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『ラ・ボエーム』をみました

先日ロームシアター京都で公演があった『ラ・ボエーム』をみてきました。小澤征爾音楽塾プロジェクトとして毎年この時期にロームシアターで上演しています。コロナで数年途切れていたみたいですが、去年から復活したみたいです。

高校生のときにカルメンの(おそらく)ゲネプロ?を無料で招待されて見に行ったような気がします。オケの最前でみれて非常に感動した記憶があります。こんなにいいのになんでここ数年行かなかったんだろうと後悔しましたが、コロナで公演がなかったのでちょうどよかったかもしれません。来年まで U25 として破格(3000円!)でこのオペラをみれるので、思う存分堪能しようと思っています。S席25,000円が3000円になるのはちょっとすごすぎます。

さて、ラ・ボエームといえば、僕にとっては『ムゼッタのワルツ』です。

(歌がないのが残念ですが、この録音が一番オーケストラの音が良く最高です。)
ムゼッタのワルツを知ったのは、トランペッターの Andrea Giuffredi が Monette の試奏をしている動画でこれを吹いているのを見たからでした。高校生の時だった気がします。キーが半音違いますね。

他にもマーラー5番のトランペットソロも吹いてたりして面白いですね。ジャズトランペッターはなぜかみんなマーラー5番大好きです。

しばらくは「ムゼッタのワルツといえばこのトランペットの演奏」というような意識があったのですが、ふと「オペラをみたいな」なんて思ったときに、そういえばムゼッタのワルツはラ・ボエームなんていう有名なイタリアオペラの曲らしいぞということから上のオーケストラの演奏を初めて聴くことになります。ここ半年の出来事です。

………

驚愕でした。たしかにムゼッタのワルツはすごくいい曲で感動的なメロディーで大好きなので自分もパラパラトランペットで吹いたりもしますが、もとの曲がこんなに美しくて、……、言葉がでません。それくらいいい曲だとはなぜか夢にも思わなかったわけです。じゃあラ・ボエームをみたい!ということで、さらにすごくタイミングよく今年は小澤征爾音楽塾がこれをやるといことですから、恋人と二人揃ってコンサートホールの窓口に買いに行きました。あのときたべたモーニングもおいしかったね。

なんでパン食べたあとに撮ってるの?でもおいしそう

ちなみにラ・ボエームをみにいくにあたってYoutubeに上がってる動画であらすじを予習していこうとしていました。当然イタリア語で歌うのでわかるわけないし、一応字幕は出るもののオケもステージもみたいのに3箇所も忙しく首をフリフリするのは疲れます。ただ、時間がなく結局第2幕までしか見れませんでした。第2幕は、ムゼッタのワルツを歌い終わったところで終わります。

ムゼッタというのはラ・ボエームに登場する女の子の名前です。ビンボー画家・マルチェッロの元カノで、別れてから金持ちおじいさんと付き合って貢がせるような女の子としてはじめ登場します。

同じ店に居合わせたマルチェッロたちにアピールしようと歌うわけですが、どうも歌詞と曲の雰囲気がミスマッチな感じがするんですね。ムゼッタはヒール役じゃないの?なんでこんな死ぬほどきれいな曲で歌うの?とか思っていました。

結局これらの疑問は当日会場で第2幕の終わりから第3、4幕をみてはーはーなるほどと納得できました。よかった!一件落着。初めてのオペラにテンションアゲアゲの方とたのしくみれてよかったです。オペラは休憩がたっぷりあっていいですね。トイレ行くにしても一服するにしてもちょうどいいゆとりがあります。

その日はオペラをみてブルジョワ気分になったのでタクシーで帰りました。(嘘で、大事な配達物の受け取りがあったからです)

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