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皐月賞 血統解説2022‼️🔥



こんばちわ!!

先週の桜花賞は最上位評価A+のウォーターナビレラが2着🔥

最終予想では変えてしまい外れてしまいましたが、評価上位馬が比較的好走してくれたのでは無いでしょうか。

今週はいよいよ牡馬クラシックの初戦・皐月賞!!
未知数な馬も出走しますし楽しみな一戦になりそうです!しっかりと血統面を精査していきたいと思います😊

それでは今週もよろしくお願いします‼️🔥




⬇︎昨年の皐月賞の血統解説はこちらから⬇︎

皐月賞血統解説‼️|大吉@血統とパドック予想|note








〜〜中山・芝2000mコース解説〜〜


*画像はnetkeibaより抜粋


内回りを使用します。スタートしてから第1コーナーまで約400mあるためゆとりのある先行争いが鍵になります。その為スピードに乗った状態で1コーナーを迎える為、前傾ラップや均一的なラップになることが多く見られます。

2コーナーにかけて上り坂があり単騎で先行したい馬にとっては詰められたくない為ここでラップを落としたくないという騎手心理も働くのでしょう。バックストレッチは残り1000mまで緩やかな下り坂の為、ここまでは基本的にペースが落ちにくいです。

後半1000mは直線の急坂までほぼ平坦。下り坂で乗ったスピードが徐々に失われてくるので3コーナー前後からラップが落ち始め馬群が詰まり始めるのでここからはよりスタミナを問われる持続力勝負。直線では急坂に耐えられるパワーも問われることになります。









〜〜皐月賞・好走血統〜〜



皐月賞の好血統は大きく分けて2パターンに分けて紹介したいと思います。


①高速決着(1:58.0前後の決着)
②時計の掛かった決着(2:00.0〜前後の決着)



②のパターンが多かったのですが、近年では馬場が高速化してきた事に伴い①のパターンも多く出てきたのでここは分けて考えたいと思います。


ちなみにコントレイルが勝った一昨年は2:00.7という勝ちタイムで、上記傾向に当てはめるとパターン②に当てはまる所ですが、、、馬場の急速な回復によって好走してきた馬のタイプはパターン①に当てはまるので、パターン①と分析しています。昨年のエフフォーリアが勝ったこのレースも比較的そんな感じですが、どちらかというと昨年の方が重さが残った馬場だったような印象です。






①高速馬場




例としては昨年、一昨年や2017年、2016年などが当たります。好走例のパターンとしては下記を挙げたいと思います。


✅マイル、もしくは1800m重賞での好上がり(3位以内)実績。
✅主流血統(サンデー系やキンカメ系)×Bold Ruler


上記の2点が主なポイントに当たります。例を下に取り上げたいと思います。


✅マイル、1800m重賞の好上がり実績


レース全体のラップが締まるため、マイル寄りのスピードが求められる形になります。マイル特有の緩みが少なく、長く脚を使う展開になる事も追い風になります。代表的な例としては穴評価ながら勝ちに至った、2017年1着のアルアインと2016年1着ディーマジェスティでしょう。



🔵アルアイン
→新馬戦・京都1600m1着(上がり最速)
千両賞・阪神1600m1着(上がり二位)

🔵ディーマジェスティ
→新馬戦・札幌1500m2着(上がり最速)
共同通信杯・東京1800m1着(上がり最速)



特にディーマジェスティに関しては後のダービー1.2着馬相手にマイルで発揮するスピード適性で上位を取った形。他にもペルシアンナイトやダンビュライト、遡ればロゴタイプやコディーノなどもこちらに該当。また、2019年のサートゥルナーリアとヴェロックスは該当していませんが、前者は同舞台のG1勝ちに加え1800mOPでの実績がありましたし、後者は1800m重賞で4着ながら標準時計よりも相当に早い走破時計を持っていました。





✅主流血統×Bold Ruler



主にはBold Rulerを内包している、Storm Catやフレンチデピュティなどを母方に持っている事で早期からの追走力(機動力)を助長し小回りコース適性をアップしてくれるものです。


🔵コントレイル(2020年1着)
→父ディープインパクト×母母母父Storm Cat

🔵サートゥルナーリア(2019年1着)
→父・ロードカナロア
 ⇒キングカメハメハ×Storm Cat

🔵ダノンキングリー(同年3着)
→父・ディープ×母父Storm Cat

🔵アルアイン(2017年1着)
→父・ディープ×母父A.P.Indy系(大系統Bold Ruler)



