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オークス 血統解説❕🔥

こんばちわ!

先週のヴィクトリアマイルは惨敗でした、、、血統解説の段階で最上評価した◎マスクトディーヴァは3着に好走も、D評価を付けたテンハッピーローズが勝利し、自分の力とファクターでは拾えない所が来られてしまいました。
結果としては好走血統にわずかに絡んでいたところがあったので反省はありますが、しっかりと分析をしつつそういう時もあると割り切って行きたいですね!

切り替えて今週も頑張ります!
それでは今週もよろしくお願い致します❕🔥



〜〜オークス 好走血統〜〜


✅🇫🇷血統
Special (特にNureyev>Sadler`s Wells)

✅🇫🇷血統


限定的な範囲になってしまいますが、相性の良い血統傾向として取り上げておきたいと思います。殆どの馬が初経験の距離にして最長距離というシチュエーションになります。よく、『3歳のこの時期では距離適正があまり関係無い』とは言われていますがとはいえ一定程度のタフさは必要になると感じます。故に特に母方の欧州血統は基本相性が良い傾向にあります。

中でも、溜めて切れる良さのある欧州方面の前向きさを持った🇫🇷牝系出身はスローペースになる前半〜中盤で溜めができやすい同レースに対して相性が良いと言える。

一昨年の勝ち馬スターズオンアースや2017年1着のソウルスターリングのスタセリタ。昨年2着スタニングローズのローザネイ一族。2015年1着のミッキークイーンのミュージカルウェイや2011年1着のエリンコートのエリンバード、2016年には3着にビッシュでバランセラなど、🇫🇷牝系出身馬は好走馬を多く輩出しているという意味でもこのレースと相性が良いと言えます。

他にも🇩🇪牝系出身の血統だった2011年2着ピュアブリーゼや2016年1着の🇬🇧牝系出身シンハライト。2021年3着の大穴馬ハギノピリナ(英国牝系)など、トップスピードを出す事を邪魔しない程度の欧州牝系由来のタフさが求められるレースと言っても良いでしょう。

次いで、在来牝系、体力豊富な南米牝系の順で良いと認識してもらえれば良いかと思います。特にここ数年は🇯🇵在来牝系、もしくは日本で実績を残している牝系出身馬が好走している事も注目しておきたい。少しずつ傾向が変わってきている所あるのかもしれませんね。



✅Special (特にNureyev>Sadler`s Wells)


前述もしましたが、ほぼ全馬が初となる距離のため、一定程度のタフさは必要となる。そういった意味で、タフさや馬力と言った所を補ってくれる”Special”の血は有効になる。

SpecialはSadler`s WellsやNureyevの母方として有名。この2つの血=距離延長〇とは言いませんが、こういった全馬が初距離というシチュエーションにおいては体力や底力の面でアドを取れるため、相対的にプラスになりやすい血統と言って良いでしょう。
ただ、Sadler`s Wellsに関しては入り方によっては重くなりすぎるケースもあり、弊害になる可能性もある。そういった意味ではNureyevの方が有効になりやすいと言って良いでしょう。
(ただし、Mill Reefと組み合わさったBold Reason≒Never Bendは欧州的な柔らかさを併せて助長してくれるので別)

特に、一昨年1着のスターズオンアースや2021年の2着馬アカイトリノムスメ、2020年の勝ち馬デアリングタクト。2019年の3着馬クロノジェネシス、2018年のアーモンドアイを筆頭とした桜花賞ワンツースリーなど、これらは全てSpecial持ち。”桜花賞上位馬”がこの舞台で好走できるかどうかの指標にもなっているので、そういった視点で注視して頂くのも良いかと思います。





〜〜オークス 出走馬血統解説〜〜


*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。 

①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。

の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。



✅ステレンボッシュ

血統評価:A


桜花賞1着から臨みます。

父はRoberto系の中でも大箱向きのスピードを持ち早熟傾向にあるエピファネイア、母父がキンカメ後継の良血馬ルーラーシップという配合。3代母が名牝ウインドインハーヘアなので、同一族にはディープインパクト・ブラックタイド兄弟がいる良血馬です。
Sir Gaylordのクロスや父エピファネイアのスピード源を刺激する並び(Buckpusser≒Dinner Partner)をしており、更にトニービンを巻き込む形となると、配合としてやっている事はエフフォーリア(エピファネイア×ハーツクライ)などにも比較的近い配合と言える。基礎スピードが高く、大箱コースでの速い上がりを求められるレースや高速持続戦に強く、早期からも走ってこれるタイプの血統構成と言えます。

