宝塚記念 血統解説2022‼️🔥
こんばちわ!!
今週は上半期のグランプリ宝塚記念!!
昨年より好メンバーが揃った難解な一戦。しっかりと血統面から各馬を分析していきたいと思います!
尚、安定の一万字超えとなっております😅笑
それでは今週もよろしくお願い致します‼️🔥
~~阪神・芝2200m コース解説~~
*画像はnetkeibaより抜粋
大阪杯が行われる阪神2000mと同じく内回りを使用します。阪神2000mに比べ直線の外回り4コーナーに近い位置からスタートするためホームストレッチ一杯に先行争いが行われます。
長い直線の影響で基本的には隊列が出来上がりやすいですが、下り坂と長いホームストレッチの影響があり、スピードに乗りやすくペースが早くなりながら1コーナーを回るケースが多くなります。そこから1〜2コーナーで緩み、後半に備える流れになります。
基本的には一団に近い形のまま3コーナーまで進むことが多く、ペースアップする3コーナー手前の残り1200m〜1000m前後では更に詰まった一団になり外追走で追い上げる馬が多くなります。その分、内で溜めてる馬は前さえ開けばロスなく立ち回れる恩恵を受けやすいコースになっています。
全体のラップバランス的にも加速位置がより後半になる分前半でどれだけ楽に走れるか、かつ後半に長く脚を使えるかは大事な要素になります。
〜〜宝塚記念、好走血統〜〜
✅反ダービー血統
過去25年の宝塚記念でダービーを勝った馬でこのレースを勝った馬はディープインパクトとオルフェーヴルという三冠馬のみ。また、宝塚記念の連対馬に広げてもここにドゥラメンテと同時期同舞台のオークスを勝ったブエナビスタが入るのみ。それだけこの東京2400mを含めたいわゆる主流的なコースとは相反する適性が求められます。
🔵2021年
(3番人気4着)
カレンブーケドール 2019年オークス2着(クビ差)
🔵2019年
(2番人気5着)
レイデオロ 2017年ダービー1着
🔵2018年
(1番人気6着)
サトノダイヤモンド 2016年ダービー2着(ハナ差)
🔵2015年
(3番人気5着)
ヌーヴォレコルト 2015年オークス1着
(4番人気11着)
ワンアンドオンリー 2014年ダービー1着
🔵2014年
(2番人気7着)
ウインバリアシオン 2011年ダービー2着
(3番人気9着)
ジェンティルドンナ 2012年オークス1着
このように人気を裏切る例が多いのです、、、
今年は該当する馬は少ないですが、
主流コース適性=△という広い意味で見て頂けたらと思います。
✅長い脚を使える欧州血統
コース解説でも述べたように長く脚を使う適性を求められますので、スタミナ要素が強い血統でいながら後半に動ける血統要素は重要になります。
具体的にはノーザンテーストやトニービンなんかがメインになり次点でNijinsky、Sadler`s Wellsなどが良いかと思います。
次項にも繋がりますが天皇賞春の時は重すぎるので△とあげた同じ欧州血統のSadler's wellsも元々長く脚を使うことに長けた血統ですし、このレースに関してはマイナス評価にしなくて良いと思います。
🔵2021年
(7番人気2着)
ユニコーンライオン 母父Sadler`s Wells系
🔵2020年
(6番人気2着)
キセキ 父トニービン&ノーザンテースト内包
🔵2019年
トニービン持ち、1〜3着
🔵2018年
(12番人気3着)
ノーブルマーズ 父トニービン系
🔵2017年
(5番人気2着)
ゴールドアクター 父ノーザンテースト内包
🔵2015年
(6番人気1着)
ラヴリーデイ 母母父トニービン
(11番人気3着)
ショウナンパンドラ 3代母父ノーザンテースト
🔵2014年
(9番人気2着)
カレンミロティック 父トニービン内包
✅Special持ち