などが、例になります。他にはディーマジェスティ、マカヒキ、リアルスティール、などもこちらに該当する配合です。







②時計の掛かる決着



こちらは主に2018年、2014年、2012年などが該当する事になります。
昨年もどちらかというとこちらに当たるかなと感じます。


✅ノーザンテースト持ち
✅小回り2000m実績


この2点を挙げたいと思います。



✅ノーザンテースト持ち


オルフェーヴルやルーラーシップが内包している、スタミナや勝負根性を助長してくれる血統要素になります。早期の段階ではスピードに欠けてしまう印象がありますがタフさという面では抜群ですので、時計の掛かる馬場でかつ前傾ラップになりやすいこのコースではピッタリの要素になると言えます。

🔵2021年2着タイトルホルダー
→父ドゥラメンテ(母母母父ノーザンテースト) 

🔵2018年1着エポカドーロ
→父オルフェーヴル(母母父、父母母父に内包)

🔵2着サンリヴァル
→父ルーラーシップ(母母父に内包)

🔵3着ジェネラーレウーノ
→父スクリーンヒーロー(母母父に内包)

🔵2014年3着ウインフルブルーム
→母母父にノーザンテースト

🔵2012年1着ゴールドシップ
→父ステイゴールド(母母父に内包)



サンプル数は少し少ないですが2018年に関してはワンツースリーでした。ちなみにこの2018年に関しては上位三頭以外にノーザンテーストを持っていた馬は13着になったマイネルファンロンのみでした。





✅小回り2000m実績



やはり時計が掛かる時はスタミナを要するので2000mを経験してない事はかなりのハンディキャップになってしまうと言えます。2000mまでは耐えられるスタミナを最低限身につけている事が好走のポイントと言えます。


🔵2021年2着タイトルホルダー 
→前走弥生賞1着(同舞台TR)


🔵2018年1着エポカドーロ
→2走前あすなろ賞1着(小倉2000m)



🔵2着サンリヴァル →3走前芙蓉S1着(同舞台OP)



🔵3着ジェネラーレウーノ →前走京成杯1着(同舞台G3)





他にもトゥザワールド、ウインフルブルーム、遡ればヴィクトワールピサやエイシンフラッシュ。キャプテントゥーレや、ヴィクトリー、サンツェッペリンなどもこちらの項目に該当します。


ここ2年に関しては、馬場の急速な回復によってかなり見極めが難しい馬場状態になっていたかと感じます。所謂”乾き途上馬場”だったり”中間速馬場”というやつです。今年も天候次第ではこのシチュエーションになる可能性があり、そうなった際はミスプロ系やRoberto系と言ったNashuaを持つタイプや、①と②の両方の要素を兼ね備えているタイプから入るのがベターかなと思います。














〜〜皐月賞・出走馬血統解説〜〜




*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。 


①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。



の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。





✅ドウデュース

血統評価:S+

弥生賞2着から臨みます。

父は晩成傾向にあるトニービン内包のハーツクライ。母はアメリカの短距離G1を好走したダストアンドダイヤモンズという血統馬。凱旋門賞馬ダンシングブレーヴを輩出したOlmecの牝系出身で、曽祖母は父がLyphardの分、そのダンシングブレーヴに近い血統と言えます。ただ、ダンシングブレーヴの柔らかさなどは無く、少しパワーに振れたタイプ。それが父ハーツクライには良い方向に出る可能性があるかと思います。総じて追走力を含んだ、比較的早期から動けるタイプのハーツクライ産駒と感じます。

阪神外回りの朝日杯FSや東京コースのL競争を勝っていますが、本質的には中距離の小回り気味のコースでスムーズに機動力・追走力を活かすレースの方が得意そうな印象で、むしろ広いコースではどうしてもトップスピード・直線スピードで劣ると感じていたくらいです。それでも中距離馬向きの流れになっていたとはいえマイルG1を制するだけ地力があると評価して良いと感じます。

前走の弥生賞は余裕残しの状態であり、加えて3~4コーナーの勝負所で早くから仕掛けたロジハービンに外から来られて内に押し込められてしまい、ブレーキをかけてしまうロスがあった。それでもほぼ100点の競馬をしたアスクビクターモアと小差と地力を証明した。