前走の桜花賞は中団外目を追走。直線でもスムーズに脚を伸ばし、2着馬を振り切っての勝利。その2着馬アスコリピチェーノは阪神JFからの逆転という形になり、次走のNHKマイルCでもスムーズさを欠きながら2着に善戦している。
直線でアスコリピチェーノを外に振らせる事が出来た分の差とも言えますが、改めてそれだけ地力としては並び立つ程レベルの高い1頭だと言えるでしょう。

また、2走前の阪神JFでは初めての多頭数・内枠というシチュエーションの中、馬群の中でレースを進め、直線では鞍上の流石の進路選択でスムーズに抜け出して来て上がり最速の脚を使って2着と言う内容。
阪神JF時の血統解説で懸念にしていた、多頭数や揉まれた経験が無い所を克服しての2着とあり、見た目以上に価値が高いと考えます。

ここまでの走り振りからも世代屈指の能力を持っている事は疑えないですし、当然今回も勝ち負けの候補に挙がる最右翼と言える。血統的にも延長ローテは歓迎のタイプですし、弱点も少ないタイプに感じます。

懸念点を挙げるならばモレイラJからの乗り替わりになる点。戸崎Jのテン乗りですが、正直誰が乗ろうがマイナスになってしまうと感じるのが正直な所。有名な話ではありますが、モレイラJが騎乗した馬の直後の成績があまりよろしく無い所が一つ心配ではあります。(個人的には勝ち上がった事でレースレベルも上がって着順を落としている背景もあると思いますが。)
とは言え、このレベルの馬にこの心配をするのもなと感じています。

順当に評価して問題無い1頭だと感じています




✅スウィープフィート

血統評価:B


桜花賞4着から臨みます。

父はハーツクライ後継の新種牡馬スワーヴリチャード。母父がBold Ruler色の強いアグネスタキオンの後継の中でも馬力・耐久要素を内包するディープスカイという配合。祖母は宝塚記念などG1を3勝している名牝スイープトウショウという良血馬で、Princely GiftやKlaironなどの下り坂血統色が強い牝系出身です。
父、母共に柔らかさを助長するNasrullah系やDroneなどを豊富に持っている一方で、母方のKey to the MintやTom Rolfeなどパワーや耐久性に振れた血統を持ち合わせており、総じて惰性を活かして徐々に加速して行くようなシチュエーションが合うタイプの血統構成と言える。

前走の桜花賞はほぼ最後方から運び、上がり2位の脚で追い込み0.2差の4着まで追い上げる内容。
2走前のチューリップ賞でも後方からレースを進め、直線では大外を進出し一気に差し切る内容。特に直線半ばの手応えは1頭違う手応えで上がってきていた。
前後半34.5‐35.4とトライアルのこのレースにしては珍しく前傾気味の流れになった事もあり、展開面の恩恵があったとは思いますが、同馬以外は前や内で運んだ馬たちが上位を占めている点からも、それを差し引いても素晴らしいパフォーマンスだったと思います。
ここ2戦に関しては、より後方からのレースを極めたような形になっており、改めて豊さんの追走管理能力の素晴らしさが見て取れたと思います。

距離延長ローテになりますが、個人的にはこなせるだろうと感じています。ただ、血統背景から見た観点で言うと、もう少し延長ローテに対して上積みがある馬がいるなと感じるのも正直な所。評価としては及第点かなと感じます。とは言え、後方から運ぶ分、距離に関してはそこまで議論しなくて良いだろう。
楽に追走し、脚をしっかりと溜めて多少展開がハマれば上位進出は十分可能だろうと見ます

それよりも初の関東遠征、初左回り、下り主体コース(小倉や阪神、京都)からの脱却の方がマイナス要素になるだろう
この人気で評価する価値があるかどうかは最後まで精査したい。