Nureyevの母であり、Sadler's wellsの母母であるspecial。どちらも父がNorther DancerになるのでNureyev≒Sadler's wellsの関係になります。主にここについてのお話になりますが、この要素も毎度穴を出す一つのパターンになっています。
字面が表すように潜在的なタフさを助長する要素の一つですが、天皇賞・春では少し重くなってしまうと取り上げました。なぜ天皇賞・春より距離の短い宝塚記念でより重めのこの血統が好走するかと言うと、、、
この2点が主になるかと思います。
当然ですが直線で11秒前半のトップスピードを出す能力はこのコースではほぼ必要ないので、その分スタミナ要素が入っていた方がこのコースでは得になるということです。
🔵2020年
(2番人気1着)
クロノジェネシス 父Nureyev内包
⇒2021年1着
🔵2019年
(3番人気1着)
リスグラシュー 母父Sadler's wells内包
🔵2018年
(7番人気1着)
ミッキーロケット Nureyevクロス
(10番人気2着)
ワーザー specialクロス
(12番人気3着)
ノーブルマーズ 父Nureyev内包
🔵2017年
(4番人気3着)
ミッキークイーン 母父Nureyev系
🔵2016年
(8番人気1着)
マリアライト 母父Sadler's wells内包
🔵2015年
(10番人気2着)
デニムアンドルビー 母Nureyevクロス
ただ注意したいのはキンカメは当然Nureyevを内包しているのですが、、、それだけだと要素としては薄いのでspecialクロスが発生しているなど強調されているかなどの判断はしっかりして行きたいと思います。
〜〜出走馬血統解説〜〜
*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。
の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。
✅タイトルホルダー
天皇賞(春)1着から臨みます。
父はキンカメ後継のドゥラメンテ。姉に軽量馬としても人気を博してる長距離レースを制しているメロディーレーンがいる血統。母のメーヴェは丹頂Sを勝つなど芝の中長距離をメインに活躍した欧州血統馬。母方にSadler's wellsやMill Reefと言った欧州的な耐久性に優れた血統を持ちます。牝系を辿ると、大種牡馬サンデーサイレンスにも繋がるRoyal Chargerや大系統になってるNasrullah、更にはFair Trialなどに繋がるLady Josephineという名門牝系出身です。
好走血統でも取り上げたNureyev≒Sadler's wellsのSpecialクロスやMill Reefなどのスタミナ豊富な欧州血統を豊富に取り込み、血統背景から見たレース相性は問題ない一頭。前走のラップの推移を見ても能力の高さが伺えますし、自身の展開に持ち込めればここでも高いパフォーマンスが見込めると感じます。
その上で、逃げるか控えるかどうかでパフォーマンスがガラッと変わるタイプでもあるので、大幅距離短縮の中、加えて主張してきそうな馬がいる中で逃げれるかどうかというのがポイントになると思います。この辺りは枠の並びなども入れ込みたい所ですが、スタミナを活かして超ハイペース覚悟の立ち回りをしても面白いと思います。
前走程簡単に逃げられないだろうという点の元、マイナスの評価を付けていますが、依然として適性は高いと感じますし、評価せざるを得ないかなと感じます。
✅エフフォーリア
大阪杯9着から臨みます。
父はRoberto系のエピファネイアでそこに晩成感のあるトニービン内包のハーツクライが母父。アドマイヤムーンやヒシアマゾンと言ったパワーとスピードが持ち味のKaties牝系出身の血統馬です。字面で見るとやや重さのある配合にも見えますが、そこはサンデーの3×4やKatiesの基礎スピードの高さ。そして、マルゼンスキーが内包しているTom Fool≒Flaming PageのTeddyが掛かっているニアリークロスとハーツクライの牝系であるMy Bupersが内包しているBusinesslike≒Revokedの同じくTeddyが掛かっているニアリークロスによって、Blue LarkspurやBlack Toneyと言った軽いスピードが引き出されるDomino血脈が刺激されている字面以上に軽めのスピードを持つ血統構成。