マイルの速い決着にも対応し、中距離の長く脚を使う展開にも対応できる2面性があるのはこのレースにおいてとても評価できる。極端な馬場にならなければ馬場がどうなっても対応できると踏んでいます。あとはスムーズに立ち回れるかどうか。








✅イクイノックス

血統評価:B-

東スポ杯2歳S1着から臨みます。

父が新種牡馬のキタサンブラック。母父はキングヘイローで、ダンシングブレーヴ≒Alzaoのしなやかさが強調された配合。Lyphardを3本持っていたり、トニービンを内包していたりと長く脚を使う事に長けた欧州血統を豊富に持っていますが、Princely GiftやBold Rulerと言った軽く速いNasrullahがある事で速い時計にも対応できる血統構成です。基本的には高速持続戦に高い適性を見せるタイプです。

血統背景からもそうですが、高速持続戦で見せる上がり性能は世代屈指。個人的にはスピードを活かしやすい東京コースのダービー向きかなと感じますが、血統的には小回りでも長く脚を使う展開ならやれる印象。どちらかというと極端に緩みが入らず、持続的にスピード発揮できる流れになるかが重要になるかと思います。そういった意味で馬場が湿ってしまうと前半~中盤で緩みが入りやすいので嚙み合わせが悪いか。

また、キタサンブラック産駒自身が下り坂血統のPrincely Gift(サクラバクシンオー)を持っており、外回りと違い下り加速が付けにくく急坂もある中山内回りは本質的に合わない印象。

まだ3走目で、初の右回り、小回りなど課題は多く、これらに一発で対応できるかが課題になるでしょうが、能力は申し分ないですし、再三になりますが高速持続戦で見せる上がり性能は世代屈指と見ていますので流れ次第では一発クリアがあってもおかしくないでしょう。良馬場希望






✅ダノンベルーガ

血統評価:B-

共同通信杯1着から臨みます。

父はトニービンを内包するハーツクライに母は🇺🇸の2歳G1でも好走したコーステッドという良血馬。
母方にDanzigを持つ辺りも含め、晩成傾向にあるハーツクライ産駒の中でも早期から動けるタイプと感じます。ハーツクライ×母方に🇺🇸2歳G1好走馬+Seatlle Slewという並びはスワーヴリチャード感も感じる血統構成です。

母方のIn RealityやDomino、Businesslike≒Flaming Page(エフフォーリアなどが持つ高速持続戦向きのスピードが出るニアリークロス)などからしっかりとスピードを補給し、更にSeatlle Slewのクロスによって大箱向きの上がりを使えるタイプ。歴代で活躍してきた良いパターンのハーツクライ産駒のツボをついたような血統構成で、個人的にはとても好感が持てる一頭です。

将来的にはそれこそスワーヴリチャードのような、何なら上位互換的存在になってもおかしくない血統的な素質を持った同馬ですが、同馬も3走目にして初の右回りに小回りコースと課題はある。特に右後ろ脚に後遺症が残っているとも言われている同馬に関しては、右足に比重が掛かりやすい右回りは決してプラスにならない印象。そう考えると参戦を決めた際の川田Jの『使わない理由は無い』というのは先々の事を見据えてという含みも考えられるかなと思います。

血統的に小回りでもやれなくはないだろうと思いますが、上記の点からも前向きに評価はしたくない。また、上がりを活かすために多少なり緩みが欲しい所で、そういった意味では少し馬場が渋っているくらいがフィットしそうな印象です。

とは言え能力・素質面は大いに評価している。ぜひダービーに繋がる走りをしてほしい所。今の所、イクイノックスとの同居は考えていない。







✅キラーアビリティ

血統評価:A+

ホープフルS1着から臨みます。

父ディープインパクトに母父がRed God系のCongaree。母方にIn Realityのクロスや A.P.Indyなどのダート的なスピードを抱えた追走力があるタイプで、Red God(Blushing Groom)やWild Againなどの前向きさの強い血統構成。Secretariat≒Sir Gaylordのしなやかさも持っており、追走力も多く早期から走るタイプ。欧州方面の前向きさを活かして、コーナーから動いて長く脚を使うようなシチュエーションに強い血統構成です。

同舞台の弥生賞を勝利したアスクビクターモアも同じディープインパクト×Blushing Groom系という配合で、コーナーから早めに動いていくようなレースが得意なタイプ。
また、昨年の3着馬ステラヴェローチェはBlushing Groom系のバゴ産駒ですし、一昨年の3着馬ガロアクリークは母母父がBlushing Groom系のNashwanと2年連続で好走中。特に中間的なスピードを合わせて求められたここ2年で好走しているのは興味深い点で、如何に小回りで長く上がりの脚を使うシチュエーションで強いかが分かる