✅クイーンズウォーク

血統評価:B∔


桜花賞8着から臨みます。

父はディープインパクト後継のキズナ、母父がミスプロ系の中でも速いダートへの対応力があるFappiano系のHarlingtonという配合。母が米G1馬のウェイヴェルアヴェニューなので、半兄には2歳G1馬のグレナディアガーズがいる良血馬です。
父・母間ではクロスが発生していないアウトブリードベースの配合で、基礎体力を感じる配合になっており、更に母方のミスプロクロスが目立つ分、字面的には母方の色が強いと感じる並びと言える。母方の前向きな速力や追走力、更にはミスプロクロスやNasrullah系由来の柔らかさ・しなやかさが特徴の血統構成と言えるでしょう。良い意味で前述の半兄グレナディアガーズに似ているとも取れるタイプに出ているかと思います。

前走の桜花賞では内枠からのスタートだった事もあり、馬場があまり良くない内を通らざるを得ないレースになってしまい、ラストは甘くなってしまった印象。8着に敗れていますが、敗因は明確ですし情状酌量の余地はあると思います。
ただ、内の馬群で競馬できた経験が得られた事はポジティブに捉えたい。前走の血統解説時に「ここまで外目をスムーズに追走したり、後方から運んだレースが続き、馬群での競馬などを経験していないなど、やや経験値に乏しい所はありますが、スムーズに運べた際の打点の高さは魅力と言える。
血統的にもあまりゴチャ付いたシチュエーションが得意そうでは無いので、ハマるのに多少の条件は付きまといそうですが、血統適性や能力は十分評価できる。」としており、この面を解消できたのはプラスに捉えたい。

依然としてスムーズな方が良さは出るだろうと思いますが、前走よりチャンスはあると見ておきたいと思います。





✅ライトバック

血統評価:A∔


桜花賞3着から臨みます。

父がディープインパクト後継のキズナ、母父がDanehillの後継に当たExceed and Excelという配合。母方を辿るとシンコウエルメスに当たるので、馬力を助長するMargarethen牝系出身の良血馬。同一族には英ダービー馬ジェネラスや皐月賞馬ディーマジェスティー、名スプリンターのタワーオブロンドンなどが居ます。
3代母のラインでBold Reason≒Never Bendの欧州方面の柔らかさを助長するニアリークロスを内包しており、それを父方のLyphardやSecretariatと言った所で助長したような配合になっている。また、母方に入って活きる血統でもあるMachiavellianも内包しており、パワー面の助長もしている。
キズナ牝馬と言うイメージも併せて、タフさや持久力を求められる長く脚を使うような展開で活きるタイプの血統構成と言えるでしょう。

前走の桜花賞は最後方を追走し、直線でも外を回して追い込んで上がり最速の脚を使い3着まで追い上げる内容。近いポジションで追走していたスウィープフィートも4着まで追い上げてきており、馬場や展開の恩恵も多少あったように思いますが、時計などを鑑みても十分評価できる内容だったように思います。
2走前のエルフィンSはスタート後はやや掛かり気味での追走になるが、中団内で折り合いをつけて追走。被されるシーンもありながら、直線ではばらけてくれたことでスムーズに加速し、次走でチューリップ賞を制するスウィープフィートを差し切る内容。(とは言え、チューリップ賞でのスウィープフィートはこのレースとは別馬のような走りをしてくるのであまり比較にはならないのですが、、、)
馬群でも競馬できた点や、追い出しを待てた点など、課題を潰して来ており、見た目以上に内容は濃く収穫のあるレースだったように思います。

新馬戦では内有利の展開と馬場の中を大外から上がり最速で差し切る内容のレースを披露しており、ここでも高い能力を発揮している。
血統のイメージとも併せ、楽に追走して脚を溜める事が出来れば速い上がりを長く使う事が出来るのが同馬の強みと言えるでしょう。

桜花賞の血統解説時にも述べてますが、「個人的には距離延長のオークスで狙いたい1頭。」としているように、今回評価を上げたい1頭。
気性面の課題はあるが、追走に余裕を持ってしっかりと脚を溜められればチャンス十分か。





✅タガノエルピーダ

血統評価:C∔


忘れな草賞1着から臨みます。

父がディープインパクト後継のキズナ。母父がキングカメハメハという配合。母はタガノレヴェントンなので、半兄にはダート路線で活躍したタガノトネールや2歳重賞を勝っているタガノエスプレッソなどがおり、母方を辿るとトゥザヴィクトリー等を輩出した名牝フェアリードールなども一族にいる良血馬です。
母方でNureyevの4×3を持っており、牝系等を考慮しても機動力や持続力等が特に助長されている印象。また、このキズナ×キングカメハメハと言う配合はハピを筆頭に、ヴィゴーレやメイショウゲキリン、アームブランシュ等、ダートや時計の掛かる芝であったり、持続力が問われる小回り気味のコースに強い傾向がある点からも、基本的には時計を要するシチュエーションで持続力を問われる展開に強い血統構成と言えます。

