで暫くの間、死姦でもして愉しめ。」


「あの…先輩が死んでしまって…」
「クローンが欲しいのか?」
「いえ…どうか彼をこのまま…美しいままに…」
「なんだ。要するにミイラにしたいってことか」
「ミ、ミイラ!?ま、まぁ、そうなるんですかね…」


「ふふ…先輩…これでずっと一緒にいられますね…」
「お前…そんな酔狂な奴だったか…?」
「なっ…!!!僕の何処が酔狂なんですか!?
貴方と一緒にしないでください!!!」

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