極端な高速馬場になった際はスピード不足になりそうなタイプではありますが、準高速~重馬場くらいなら対応出来そうなだけのコース適性の高さがある。スムーズな立ち回りができるなら高評価したい一頭。









✅オニャンコポン

血統評価:B

京成杯1着から臨みます。

父は🇩🇪血統を内包するkingmanbo系のエイシンフラッシュ。母父が欧州ミスプロのMachiavellianを内包しているヴィクトワールピサで、祖母がマイルCSでも2年連続3着と好走した🇺🇸の名マイラー、サプレザという血統馬。母のシャリオドールが欧州方面のミスプロの3×4を持ち、ミスプロクロスの前向きさと、krisのクロスやRibot、Sadler's wellsの馬力が生きた血統構成。
持論ではありますが『Machiavellian程、母方で活きる血は無い』論というのを体現する一頭です。

前走は同コース重賞の京成杯を勝利。冬枯れのやや時計が掛かる馬場の中、同馬が持つ馬力や欧州方面の前向きさが活きたレースだったと感じます。父らしく、溜めればしっかり上がりが使えるタイプで、レース全体で締まった流れになったホープフルSで惨敗し、中盤で緩みが入った京成杯で逆転したのはその辺りが絡んでいる印象です。

ラップからも馬場からも、ある程度時計が掛かる馬力を要するシチュエーションがフィットするかと思います

あまりこんな事は言わないようにしているのですが、2010年の皐月賞を彷彿とさせるような血統ですね。丁度当時のような馬場になればと思います。








✅アスクビクターモア

血統評価:A-

弥生賞1着から臨みます。

父がディープインパクト。母父はBlushing Groom系のレインボウクエスト。奥にはNorthern Dancer×Chop ChopのNight Shiftと重さが目立つ血統構成。近親には欧州G1馬のQemahがいる良血馬で、追走力に欠ける所がやや欠点ですが、スロー〜ミドル想定のコーナーから長く脚を使っていくシチュエーションに強いタイプの血統構成です。

同舞台のG1であるホープフルSを勝利したキラーアビリティも同じディープインパクト×Blushing Groom系という配合で、コーナーから早めに動いていくようなレースが得意なタイプ。再三になりますが、ここ2年連続で同じBlushing Groom持ち好走しているのは興味深い点で、如何に小回りで長く上がりの脚を使うシチュエーションで強いかが分かる。

前走は朝日杯FSを勝利しているドウデュースを抑えての勝利。それまでも、重賞レベルで戦って来ているジオグリフやアサヒと対戦しており、能力面のレベルは高い一頭と感じます。ただ、前走はほぼ100点の競馬をしており、その中で不利がありTR仕様だったと感じたドウデュースとは小差の競馬だった。この辺りの横比較が本番でどうなるか精査したい所です。血統背景は◎








✅デシエルト

血統評価:C+

若葉S1着から臨みます。

父は新種牡馬のドレフォン。母はドゥラメンテの全姉に当たる良血馬アドマイヤセプターという血統馬。母方にノーザンテーストを抱えており、父ドレフォンが内包するGhostzapperのVice Regentとは≒の関係。馬力や悪条件に強い前向きさが備わってるタイプの血統構成で、豊富なNorthern Dancerから来る基礎スピードの高さも持ち味と言えます。

ドレフォン産駒=牡馬→ダート向き、牝馬→芝向きの傾向が強い両刀種牡馬。デシエルトは牡馬なのでこの傾向に沿えばダート向きという見方になりますが、その分、馬力を要する馬場になればダートでも走れるパワーがプラスになると見ています。

好走血統の所でも取り上げていますが、このレースは馬場が渋るとノーザンテーストが活きる傾向にある。特に同馬はそのノーザンテーストが活かされた配合をしており、時計が掛かる馬場になった際は評価を1枚も2枚も上げたい一頭。展開を作る可能性もありますし注目したい一頭です。