前走の忘れな草賞は前が大きく離して先行する中、後続集団の一角で追走。4角手前で外を回して進出し、早め先頭から押し切る内容のレース。
外が優位な馬場状態だっただけに、多少恩恵はあったように思いますが、かなり長く脚を使っており、同馬の高い持続力は改めて評価できるポイントかと思います。

2歳時には朝日杯FSで牡馬とも対戦し3着に好走。レベルは微妙なレースだったと今でも感じていますが、先行して唯一残っており、評価できるレースだったと感じています。

ここまでの走り振りや血統的にも、距離延長や持久力が求められる展開は歓迎と言える。
個人的には大箱コースではキレ負けする可能性もある分、ある程度前目に付けたり、内からロスの無い競馬が理想になってしまうかとは思うので、内枠を引けた際はより評価したい所です。





✅チェルヴィニア

血統評価:A∔


桜花賞13着から臨みます。

父はDanzig系の中でも欧州指向な柔らかさを持つハービンジャー、母父がキングカメハメハという配合。母がオークス2着の実績があるチェッキーノなので、半兄にはノッキングポイントがいる良血馬。更に母方を辿ると名牝ロイコンに当たるので、同牝系にはシンコウラブリイやキングストレイルなどがいる良血牝系出身です。
アウトブリードベースの配合で基礎体力も感じつつ、豊富なNorthern Dancerからくる基礎スピードや、柔らかさも感じるバランスの良い並びになっている。同父×母父からはブラストワンピースやモズカッチャン、ローシャムパークなどのG1・重賞ウィナーもいるように相性の良い配合の一つと言えるでしょう。
また、同配合の牝馬という事もあり、楽に追走出来るシチュエーションや柔らかい芝に強いタイプの血統構成に感じます。

前走の桜花賞は13着と大敗しましたが、大外枠からの発走で終始外を回すレースになりロスの大きいレースになってしまったのが大きい。また直線でもラストは無理をしていなかったので、その分大きく負けた所もあるでしょう。
また、2走前のアルテミスSから約半年ぶりの1戦だった点も響いたように思います。

そのアルテミスSでは前半Sペースから後半に速い上がりを求められる展開。
上がり4Fが45.6で12.0 - 11.4 - 11.2 - 11.0と4F連続で加速するラップを好位から差し切る内容のレース。上がり性能に関しては評価できる内容のレースだったと感じました。

前走の血統解説時にも触れましたが、「個人的には距離延長になるオークスで狙ってみたい1頭。」としており、その評価通りここで評価したい1頭。
一度使った上積みはもちろん、距離延長もプラスに働くと思います。





✅アドマイヤベル

血統評価:A‐


フローラS1着から臨みます。

父がハーツクライ後継で米国指向な柔らかさを内包するスワーヴリチャード、母父がミスプロ後継でSpecial牝系出身の良血馬Numerousという配合。母が欧州重賞を制しているベルアリュールⅡという良血馬で、半姉にはヴィクトリアマイルを制しているアドマイヤリードや牝馬重賞で活躍したベルクレスタなどがいます。
ミスプロのクロスやRiver manのクロス、豊富なNasrullahなどを持っており父が持つ米国質な大箱向きの柔らかさを強調された配合になっている。更に父のスピード源を刺激する相性の良いNijinskyも内包した事で、父らしく大箱コースで速い上がりを使うシチュエーションに強いタイプの血統構成になっている。

前走のフローラSは中団外目を追走し、直線では卒無く抜け出し差し切る王道的なレースで勝ち切る内容。良くも悪くも不利などが無いレースで力をしっかりと出していたように感じます。
レースレベルとしては低めと言わざるを得ないメンバーだった事もあるので、評価としては控えめです。
前走以前も、東京、新潟と左回りの大箱コースで速い上がりを使うレースで好走している。2走前の百合草特別では先日の皐月賞でも4着に好走したアーバンシックから0.4差に好走しており、地力は見せていると言える。