前走は初の馬券圏外に外れる敗戦。独特の力を要する馬場状態であった事や今まで経験してないような前半のハイペース。初の関西遠征。ゲートアクシデント等、諸々が絡み合った物かとは思いますが、欠点の少ない同馬にとってメンタル面の影響があるようにも感じた心配な負け方だったと感じました。
元々精神耐性は低い血統だけに、どれだけ理想に近い運び方が出来るかと言うのがポイントになる。
また、巷ではエピファネイア産駒の早熟説が一時話題になりましたが、この説について、先日配信した【大吉の血統講座Vol.4】にて取り上げましたが、そこに倣うなら同馬は早熟感が強いと見立てている。峠を越えた可能性がある状態で、血統的に得意とは言えない舞台でどこまで上積みを見込めるか。最低限メンタル面は整えて来て貰いたい。
✅ディープボンド
天皇賞(春)2着から臨みます。
キズナ産駒の母方にHalo持ちは同産駒の好相性配合。クリスタルブラックやアブレイズ、ヤシャマルなどがいる配合で、父らしいパワーも助長しつつ比較的休み明けからも走れるキズナの父ディープインパクトらしい所がでてくる配合。母父のキングヘイローから、Sir Ivorの柔らかさやLyphardの欧州的なタフさ・前向きさが刺激された血統構成です。
フランス遠征時、休み明けだったフォワ賞で勝ち、中2週になった凱旋門賞でパフォーマンスを落とした辺り、父系らしく柔らかさや鮮度を保った状態の方が好走してきやすい。そういった意味でしっかり間隔を空けて、適度に使って来れているローテは同馬にとって好状態と言えるでしょう。
また、前走に続きキズナ産駒の阪神内回り適性も見逃せない。父のキズナがBold Ruler(Storm Cat)が効いたタイプであり、同馬に関しては母方にもボールドラッドを抱えており、よりBold Rulerの追走力が活かされている。
大幅距離短縮となるだけに、前半の追走面を如何にこなすかがポイントになりそう。加齢とともにズブくなっている印象もあるだけにしっかりと好位を確保して同馬のスタミナ、持続力を活かす展開に持ちこれめばここでもチャンスはある印象です。渋った馬場が欲しい所。
✅デアリングタクト
ヴィクトリアマイル6着から臨みます。
父はRoberto系のエピファネイア、母父にキングカメハメハという配合。デアリングタクト以外にも、クラヴェルやソネットフレーズ、スカイグルーヴなどと言った比較的牝馬の方が活躍しているケースが目立つ、父・母父の柔らかさが目立つ配合の一つ。特に同馬はサンデーの3×4を持ち合わせより柔らかさや俊敏さが強調されている。そこに母の奥のDanzigを加えて締めたような血統構成になっており、父のタフさ・柔らかさ、母方の基礎スピード等がまとまったバランスの良い一頭です。
前走はケガによる長期休養明けの初戦。今後を見据えた一戦だったように感じましたが、馬場の悪い内を通った上で上がりをしっかりと使い0.5差は上々の内容。同じ内枠から発走したソングラインが次走で安田記念を勝利した辺りからも当時内枠が難しい条件だったという事も伺える。同馬らしい闘争心、前を捉えに行く姿があった点も非常に好感が持てる。
決して血統から見たコース適性が抜群にある訳では無いのですが、距離延長・休養明け2戦目・精神面などなど大きな上積みが見込めるのは間違いない。スムーズに運べる枠が欲しい所です。
✅パンサラッサ
ドバイターフ1着から臨みます。