✅ジオグリフ

血統評価:C+

共同通信杯2着から臨みます。

父は新種牡馬のドレフォン。母は牝馬重賞で活躍したアロマティコ。同牝系にはインティライミやアルバート、スマートギア、アンデスクイーンなど中長距離を中心に活躍した馬を輩出している牝系出身の血統馬です。ドレフォン産駒の牡馬という事でダートにも向きそうなタイプですが、父・母方共にNorthern Dancerを豊富に抱え、基礎スピードがある故に芝もしっかりと走れている印象です。ダートも本質的にはこなせそうですし、極端な高速馬場や瞬発力勝負以外は広く対応できそうな血統構成です。

ここまでの、洋芝の札幌の重賞や稍重の芝になった共同通信杯で好走している戦歴的にも多少馬力を要するシチュエーションがフィットする印象です。ドレフォン牡馬の中ではNorthern Dancerから来る基礎スピードがある部類ですが、一流の芝馬達にはその基礎スピードでやや劣ってしまうのだろうという感覚です。2走前の朝日杯なんかは枠や想定よりも後方になってしまった事もそうですが、距離短縮によって必要以上にスピードが求められたのも敗因の一つと感じています。

そういった所からも、中間速馬場~稍重くらいの馬場状態が希望でしょうか。また、上記の馬場ならば距離延長は個人的にはプラスになると捉えています。








✅ジャスティンパレス

血統評価:B-

ホープフルS2着から臨みます。

父ディープインパクト。母パレスルーマーはTheatricalやRed Ransomなどのダート的なパワー要素を多く持ち、半兄には🇺🇸三冠レースのベルモントSを勝ったPalace Maliceがいる血統馬。ディープ×🇺🇸血統の王道的配合で、仕上がりの速さ・パワー・前向きなスピードが助長された血統構成です。

前走は今まで少頭数のレースしか経験してない同馬が、多頭数の中枠からのレースと課題があった中ですが、好位で立ち回れたこともあり2着に好走。騎手の手腕もありましたが、血統背景以上に母父系のNureyevの機動力・持続力が活きた立ち回りの上手さがあるタイプなのだと感じました。

引き続き中山2000mでのレースなら血統的にはそれなりに評価したい所。ただ、勝ち馬のキラーアビリティとは勝負所の加速性能で差をつけられた印象なので、この辺りの差が他馬と比較してどうか。








✅サトノヘリオス

血統評価:C+

スプリングS3着から臨みます。

父はRoberto系のエピファネイア。母父がサンデーで、サンデーの2×4というややきつめのクロスを持つ。母はBold Rulerの小回り的な追走力が活きたI Dreamed a Dream牝系の出身。同牝系にはエアスピネルやエアウィンザー、エアシェイディなどがいる、器用さ・追走力を求められるようなシチュエーションに強い一族です。

シンプルに小回りコースで競馬出来るのはプラスになる。2走前のホープフルSはレコード後+中2週の反動が出てしまった印象ですが、前走のスプリングSではしっかりパフォーマンスを上げてきたように、本質的には小回りタイプ。

また、安定した上がり性能は評価したい所。横比較で上位陣からどこまで








✅ビーアストニッシド

血統評価:D-

スプリングS1着から臨みます。

父はDanzig系の新種牡馬アメリカンペイトリオット。広くスピードに乗りやすいコース向きの前向きさを持っている種牡馬で、特に同馬はRelic等が効いた前向きなスピードと母父ネオユニヴァースのSharpen upやブライアンズタイム等のパワーが持ち味の血統構成前向きなスピードとパワー・耐久性を活かし、トップスピード不足をカバーする競馬がベストのタイプと言えます。

展開の鍵を握る一頭だけに軽くは扱えない印象。3走前の控えた際のレースぶりを見ても、やはりDanzigの一本調子感や耐久性を活かして逃げたいだけに自身のレースが出来るかどうかがポイントになりそうです。

個人的には、ある程度広いコースでしっかりとパワーが求められる中京コースが同馬のベストと考えており、中山コースでは展開や相手関係に恵めれないと厳しい印象を受けます。
皐月賞では前傾ラップの厳しい流れになりやすいのが定番ですが、ここまで、前半から飛ばしていくような経験はしていないだけに厳しいか。(本来そういったペースで行く方が同馬には合っていると思うのですが、G1で初めてそういう競馬をするというのはハードルが高いと感じます)