ここまでの走り振りや血統背景からは適性は問題ない距離延長や速く長い上がりを求められる展開になっても問題無く対応できるだろうと感じます。
大幅な相手強化になるだけに地力がどこまで通づるかをラストまで精査したい。




✅ミアネーロ

血統評価:B∔


フラワーC1着から臨みます。

父はキンカメ後継でエアグルーヴ牝系出身の良血馬ドゥラメンテ、母父がA.P.Indyの後継Pulpitという配合。母は米ダートG1のミスエーニョなので、半姉には2歳重賞を勝ったミスエルテがいる良血馬です。
ミスプロの4×4を持ちますが、それ以上に父系と母父母、更に3代母のラインでRaise a Native(ミスプロ)×Nijinskyの並びを3セット持っており、より前向きなスピードや柔らかさが強化された配合になっている。タフさを併せ持つ傾向にあるドゥラメンテ産駒の中でもミスプロらしさが効いたタイプの血統構成と言えます。

前走のフラワーCでは内を立ち回り、直線でも内を割り抜け出してくる内容。前が開いてから、反応早くスッと加速出来ていた辺りなど、同馬の機動力などがしっかりと活きたレースだったように思います。
2走前の菜の花賞は内追走組が有利な展開と馬場で、同馬も内を選択しましたが勝ち馬が追い出しを我慢しつつ抜け出して来た事で、進路が開き切るのがワンテンポ遅れた分、詰まって差し遅れたと言える。上がり最速を記録しているように、その中で0.2差の5着ならそこまで悲観する必要は無いと感じますし、ゴール手前の勢いは他より良かったように思います。
更に新馬戦では今回と同じ中山の1800m戦でしたが、ラストの5Fが12.1 - 12.0 - 11.7 - 11.5 - 11.5と徐々に加速しつつラストまで失速しない流れを外3頭目を回して早め先頭で押し切っており、高水準な上がり性能を発揮したと言える。
直線ではミアネーロ自身が外側に斜行して2着馬へ明らかな不利を与えた所はありますが、その2着馬マーシャルポイントは既に1勝Cを勝っており、3着のツルマウカタチも未勝利を突破している。不利を与えた点を差し引いても十分評価出来るレベルにある内容だったと感じます。

ここまで、中山を使ってきていますが、前走のフラワーCの予想見解でも触れたように「個人的には大箱気味のスピードに乗りやすいコース形態の方が同馬の良さが活きやすいだろう」としているだけに、東京替わりは好意的に捉えたい。
ドゥラメンテ産駒な分、距離延長も問題無いでしょうし、血統的な嚙み合わせも良い。上積みは見込めるだろうと思います。





✅コガネノソラ

血統評価:B


スイートピーS1着から臨みます。

父がステイゴールド後継のゴールドシップ、母父がサンデーを通さないHalo系のロージズインメイという配合。母がマイル前後で4勝を挙げたマイネヒメルなので、母の半姉には香港G1を勝利しているウインマリリンがいる良血馬です。同父×母父の配合にはオークス馬のユーバーレーベンがいる配合。同馬とは同配合にしてマイネル系生産という共通点もあります。
Haloのクロスをから俊敏さを持った重いイメージのあるゴールドシップ産駒の中でも素軽いタイプの配合で、速い上がりや高速時計を求められるシチュエーションでも対応できる血統構成と言えます。

前走のスイートピーSは中団外目を追走し、直線では外を回して追い込んで差し切る好内容。価値時計が1:45.6と時計も速く、速い上がりを使って差し切っており、良い意味で血統の側面を見せてくれたなという印象を持ちました。
前述の通り、ゴールドシップ産駒の中でも素軽いタイプではありますが、そのイメージ以上に速いスピードを発揮してくれたように感じます。この点に関しては高い能力を持っているのだろうと評価したいポイントです。

一昨年のこのレースの勝ち馬であるユーバーレーベンのようなイメージやバックボーンを持ちますが、そのユーバーレーベンよりは速い上がりが使える血統のタイプと見て差し支えないでしょう。

