だから僕は競プロをやめた
はじめに
本記事では、筆者が約2年間競プロに取り組んだ経験をもとに、競プロを続けた理由とやめた理由について述べます。競プロでの経験を通して感じたことを率直に書いていますが、不快になった方がいたら申し訳ありません。
競プロを続けた理由
本章では、自分が競プロを続けた理由を述べます。
成果の出しやすさ
競プロのコンテストでは、短期間で成果が可視化されます。初心者でも勉強の成果が直ちに結果として現れることは大きなメリットです。
コミュニティの思考能力の高さ
競プロに取り組む人々の思考能力が非常に高いことは、参加者数や大学生の参加者からも分かるように、明らかです。コミュニティのレベルの高さは、モチベーションに影響を与える要素となります。
ゲームとしての面白さ
競プロのコンテストでは順位が付与され、レーティングとして反映されます。レーティングが上下するゲーム性はゲーム好きにとっては魅力的な要素です。
スキルアップのわかりやすさ
競プロではアルゴリズム単位で学習が進められます。アルゴリズムのスキルアップが目に見えてわかる点も、競プロの魅力の一つです。暗記系の勉強が好きな方にも適しています。
頭を捻り勝負する機会
日常生活で頭を使う機会が少ない場合、競プロは頭を使うチャンスとして適しています。また、思考力で勝負する要素もあり、受験数学などが好きな人には合っているかもしれません。
プログラミングのスキルアップ
競プロでは様々なデータ構造やアルゴリズムを使いこなし、時には数百行のコードを書くこともあります。そのため、実装力を向上させるのにも適していると言えます。
競プロをやめた理由
本章では、競プロをやめた理由を述べます。
メンタルの管理
メンタルの崩壊が競プロをやめた最大の理由です。コンテスト中の過度な緊張や他人との比較による焦りなど、競プロに特有の負荷が自身のメンタルに影響を与えました。これに加え、卒研の提出が迫っていたタイミングでもあり、余計に焦りを当時は感じていました。
アルゴリズムへの興味
レーティングの上昇に伴い、より高度なアルゴリズムの習得が求められます。しかし、一部の高度なアルゴリズムに対しては興味を感じなくなりました。アルゴリズム自体への興味は元々自分にはなかったのだと分析しています。
創造性の欠如
競プロの典型問題に帰着することに疲れを感じました。自分の実力不足かもしれませんが、典型問題の範囲内から抜け出せず、創造性を発揮することができませんでした。また、競プロを始めた同時期にQiitaで記事作成を始め、そちらでの方が創造性をより楽しめることに気付きました。
モチベーションの喪失
競技として競プロに取り組み、それ形には努力はしてきました。しかし、競プロの負の側面を認識するにつれ、モチベーションが低下しました。青色や黄色のレートに到達することを目指していただけに、やめる決断は悔しさも伴いましたが、新たな輝く場所を模索することとなりました。
まとめ (2023年5月21日現在)
本記事では、競プロを続けた理由とやめた理由について述べました。どなたかの参考になれば幸いです。
また、自分は競プロを辞めた後に株式会社クライドに入社し、WEBアプリケーション開発の経験を1年ほど積んだ後、プロダクトマネージャーへと転身しました。
競プロで得た経験やスキルは、現在の職業においても活かされていると感じています。成果やスキルの向上だけでなく、自分の気質にも向かうことができたためです。
これから先の人生やキャリアにおいても競プロで学んだことを糧とし、新たな成長へと繋げていきたいです。
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