血統的には評価できないですが、内枠からスムーズに自身の展開に持ち込んで行きたい所。









✅ダンテスビュー

血統評価:C

きさらぎ賞2着から臨みます。

父はキングカメハメハ。母は地方交流重賞でも活躍しているクロウキャニオンという血統馬。兄弟にダート重賞で活躍したボレアスや弥生賞勝ちのカミノタサハラ。クラシック戦線で活躍したマウントシャスタやベルキャニオン、ヨーホーレイクなどがいる血統馬です。牝系を辿るとディーマジェスティやシンコウエルメスなどを輩出しているDoff the Derbyの牝系に繋がるMargarethen牝系という良血馬。急坂やダートをこなすTeddyやPlucky Liege由来のパワーに加え、耐久性を助長する牝系出身と言えます。

その半兄ヨーホーレイクは昨年のこのレースで2着馬から小差の5着と好走しており、引き続き急坂のある中山でのレースはシチュエーションとしては悪くない。ただ同馬の場合、半兄ヨーホーレイクに比べると馬格が物足りない所。パワーの面は馬格に出やすい所でもある為、その点は懸念の一つでしょう。そういった意味でも、父らしく決め手よりはまともった総合力で勝負するタイプでしょう。

安定感を武器にロスの少ない立ち回りが出来るかどうかがポイントでしょう。またキンカメ系だけに中間速を求められる馬場になった際は前進が見込めるか。内枠希望。








✅ジャスティンロック

血統評価:C+

弥生賞4着から臨みます。

父はシーザリオ牝系出身のリオンディーズに母父はサンデー系の中でもダート的なパワーとスタミナを持つアッミラーレという配合。
父シーザリオ牝系×母父サンデー系Domino血脈+Teddy系内包のサンデー3×4持ち、という意味で、エピファネイア×ハーツクライのエフフォーリアとやっている事は近い配合。また、タイトルホルダー、メロディーレーンを輩出し古くはNasrullahやRoyal Charger、Fair Trialなどを輩出したLady Josephine牝系出身の良血馬。総じて、持久力豊富ながら軽さのあるスピードを併せ持つ血統構成

前走は休み明けで余裕のある仕上がり。また、揉まれ弱さのある父の産駒とだけあり内枠は響いた印象。そういった意味では0.2差の4着まで来たのは地力の証と言っても良い。

リオンディーズ産駒の割にはまとまった軽く長い上がりを使えるタイプで、持久力も活かせるタイプ。もし上がりを活かせる後傾気味の流れになるのならば浮上も見えてくる一頭。








✅ボーンディスウェイ

血統評価:D

弥生賞3着から臨みます。

父ハーツクライに母は🇩🇪生産のウィンドハックという血統馬。ハーツクライ産駒のアウトブリードベースという意味でジャスタウェイとも共通点がある配合。母方でRed GodのクロスやDamascus、Ribot、更にNorthern Dancerの中でもタフさを助長するLyphardやNijinskyと言った中速~重速帯の血統を多く抱えた追走力に乏しいタイプのハーツクライ産駒です。父らしい晩成タイプの一頭と言って良いでしょう。

現状の完成度という意味ではどうしても劣る印象を受けます。そういった中で上級条件でも差の無い走りが出来ているのは、同馬の地力の証明と言った所でしょうか。

ただ、どうしても追走力に欠ける為、前半から流れやすいこのレースでは評価しにくい。ハイペースを前で追っかけてしまい、追走過多になるシーンが思い浮かぶ。

将来的に京都施行に戻った際の天皇賞・春等で見たい一頭です。







✅ラーグルフ

血統評価:C-

弥生賞11着から臨みます。

父はRoberto系のモーリス。母父はFairy King系のファルブラヴで、持続力と馬力がでるSadler`s Wells×Fairy Kingのクロスを持つ配合。加えてRobertoのクロスを持つ重さのある並びをしています。
母方はBold Rulerのクロスが効いている追走力の豊富なタイプで、小回りは向きそう。皐月賞馬ノーリーズンや欧州の名種牡馬グリーンデザートやトワイニング、ワンアンドオンリーなどを排出した底力のある名牝系出身です。

元々Robertoが効いていた筋肉量豊富な馬体をしていましたが、前走は‐10キロと数字通りのやや寂しい馬体をしていたのが印象的でした。それだけに馬体をしっかりと戻してパンプアップして来れるかどうかは一つポイントになりそうです。

3走前の芙蓉Sでは内有利馬場の中、外を回して差し切っていたり、2走前のホープフルは早めに動き出して3着に食い込んだりと地力があり評価できるレース内容もあるが、血統的にはスピード不足の印象