もちろん距離延長も問題無くこなすでしょうし、速い時計や速い上がりを求められる馬場や展開になれば前進可能だろうと見ます。





✅サフィラ

血統評価:B∔


クイーンC9着から臨みます。

父はトニービンを内包し晩成傾向にあるハーツクライ。母父がNijinsky系のLomitusという配合。母は独オークス馬のサロミナなので、半姉に有馬記念2着などの実績があるサラキアや全兄には朝日杯FSを勝っているサリオスなどがいる血統馬です。母方を辿るとSchwarzgoldに当たるのでドイツのSファミリー出身。同牝系にはシュネルマイスター等がいます。
全兄のサリオスは父ハーツクライの母方にDanzig、Storm Catなどのスピード型Northern Dancerという配合で、早期の段階ではトモが緩く追走力に乏しい傾向にある同産駒を、無理矢理早期から追走可能にして走れるようにしているパターンに当てはまった典型例でした。ただ、同馬は牝馬である点や小柄でコンパクトな馬体をしている辺り、どちらかと言うと全兄のサリオスよりは半姉サラキアやサリエラに似ているような雰囲気を感じる。そういった意味では、完成にやや時間を要し、溜めて末脚を活かす事でパフォーマンスを上げるタイプのように感じます。

前走のクイーンCは中団内を追走し、直線でもある程度スムーズに抜け出せる形を作りましたが、伸び切らずに9着に敗れる内容。
恐らくではありますが、‐8キロと馬体を減らしてしまい、小柄な同馬にはより響いてしまったのだろうと思います。

2走前の阪神JFでは外枠という不利なシチュエーションの中で4着に善戦。上位とはやや離されていますが、時計などの水準的にはそこまで劣る評価をする必要は無いように感じます。
その前のアルテミスSでは前有利の展開の中、先に抜け出した勝ち馬を捉えに行く形で2着に好走。後半の4Fは連続で加速するようなラップを踏んでおり、そういった中で中団から脚を使って差を詰められた点は評価して良いだろうと感じます。特に、新馬で素晴らしい末脚を発揮した4着ライトバックとの比較でも、少なくともこのライトバック以上の脚を使えてはいるという点で評価可能でしょう。

阪神JFの血統解説時に触れていますが、ドイツ牝系の印象が強く、追走面に課題があるタイプと見ており、故に今回の距離延長はプラスに捉えたい
また、約3カ月振りと久々になりますが、間隔を空けたフレッシュな状態の方が良さが出る可能性が高い。成長が見込める可能性がある点でも上積みと捉えておきたい。
評価して損は無い1頭と感じます。




✅ラヴァンダ

血統評価:C


フローラS2着から臨みます。

父がディープインパクト後継の中でも欧州要素を内包するシルバーステート、母父が欧州方面の柔らかさを内包するDanzig系のベーカバドという配合。祖母が牝馬重賞で活躍したゴッドインチーフという血統馬で、近親には地方ダートで活躍しているミューチャリーなどがいる良血馬です。
RobertoやLyphard、Danzig、などの父が持つ馬力のカギになっている箇所が刺激されており、父らしさが強調されたタイプの並びに感じる。ややスピードには欠けますが、馬力や底力に富んだタイプの血統構成と言えます。

前走のフローラSでは好位の内を追走し、直線でも内を割るように伸びて2着を確保する内容。馬場や展開、枠に恵まれた側面が大きく、恩恵を存分に活かしてのレースだったように思います。

前走の血統解説時にも触れましたが、「立ち回りの良さなどを活かせるレース」が同馬の持ち味が出やすい。前走はその面を存分に出せたと言えるでしょうし、前走以上を見込むのはかなり酷と判断。
内でロスの無い競馬が見込めれば前進も可能か。評価としては控えめです。





✅エセルフリーダ

血統評価:C∔


ミモザ賞1着から臨みます。

父がディープインパクトの全兄に当たるブラックタイドの後継キタサンブラック、母父がDanzig系の中でも欧州方面の柔らかさを内包するハービンジャーという配合。3代母がランニングヒロインなので、同一族にはJCなどを制したスクリーンヒーローなどがいる、ノーザンテースト色のやや晩成傾向にある牝系出身の良血馬です。
上級馬を多く輩出しているハービンジャー×ディープインパクトの配合と同様にAlzao≒Shareef Dancerが発生しており、しなやかさなどが助長された血統構成と言えます。一方でノーザンテーストのクロスを持つことで、Hyperionっぽい底力なども助長されつつこの牝系らしい晩期の完成が期待されるタイプにも感じます