父はキンカメ後継のロードカナロア。母父にはSadler`s Wells系の欧州の名種牡馬モンジュー、奥にはMill ReefやSpecial(Thatch)の5×5×6、豊富なTeddyなど欧州的なタフさ・馬力に富んだ血統構成。ただ、Domino血脈のスピードも持ち合わせており重さ一辺倒では無いのが好感。近親には欧州G1で活躍したクロコルージュやAli-Royalなどがおり、兄弟にも重賞で活躍したエタンダールやディメンシオンらがいる血統馬です。
前走は前年覇者のロードノース相手に持ち味の積極的な競馬で1着同着と金星。近走の走りを見ても”行ってどこまで”という競馬が出来るか、またこの距離で同じような競馬が出来るかどうかがポイントになる。
個人的には距離自体は伸びても十分やれると思っています。正確に言うと、距離を伸ばしたカテゴリーでも対応できる血統的な素養を持っていると思っております。そういった意味で、一度有馬記念で2500mを経験した上での今回は上積みがあると見込んで良いと考えています。
前走は逃げ切りましたが決して前に有利な展開では無かった。むしろ、直線でスピードに乗りやすいメイダンのコースレイアウトや差し込んで来た馬(ロードノース、ヴァンドギャルド)の適性を考慮すると、改めて高いパフォーマンスを発揮した事が分かる。福島記念や中山記念を見ても中盤で緩めないレースで強さを発揮するのは証明済み。
距離延長を怖がらず、自身のスタイルを貫けるかがポイントになりそうです。
✅ヒシイグアス
大阪杯4着から臨みます。
父ハーツクライに母父Storm Cat系のBernsteinという血統。ハーツクライのスピード源を刺激した好相性の配合です。母のラリズは🇦🇷の牝系ですが、どちらかというとダート的な速さを持ちつつ、南米牝系らしい豊富な体力を出すタイプ。兄弟のミッキーシーガル、スミレらのダート短距離実績からもそういった面が見て取れるかと思います。ハーツクライ×Storm Bird系という配合ではウインバリアシオンやワンダープチュック、ステラロッサなどがおり、Stome Birdからくる馬場融通の広さが特徴になる馬が多いのも一つの傾向です。
3走前の天皇賞秋は超ハイレベル戦で約8ヶ月ぶりに加えて、初の58キロと課題があり、しかも外枠という不利もありながら5着と健闘。2走前はBCターフを制したラヴズオンリーユーと小差。更に前走は初の関西輸送で仕上がりも甘いと感じた中、タフな持続力を求められる決して向いた展開では無い中上がり上位を使って4着。この3走以前は4連勝と内容は濃い。
地力の高さは認めつつ、初の2200mという舞台はやや不安要素になりえる。よく、”ハーツクライ産駒の距離延長はプラス”とは言った物ですが、それはあくまで、”追走が楽になる”という側面が大きい。追走が出来るようになり、更にエフフォーリアとも共通点があるスピード源を刺激する血統構成をしている同馬にはそこまで延長ローテの恩恵は無いと考えています。
ただ前走含め、宝塚記念にも繋がる前傾気味の流れでも走れている点は評価したい。同馬の高速持続力や立ち回りの上手さを活かせる展開になれば、前進があっても良いかと思います。
✅オーソリティ
ドバイSC3着から臨みます。
父はステイゴールドの後継種牡馬であるオルフェーヴル。母はエピファネイアの全姉妹であるロザリンドという血統馬。
父オルフェーヴル×母父シンボリクリスエスという配合ではエングレーバーやエスポワール、リトミカメンテなど長い上がりを使うシチュエーションやタフな芝に強い傾向にあり、総じてスタミナに富んだタイプの血統構成と言えます。
ざっくりと言うならばトップスピードに欠けた、持続力を活かしたいタイプでここ2走のように逃げていったり、3走前のJCのように早めに動き出していき持続力・スタミナを活かす等の工夫が欲しい一頭。
そういった意味では、後半に早くから仕掛けていくことが多いこのレースの適性が高そうな気もしますが、追走力に欠ける分、前半から流れるケースが多いこのレースの適性は落ちる印象です。
前半の追走面をどうやり過ごして好位を確保するかがポイントでしょう。