血統的にはここでは評価しにくい。








✅マテンロウレオ

血統評価:C-

弥生賞10着から臨みます。

父はトニービンを内包し晩成傾向にあるハーツクライ。母父には馬力のあるブライアンズタイム。奥には早期からの追走力を助長するDanzigを内包し、ビリーヴなどを輩出したGreat Lady M牝系出身の血統馬。早期から動けるタイプのハーツクライ産駒という見方が出来る血統構成です。

2走前のきさらぎ賞の解説時に触れましたが、『母父ブライアンズタイムのパワーが活きる中京コースも特段問題無いでしょうし、このレースにおいてのマイナスポイントも血統面からは少ない。』と思っており、ロス無く競馬出来たこともそうですが、それだけ中京コースの適性は高かった印象です。もちろん、同じく直線急坂の中山コースも悪くは無いのでしょうが、適性としては次点の印象。

ここはペースアップする可能性が高く、より高い追走力を求められるという意味でもプラスにはなりにくい。能力面と併せてもここは評価しにくい。










✅トーセンヴァンノ

血統評価:D-

スプリングS13着から臨みます。

父ヴァンキッシュランはマイナーなディープ後継。母父にSadler's wells系のGalileoを持ち、欧州方面の重さが目立つ種牡馬。母方にKey to the Mintの耐久性などを内包し、前向きさが強いファンタスティックライトや同じく前向きさがでるミスプロなどを持ち合わせ父とのバランスを取っている血統構成。

今回がデビューから12戦目でシンプルに使い過ぎ。父は欧州指向な血統だけに使って良くなる背景はありますが、スピード不足感が強いですし、にしても感が強い。

近走の見どころの無い内容からもここは評価出来ない。







✅グランドライン

血統評価:C+

スプリングS12着から臨みます。

父はキンカメ後継のドゥラメンテ。母父はDanehill系のDylan Thomasで、前傾的なスピードを引き出すDanehill系にしては、Sharpen upなどの影響からパワーよりになったタイプ。母方でHis Majestyのクロスを抱えていて、ドイツ血統のMonsunを内包しているあたり、パワー・タフさが強い血統構成に見えます。

父系らしい機動力・立ち回りの上手さを兼ね備えており、直線の急坂でパワーを合わせて求められる中山内回りはベストに近いシチュエーション。

展開の鍵を握る可能性もあり、ロスの無い立ち回りが出来るならば浮上して来ても良さそうな印象です。







~~まとめ~~







~~現状の印~~



◎ドウデュース
〇キラーアビリティ
▲アスクビクターモア
☆デシエルト
△ジオグリフ
△オニャンコポン



◎はドウデュースにしました。

そりゃぁ、久々のS評価ですからねぇ、、、(笑)

やはり前走は余裕残しであった事、また鞍上もトライアルらしい慎重な乗り方をしていた事、勝負所で不利を受けている事、慣れが見込める事等を加味しても上積み面が大きい事。また、マイル実績もある事から高速馬場になってもスピード負けする事は無いでしょうし、ある程度であれば湿った馬場になっても対応できるタフさがありと、シチュエーション問わず走れる融通性があるのは評価できる。

次点ではディープ×Blushing Groom系の〇キラーアビリティと▲アスクビクターモア。どちらも小回りでコーナーから加速していくようなシチュエーションに強く、現に同コースで結果も残している。能力比較では▲アスクビクターモア<◎ドウデュースと見ているだけに、○キラーアビリティの加速性能でどこまで◎ドウデュースと渡り合えるか注目したい所。

☆デシエルトは展開を作る可能性もありますし、ダート戦を経験しているだけにハイペースの先行も経験済み。積極的な逃げで例年らしい前傾ラップの流れを作っていけばチャンスある一頭と感じています。湿った馬場になった際は更に期待が持てる。

△ジオグリフも△オニャンコポンもやや馬力を要するような馬場で期待したいタイプですが、△ジオグリフに関しては距離延長を歓迎したいので、そこそこなら速い馬場でもやれるか。

人気になるであろうダノンベルーガとイクイノックスはここでは嫌いたい。2頭とも今回が3戦目で様々な課題があるというのもそうですが、それ以上にダービー向きの2頭で、ここでは適性がないと見ています。どちらもダービーに繋がる走りを期待したい所です。





今回は以上になります!!

抽選対象馬についてはまた後日に追記致します!

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