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仮住間(カリスマ)第ニ回|世界に風穴をあける
こんにちは。作家の村上大樹です。わたしはこのプロジェクト『仮住間(カリスマ)』の単なる窓口なんですが「窓」とはどういう存在なのか考えています。
わたしは絵を描いていますが、額に入って壁に飾られた絵も「窓」だと感じています。絵という窓か描かれた風景をわたしたちは眺めています。壁に飾られた絵は外に風穴をあける「風の通り道」になります。そしてわたしたちを外側にある開かれた世界へ連れていってくれるので
家賃0円ハウス|将来に悩む若者のために住まいを無料で届けたい
こんにちは因島に住む作家の村上大樹です。おとなりの生口島・瀬戸田町で家賃0円ハウスというプロジェクトを開始します。9月29日から改装工事が始まります。
昨今の若者をふくめた日本国内の自殺の原因のほとんどは、鬱など精神的な健康の問題です。続いて経済や生活面のお金への不安を多いそうです。わたしはまず若い人たちのお金の不安を軽減して、土にふれたり、やりたいことや楽しいこと(鬱の軽減効果のあるもの、
家賃0円ハウス|第4回|行動する or dieではありません
いまジル・ドゥルーズの書いた『フーコー』という本を読んでいます。フランスの哲学者ミシェル・フーコーについてドゥルーズが独特の解釈で書いた本です。フーコーは「人間の死について何も悲しむことはない」と書いていたそうです。ドゥルーズはフーコーが何を書きたかったのだろう? とペンを走らせながら思索します。
とドゥルーズは問います。人間の力は外部からの攻撃(または攻撃されているという思い込み)とのネジ
家賃0円ハウス|第3回|0円生活の楽しいお金儲けの話:初級編
こんにちは。因島に住んでいる作家の村上大樹です。わたしは家賃0円の2つ借りています。アトリエの譲っていただいた家で0円でもらいました。
いまわたしは因島に家賃0円のシェアハウスをつくろうとしています。この場所の名前はそのまま「家賃0円ハウス」といいます。ソーラーパネルで発電して、ガスの変わりカマドをつくります。予定地の物件では井戸水が水道の蛇口からでます。まき風呂もついています。薪木は天使の大
家賃0円ハウス|第2回|誰でも探せる0円空家の見つけ方
キルケゴールの『死に至る病』でこんなことが書かれていました。
いまそのページを探そうと本をパラパラとめくっています。どこにもありません。隈なくさがても見つかりませんでした。もしかするとそんなこと書いていなかったのかもしれないです。わたしのつくり出したミュトス(創作物語)かもしれない。もしくは今、精神に浮かんだ神秘なのかもしれないです。
こんにちは。作家の村上大樹です。わたしはいま因島に
家賃0円ハウス |第1回|楽しくテキトーに生きるための設定
これはプラトンが書いた『パイドン』のなかに登場するソクラテス先生の言葉です。詩人は不安や恐れに敏感ですが、恐怖で人々の意識を統治しようとはしません。詩人は森羅万象の神秘をミュトスによって言葉で表現します。
わたしは村上大樹という作家です。因島の家賃0円の家に住んでいます。もう一軒、家とは別にアトリエも持っています。アトリエも0円でもらった空家でした。さらにもう1軒、家を借りています。そこは広