右回りの上級条件の実績に乏しい点も不安材料。
✅アリーヴォ
大阪杯3着から臨みます。
父はキンカメ後継のドゥラメンテ。母エスメラルディーナは地方交流の関東オークス勝ち馬で、ダート色の血統構成。ミスプロ≒Raise a Pennyの3×4を持つなどから前向きさや万能さを補給し、母方のStorm Cat(Storm Bird)を含めた馬場融通の広さやスピードの持続に富んだ血統構成です。
ここまで馬券圏内を外したのはダート戦と長距離戦のみで、芝中距離では馬場状態や展開問わずに馬券圏内を外していない安定・万能型の一頭です。前走時も述べましたが、こういったタイプは『馬場が渋る等の他馬がパフォーマンスを落とすシチュエーションが欲しい所』で、俗にいう相手強化のターンは評価しにくいというのがある。
そういった意味で前走は独特の力を要する馬場になった事が同馬には向いた可能性もある印象です。
ただ、強力な相手に好走したという点で地力面は素直に評価したい。血統背景からは追走面に不安があっただけに、後方だったとはいえ速い流れを経験できたのも良かった。
距離延長もそこまで不安なタイプでは無いですし、しっかりとスムーズに終いを活かす形を作れればチャンス有と言った印象です。
✅ポタジェ
大阪杯1着から臨みます。
父はディープインパクトで、母はジンジャーパンチ。半姉に重賞2勝のルージュバックがいる良血馬。ディープ×Vice Regentという配合はレイパパレやマカヒキ、ショウナンパンドラなど。ディープ産駒の中では、急坂にも対応できるようなパワーを有している配合で、同馬の場合は奥にBold Rulerや 豊富なHyperion、Teddyなどを抱え、よりパワーや持続力に特化した血統構成。基本的には上がりが掛かった方が良い血統と言えるでしょう。
近走の結果を見ても、Vice Regentの独特のパワーが効いたパワータイプのディープ産駒になって来たのかな?という印象を持ちます。この手のディープ産駒は基本上がりが掛かるシチュエーションに強く、好上がりを使い続けている内は評価した方が良いというのが自論。能力を認めつつ、前走は前半から流れる展開になった事や独特のパワーが求められる馬場になった事等、その辺りがハマった印象もあります。
その上で、元々後傾気味の後半勝負になりやすかった前走より、前半が流れやすいこのレースの方が向いていると感じていたので、ここは素直に評価する。フロック視されているなら尚の事狙いたい。
✅ステイフーリッシュ
ドバイGC1着から臨みます。
父ステイゴールド、母父にはキングカメハメハ。母方にはRobertoとキンカメを持ちNashuaのクロスで小回り的な追走力や持続力も補充されている血統構成。急坂に対応できるパワーがあるかどうかが課題になりやすい同産駒ですが、ブラックホークやシルバーホーク、ゴールドチャリスなど急坂に強いタイプの子を輩出しているRomanのパワーを取り込んだ一族出身で、問題は無いタイプ。まとまりであるタイプでありながら、父らしい逆境に強いタイプでもあります。
ここ2走で海外重賞を2連勝と、7歳にして充実しているのが伺える。海外に強い(色んな意味で)ステイゴールド産駒である事や、長距離カテゴリーに挑戦したのも功を奏したと言えるでしょう。
今回は追走が求められる大幅距離短縮というシチュエーション。日本の中距離カテゴリーではどうしても重賞善戦級だった為、大きな前進があるとは思いにくい。馬場が湿った際は一考したい。
✅ウインマリリン
大阪杯7着から臨みます。
父がRoberto系のスクリーンヒーローで、母父にはミスプロ系のFusaichi PegasusでNashuaの追走力が補完されているタイプ。更にそこにBold RulerなどのNasrullahを多く含んだ追走力増し増し血統。父単体で見れば広いコースの方が適性としては向きやすいのは確かですが、安定タイプとも言われる血統構成で、比較的色んなコースをこなす適性がある血統と感じます。