前走のミモザ賞は、少頭数の牝馬限定戦の割には緩みが少なく淡々とした流れ。ラストの上がり3Fは12.1 - 11.8 - 11.7と加速ラップで推移しており、そういった中を差し切る時計以上に評価できる好内容のレースだったと感じています。
とは言え、このメンバーの中では地力では1枚劣ると評価せざるを得ない。晩成気味な血統背景からも現時点ではまだ完成しきっていないだろうと感じます。

その上で、大箱向きな印象のある点や、距離延長歓迎の血統構成からコース適性自体は良い部類と感じる。
個人的には秋に期待したい。評価も検討したいが成長度合いを見つつ、最後まで評価を検討したいと思います。




✅ランスオブクイーン

血統評価:D∔


京都の未勝利戦1着から臨みます。

父がSadler's Wells系の中でも軽さを併せ持つタリスマニック、母父がドイツ血統を内包するサンデー系のマンハッタンカフェという配合。母がダートの短距離で4勝を挙げたマイプラーナと言う血統馬で、半兄には毎日杯を制しているランスオブプラーナが居ます。
父、母父のイメージからはどちらかと言うとスタミナやパワー面に特化している印象の並びですが、短距離に実績にある牝系由来のスピードで多少軽減されている印象。ただ、基本的には字面通りスタミナなどに特化したタイプと見るのがベターと言える血統構成です。

前走は京都2000mの未勝利戦。勝負所で外を回り、スムーズに脚を伸ばし差し切る内容。上がり3Fが12.0 - 11.2 - 11.2で推移しており、失速せずに脚を使えている点は評価できるポイント。
ただ、全体時計は平凡ですし、これと言って抜けた能力も無い印象で、評価はしにくい。

血統的にもスタミナ色が強いので距離延長などで強みが出そうな物の、いくらなんでも重すぎる印象で、ここでは切れ負けしそう。ここではスピード不足な印象で、評価出来ず





✅ホーエリート

血統評価:C∔


フラワーC2着から臨みます。

父がキンカメ後継でエアグルーヴの子に当たる良血馬ルーラーシップ、母父がノーザンテーストを内包するステイゴールドという配合。母が芝の中距離で2勝を上げたゴールデンハープという血統馬です。
ノーザンテーストのクロスを持つ闘争心やタフさが助長された並びですが、母の奥に独特なパワーを助長するVice Regent系のクロフネを内包しており、よりその面を助長する配合と言える。更に相性の良いNijinskyも内包する事でより親和性の良い配合になっていると感じる。悪条件や苦しいシチュエーションにも強い血統構成と感じます。

前走のフラワーCは勝負所で外を回るもロスを最小限に抑えた立ち回りで2着に好走。ただ、内容としては馬場があまり良くなかった内を通った勝ち馬の方が優れていた印象で、同馬もスムーズな立ち回りが出来た中でのパフォーマンスなのでそれほど評価できる内容ではなかったように感じます。

正直地力はこのメンバーの中で大分劣る印象のある1頭ですが、延長ローテに向いた血統である点や、大箱コースの方が評価出来そうな血統をしている点など、適性自体は良い印象
極端に人気が低いならば1票抑える手もありかなと思います。




✅ショウナンマヌエラ

血統評価:C-


桜花賞17着から臨みます。

父がハーツクライ後継のジャスタウェイ、母父がRoberto系の中でも大箱向きの素軽さを持ち合わせるシンボリクリスエスという配合。母方を辿るとスカーレットインクに当たるので、同牝系にはダイワメジャー・スカーレット兄妹やヴァーミリアンなどがいる良血牝系出身です。
3/4Hail to Reason∔1/4非Hail to Reasonの好形配合の並びになっており、そこにサンデーの3×4を持つバランスの良い配合になっている。父ジャスタウェイと相性の良いNijinskyを内包する事でスピード源も刺激されており、配合自体は良い並びの血統構成と言えます。

前走の桜花賞は先手を取るも、直線では全く抵抗できずに17着に敗れる内容。差し有利の流れや展開になったとは言え負けすぎな印象で、自身の展開に持ち込めた訳ですしもう少し見せ場が欲しかった所です。

