僕は花壇の花を抜いた
春から作ってきた花壇がある
どんな花も
はなを咲かさない草も
上手く混ざって調和した
自然のような花壇にした
こまめに手をいれハサミで草花の形を整えながら
みんなちがってみんないい
そんな花壇にしたそれが
素敵だね
どんどん花が入れ替わって楽しみ
ユニークな花壇だね
と言ってくれる人がいた
けれど花壇は同じような花が整然とならんでピシッとしている方が好きな人もいるようで秋に新しい花を並べて植えた
整然とした畑のような美しさがあった
そのとなりに以前の自然体の花壇の生き残りの花がまだ頑張って咲いていた
その花はやがて枯れはじめた
整然と並んだ花の中でその花はとてもみすぼらしく見えた
少し悲しかったがその花を抜いた
もし前のようないろんな個性の花の中だったならきっとみすぼらしくなかった
みんなが整然するとそうできない者は目立ち目障りになるやがてその場を去らねばならなくなる
そんな社会になっている気がする
昔よりも個性を尊重するようで無言の
空気読めよ‼
というプレッシャーを感じている
もっとオーストラリアの人みたいに自由に個性を出していれば多少浮いてもぜんぜん気にならないだろう
締め付けられて苦しんでいる人がさらに人を締め付けようとしている
自由になりたい