血統云々かんぬんの前にここ2走の敗戦は頂けない。状態面が整って無いという事もあるでしょうが、メンタル面の影響も相当に受けている印象。正直、現状からG1レベルへの復活はかなり難しいと見ている。
牡馬相手でも遜色ない能力がある事は認めるが、近況からは評価できない。まずは次走に繋がる走りを。
✅アフリカンゴールド
大阪杯7着から臨みます。
父はサンデー系の中でも欧州的なタフさ・前向きさのあるステイゴールド。母方にはミスプロの中でも強烈なスピードを持つGone WestとDanzig系のDanehillを持ち、前向きなスピード要素を助長。米国指向・欧州方面の両面の前向きさを活かして積極的な競馬が合う一頭。
近走は前々から運ぶ競馬が板に付いてきており、血統通り前向きさを活かした競馬をして好走。今回も引き続き同様の競馬が出来るかどうかがポイントになるかと思います。ただ、それがかなりハードルが高い印象。加えてパンサラッサのような前半から突っ込む逃げでは無く、後続を引き付けつつの逃げを打ちたい同馬にとっては尚の事苦しいか。
展開の恵みが欲しいが、ここは難しそうな印象です。
✅マイネルファンロン
天皇賞(春)6着から臨みます。
父がステイゴールド。母父がサンデーを経由しないHalo系のロージズインメイ。奥にはRoberto系のブライアンズタイムで、3/4がHail to Reasonという配合。半妹にオークス馬のユーバーレーベンがいる血統馬で、同馬とは3/4同血という関係性に当たる。持続力を活かして徐々にスピードに乗っていくようなシチュエーションに強いタイプの一頭です。
同馬の長く持続的な脚を発揮できるかがポイントになりますが、やはり近親のユーバーレーベンのイメージからも、広いコースの方が良い条件になってくる。もしくは中山のようによりパワーとタフさが求められるかだ。そのユーバーレーベンも阪神内回りでは良いパフォーマンスを出せていない辺り、阪神内回りのこのコースの相性はお世辞にも良いとは言いにくい。
前が流れれば展開が向くかもしれないが、ここは大きい強調材料が無いと感じます。
✅キングオブコージ
大阪杯11着から臨みます。
父はキンカメ後継のロードカナロア。母父がSadler`s Wells系のGalileoで近親には欧州G1を多数勝っているGhaiyyathやアイルランド1000ギニーを勝ったNightimeなどを輩出した欧州牝系出身馬。同産駒のNureyev≒Sadler`s WellsのSpecialクロス持ちではパンサラッサやサートゥルナーリア、ダノンスコーピオンなどがいるように中距離レースでも活躍できるタイプが多く、同馬もその傾向に振れている一頭。
また、Storm Cat≒Blue Birdの3×4を含んだSomethingroyalのクロスも持っており、柔らかさがしっかり出ている印象。中距離の馬力を要するレースでもしっかり上がりを使って来れるタイプの血統構成。
2走前のAJCCを見ても分かるように、如何に前半で無理をさせずに、後半に馬力混じりの末脚を活かせるかがポイントとなる。初の2桁着順に敗れた前走でも上がりを使って来れてはいるように、自身のペースで運べば、安定した上がりを発揮できるのは強みとなる。
前走は距離が短く反応が鈍かった印象もある。今回は延長の分、前半が流れつつももう少しゆとりを持って運べるなら、前走以上の末脚発揮があっても良さそうな印象です。
✅グロリアムンディ
アンタレスS2着から臨みます。
父がキングカメハメハ。母父がRoberto系のBlu Air Forceという配合。ミスプロ×RobertoのNashuaクロスを持つ。更にそのBlu Air ForceがSex Appeal牝系出身とありSex Appealの牝系クロスが発生している。Nijinsky≒The Minstrelも併せ持つ。奥にはRahyやRiver manなどの重めのNasrullahを豊富に抱え、総じて、鈍重めな持続力とパワーに富んだ血統構成です。