父はハーツクライ後継のジャスタウェイなので距離延長自体はプラスになるでしょう。
展開を作る可能性があるので軽くは扱えませんが、基本的には評価しない方向で





✅ヴィントシュティレ

血統評価:B‐


東京の未勝利戦(牝限)1着から臨みます。

父がRoberto系の中でもより欧州要素を取り込んだモーリス、母父がドイツ血統のMonsunという配合。母はオークス2着の実績があるピュアブリーゼで、母方を辿るとドイツ牝系出身の重い印象のある血統馬です。
Sadler's Wellsのクロスと合わせてSadler's Wells≒NureyevのSpecialクロスを持ち合わせる、底力や持続力に富んだ並びをしている。牝系などの要素を考慮しても、全体的に重めでスタミナ色の強い血統構成と言えます。

前走は東京2000mの未勝利戦。前半の5Fを58.4とある程度速いラップを刻み、後ろを離して逃げる形に持ち込む。直線でも後続とのリードを保ち、そのまま押し切る内容のレース。
時計としては平凡ですし、ラストは差を詰められるシーンもあり、内容としては及第点レベル。ここで上積みを期待するのは難しいと感じます。

血統的にも重厚でスピード不足が目立つ印象。前走のように先行してスタミナを活かす形でどこまで。





✅サンセットビュー

血統評価:C∔


フローラS9着から臨みます。

父がキンカメ後継の中でもエアグルーヴ牝系出身の良血馬ドゥラメンテ、母父がA.P.Indy系のTapitという配合。母方を辿ると米国質なスピードや闘争心を取り込んだ米ルーツの牝系出身です。
父母併せてミスプロを4本持っており、更にはNasrullahも豊富に持ち合わせる。前向きさや柔らかさが助長された並びになっていますが、母方のForty Ninerなどで締め上げてスピードもしっかりと助長した血統構成になっている。父ドゥラメンテの弱点をカバーしたタイプと言えますが、大箱コースでスムーズに競馬できた方が良さが出やすいタイプに感じます。

前走のフローラSは中団外目を追走し、直線では一度被されたシーンもあった物の、それにしてもそこから伸びなかった内容不足なレース。評価は出来ない内容と言えるでしょう。
また2走前のクイーンCに関しては初の左回りや関東遠征など課題があった。加えて血統的にも苦手な瞬発力勝負になったことで上位に食い込み切れなかった印象。
馬体重も減らしていましたし、遠征を含めて状態も万全でなかった可能性があったと言えるでしょう。

とは言えここ2戦でもう少し見せ場が欲しかったのが本音。前走に引き続き距離延長になる点や慣れが見込める点はプラスに捉えたい。ただここまで手が回るかどうかも含め、評価はしにくいと判断します。





✅パレハ

血統評価:D


忘れな草賞6着から臨みます。

父がNorthern Dancer系の中でも欧州要素を取り込み非主流条件に強いサトノクラウン、母父がディープインパクトという配合。母はダートで勝利を挙げ、ディープインパクト×Storm Catのニックス配合だったアルマミーアという血統馬です。
父、母父の配合から、欧州要素やしなやかさのある要素が助長されており、母の奥からは米指向なスピードを助長を助長されているバランスの良さを感じる血統構成ですが、悪く言えば秀でた所が無いややワンパンチ足りない配合にも感じています

前走の忘れな草賞は前3頭が後ろを離して逃げる形になりましたが、同馬はその先団の中でも先頭に立ちレースを引っ張った1頭。勝負所手前で手応えが甘くなってしまい、6着に敗れる内容。
やや強引な形のレースでしたし、時計も詰めているので同馬なりには走っていると思いますが、力量で劣る所を感じさせる内容だったと感じます。

血統的な上積みを見込むのも難しい印象。展開を作る可能性はありますが、ここでは評価できない




~~まとめ~~




✅現状の印


◎チェルヴィニア
〇ステレンボッシュ
▲ライトバック
☆クイーンズウォーク
△ミアネーロ
△コガネノソラ
△サフィラ

現状の◎はチェルヴィニアにしました。
▲のライトバックと迷いましたが、不安要素の少なさと期待できる上昇度合いから◎チェルヴィニアとさせて頂きます。

前述もしているように、距離延長、叩き2戦目の上積みに期待できる。母がこのオークスで2着だったチェッキーノと言う点も心強い。
上がり性能の高さはここまでの走り振りからも証明済みですし、力を出し切れば巻き返しがあってもおかしくないと見ます。

以下、基本的には桜花賞組を評価したい。能力も高いと見ていますし、そこまで極端に嫌いたい存在もいない。順当に能力を出せれば、上位に食い込んでくると思います。
△は展開や枠などで出し入れしたい所です。


今回は以上になります!
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