遠足と作文

下書き供養につき、尻切れ蜻蛉。ご容赦!

小学生の頃に遠足行ったよね。
それは楽しいんだけど、しんどいのは「遠足の作文」
先生に「作文にしましょう」なーんて言われても、文章の書き方なんて知らない児童には大変よ。
デイリーも大変でした。

400字詰めの原稿用紙を渡されて
「遠足で起こったことを書きましょう。2枚以上使いましょう」
んなもん児童には難しいて。

作文だからエッセイやら日記みたいな感覚で書けばよかったのかもしれんが、メリハリなく起こったことを書いて「楽しかったです」って締める。これを
「電車に乗りました」
「歩きました」
「お弁当を食べました」
「景色が綺麗でした」
って並べて800字超えるまで繰り返す。

……今思うと添削する方もしんどいよなあ。

遠足に行ったテイで書いてみようかしら。



「遠足に行きました」  デイリー

みなさんご承知の通り、遠足でしたね。バスやら電車を使って、ちょっとオシャレで遠くの公園までピクニック。うちは公立校ですから様々な家庭の児童がいるわけです。公共交通機関の使い方を学ぶ、なんてのも狙いの1つだったのではないですか? そうですよね。

さてさて、公共交通機関なんて気取っちゃっても所詮は「バス・電車」適当にお金払えば連れて行ってくれて楽チン。

我々は適当に硬貨を投げ入れるわけですが、投げ入れられる硬貨はたまったもんじゃない。
なにしろ、今まで財布でのんべんだらりと過ごしてたらいきなり引っ掴まれて機械に投げ込まれるんだから。
あの自販機の中ってどうなってるんでしょうね。硬貨は気持ちよく過ごしているのでしょうか? 本人(本硬貨?)に聞いたことはないからさっぱりわかりませんけども。

閑話休題

公園の並木道。残暑もすっかり忘れた頃のお出かけは気持ちの良いもんです。まだまだ紅葉には早いけれども、蒸し暑くもなければ寒くもない。忌々しい蚊が少ないのも良い。
背の順に列が2つ並んで、子と子が手を繋いで歩いてゆく。
いやはや、きっと可愛らしいことでしょう。

私は手を繋いだ相手が悪かった。
誰とは言いません。が、こいつは嫌なヤツですよ。全くもって。
何かあれば「先生! 先生!」キンキン騒ぐんだから。私だって前後の子たちのように流行りの話題で盛り上がりたいってもんです。羨ましいったらありゃしない。
「先生! 先生! 蜂が飛んでます! 危ないです!」
どうだ僕の手柄だと言わんばかりの表情。満足げな足取り。たかが蜂1匹だぞ。このチクり魔め。
内心では罵るものの間違っても口には出さない。火に油は注がない。触らぬ神に祟りなし。事なかれ主義だ。
公園へ着いてしまえば手繋ぎ行軍からも解放される。
今にもキンキンと囀る舌を引っこ抜いてやりたいが、我慢だ。

ここらへんまで下書きして飽きたわけです。甘い見通しで書き始めるもんじゃないですね。

ここまで読んでくださった貴方、これをどう続けますか? 少しばかりでも考えてもらえると、記事を書いた甲斐があるってもんです。

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