サミュエル・ベケット
『waiting for godot』(Grove Press, EVERGREEN BOOK,1954)
『Waiting for Godot』(faber & faber, 2006)
もうかなり前になってしまいましたが、コロナ禍のなか、ふと、ベケットのゴドーを読んでみようという気になって『waiting for godot』(上写真左)を棚の奥から取り出し、何日かかかって読み終えました。まったくもって、いまさらながらの感想ですが、「傑作」です。
どう傑作なのか、とうていつたない筆ではつくしがたいとしても、個人的には、ラッキーという不思議な人物(奴隷のような役目)がいきなり喋り出す、そのマシンガントークというか、C-3POの長広舌じみた、意味不明の長ゼリフが圧巻だと思いました。この版で三頁にわたっています。ここを劇場でどう演じるかでその舞台の善し悪しが決まるだろうな、と思うくらいです。
それからしばらくして「ブ」で新しい目のゴドーを見つけたので買ってしまいました。写真右がそれです。
「ゴドー」の意味について以前のブログに投稿した記事がありますので引用しておきます。