血統の並びだけ見るとこのレースに対して悪くない血統構成をしているというのが第一印象。配合としての完成度も好印象ですし、長く脚を使う事が求められる同レースでも対応出来そうな血統をしている。
ただ、過去に芝を使っていましたが、思うような結果が出ずダートにスイッチしてから4連勝という結果を残しただけに芝ではスピード不足感が否めない。
惰性で加速しやすい阪神内回りは悪くないシチュエーションですが、馬場が渋った際に一考までか。
✅メロディレーン
天皇賞(春)9着から臨みます。
父はステイゴールドの後継であるオルフェーヴル。母は丹頂Sなどの芝中長距離で活躍していたメーヴェ。菊花賞馬のタイトルホルダーの半姉という血統馬。牝系を辿ると、大種牡馬サンデーサイレンスにも繋がるRoyal Chargerや大系統になってるNasrullah、更にはFair Trialに繋がる名門牝系。牝系の格だけを言えばかなりの物がある良血馬で、父・母方から豊富なスタミナと欧州的な前向きさを取り込んだ血統構成です。
タイトルホルダーの姉とあり血統背景自体は悪くないが、距離短縮になる事や地力等を含めここは厳しい印象です。
✅ギベオン
鳴尾記念4着から臨みます。
父ディープインパクトに母父はVice Regent系のGhostzapper。
母方にIn Realityのクロス、奥にはRobertoやDanzigなど、合わせてダート的なスピードとパワーを助長された血統構成。その上で、母母のラインはRoberto×ミスプロのNashuaクロスであったり、Robertoの中でも柔らかさ混じりのKris Sを内包していたりと、パワー一辺倒ではない事が伺えるタイプと言えます。
基本的にはやや鈍足めなタイプで、パワーと持続力を発揮するシチュエーションに強いタイプ。そういった意味では前走の中京コースの方が適性としてはフィットする印象。
ディープ×Vice Regent系ということからも阪神の内回りは悪くないはずなので、その点が出ればと思います。
✅アイアンバローズ
天皇賞(春)5着から臨みます。
父がステイゴールド後継のオルフェーヴル。母父にはNureyev系のRoyal Anthemを持ち、父方と合わせてThong(Specialの母)≒Lt.Stevensを持った、馬力や持続力が強化されたタイプの配合馬。母の奥にもRobertoやTeddyを持ち、馬力・パワーと言った所がさらに強化された血統構成です。母は🇺🇸のパレスルーマーで、半兄には🇺🇸ベルモントSなどを勝ったPalace Maliceがいる血統馬。他にも半弟にホープフルS2着のジャスティンパレスがいます。
前走は5着と善戦しましたが2.1秒離されている結果ではそこまで評価出来ない。その上で距離を伸ばして軌道に乗った同馬がここで追走力を求められる距離短縮のシチュエーションでプラスになるシーンが思い浮かばない。ここは苦戦を強いられそうな印象です。
~~まとめ~~
~~現状の印~~
現状ではポタジェを◎に指名します。
元々宝塚の方が適性が高くこちらで狙いたかった一頭。人気になることも覚悟しましたが、現状のnetkeibaの(信用できる、、、)想定オッズくらいならフロック視されてる感は感じる。こちらからいきたいと思います。
対抗の〇デアリングタクトは前走で復活の兆し有と判断しました。枠次第ではこちらの本命も検討します。
◎もそうですし、▲アリーヴォ、☆キングオブコージ、△ヒシイグアス、と大阪杯組を評価する形。今年の大阪杯は例年より前半が流れた事から宝塚記念との親和性が高くなっていると感じます。その点も最終予想には組み込みたいと思います。
本日は以上になります!!
最後までご覧頂きありがとうございました‼️🔥
あなたのサポートが僕の励みになります!😊😊その励みを力に変えて、役に立つ記事を作成していければと思います👍🔥