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ZARD—生まれ変わった『時間の翼』とサブスク解禁

2021年9月15日(水)に、ZARD 30周年YEAR企画として、過去にリリースされたアルバムのリマスター盤もしくはリアレンジ盤がリリースされました。

そして同日、ZARD楽曲のサブスクが解禁されました。手軽に、そして色々な人に聞いてもらえるチャンスが生まれたのはとても嬉しいですね。

僕が一番気になっていたのはリアレンジ盤として復活した『時間の翼』です。
結論から書くと、リアレンジ盤ということで楽曲の印象が結構違っていて、"ほぼ"ニューアルバムという印象でした。2021年にZARDの新しい曲を聴けた感じがして嬉しかったです。

印象に残った楽曲

ここからは印象に残った曲の感想を書いていこうと思います。
ちなみに元のアルバムで好きだった曲は「promised you」と「お・も・ひ・で」、「世界はきっと未来の中」でした。

M-1. Get U're Dream
1曲目の「Get U're Dream」のイントロで、そうだったこれはリアレンジ盤だったと気付かされます。といっても、この曲に限っては強く違いを感じたのはイントロのみで、実際ボーカル部分に入るとそこまで極端な変化は感じませんでした。
シドニーオリンピック懐かしいですね(NHKのテーマ曲でした)。

M-3. promised you
3曲目の「promised you」は、個人的に好きな楽曲なので楽しみにしていました。
この曲だけの話ではありませんが、全体的にアルバムを通して元の楽曲らしさを残しつつ、現代風なアレンジが加えられている印象で新鮮に感じました。
元はオケの主張が弱くしっとり聞かせる系の曲でしたが、結構変わったなぁという印象です。

M-4. 痛いくらい君があふれているよ
4曲目の「痛いくらい君があふれているよ」はラップ曲。個人的には今回の編曲の方が好きです。
元は冷たくて硬い印象があり、なのに歌詞はラブソングって所に違和感を覚えていたんですが、今回はあたたかみのあるアレンジって感じがして好きです。

M-5. 窓の外はモノクローム
5曲目の「窓の外はモノクローム」は、人の好みもあると思いますが、サビの盛り上がりが少し弱く単調に感じていたんですが、だいぶ豪華になりましたね。
確か何かのエンディングタイアップだった気がしたんですが、よりアレンジがエンディングっぽくなった気がします。そう考えると正当進化?

M-6. お・も・ひ・で
6曲目の「お・も・ひ・で」は、元が好きすぎて逆にリアレンジの方は好きになれませんでした。
この楽曲には、ノスタルジックな側面と未来に向かっていくポジティブな側面があると思っていて、個人的には前者に惹かれていました。なのでちょっと懐かしい感じが好きでした。
今回のアレンジは少し汎用的なアレンジすぎて、個性が減ってしまった感じがしますね。

M-8. 世界はきっと未来の中
8曲目の「世界はきっと未来の中」は、大枠は元から変わっていない印象です。オケがシンプルになった感じがします。どっちが好きかは好みの問題かなぁ。

M-10. 時間の翼 ~30th Anniversary~
ラスト10曲目の「時間の翼 ~30th Anniversary~」は、アルバムのラストにふさわしい感動的なアレンジになっています。
イントロの暖かい感じや、時計の秒針の音の使い方が印象に残っています。
構成としては、1番サビ→2番サビ→もう一度2番サビといった感じ。元は2番サビ→大サビだったので尺が長くなっています。

最後に

このアルバムが発売された2001年は音楽の流行が変わり、おそらくZARDの制作チームも色々と模索していた頃だったのかなと思います。
一度はリリースされた『時間の翼』ですが廃盤となり、楽曲を聞く手段は限定されるようになりました。
リード曲の「時間の翼」がアルバム『時間の翼』では未完成だったのもあり、柱が弱いという印象があったんですが、各楽曲が再構築されたことで厚みが増し、聞きごたえのあるアルバムになったなあという感想です。

30周年という節目のタイミングでリアレンジ盤として、ZARDらしさ+現代風のアレンジで生まれ変わった楽曲たちを聞けたのは本当に良かったです。これからも聞いていこうと思います。

※アルバムの担当制作ディレクターの方のインタビューが公開されていました
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/29680

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