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様々なことを見て、体験し、新たな価値観を抱いた海外研修

ライター:門田さん

4月からダイキアクシスで働く門田です。今回は内定者研修としてインドネシアのバリ島に行きました。私は初の海外ということで非常に緊張しておりましたが、海外には一度行ってみたいと思っていたので少し楽しみな気持ちもありました。
研修中に私たちがどんなことをしたか、何を見て何を学んだのかは以下のようなものでした。


研修を行うにあたってのルール、原則英語を使用して主体的に活動するなど自信や主体性を身につける

まず、研修を行うにあたっての決まりやルールがいくつかありました。
自分たちが主体となって行動してたいていのことは自己解決する、原則英語を使うこと(日本人同士の場以外で)、グループチャットでの連絡や課題の提出も英語で送るといったことです。
最初はハイレベルに感じましたが、今考えてみるとこのルールがあったことで自信につながりました。英語を聞くときも若干耳に入りやすくなります。

最初のミッション!日本との違い“100個”をグループで探したことで気づいた違いの多さ

バリ島には二日目の深夜に到着しました。バリ島に着いてまず感じたことは、気温差です。11月下旬は日本では上着は必須でしたがバリ島は昼夜問わず、上下半袖で生活できるような気温でした。
そして4人グループを作って、「日本との違い」を100個見つけるというミッションが出ました。“100”といった数字に圧倒されましたが、私たちのグループでは食、文化、建築物、環境などで区分し、それぞれが25個ずつ程見つけることでクリアすることができました。大小関係なく、それほどバリと日本には違いがあります。特に宗教的なことからでた違いの部分では、日本にはない決まりや慣習があって自分には大変そうに感じました。

大迫力のラフティングでバリの大自然を味わう

バリでの活動一日目は、ラフティングから始まりました。大自然のロケーションの中でのラフティングは、日本では体感したことがない迫力のある川の流れを味わうことができます。スリルもあって非常に満喫することができました。途中に顔のようなものが彫られていた壁があったり、ジェラシックパークのような自然があったりして、日本ではなかなか体験できません。バリ島に行かれた際にはぜひ体験することをおすすめします。

ラフティングの様子

英語でインタビューすることに挑戦、そこから知ったバリの「食」事情に驚き⁉

昼食後にラフティング施設の方々に「食」について英語でインタビューしました。不慣れな英語で質問するのは想像以上に難しいです。かなり苦戦しましたが、バリの方々も嫌な顔せずゆっくりでも、おぼつかない英語であろうとも親切に答えてくださいました。
インタビューをして分かったことは、外食することが少なく自宅で食べることが多い、お酒はあまり飲まない、刺身などはあまり食べない、お米をよく食べるなどです。自宅で食べることが多いという意外な事実には驚きましたし、お米をよく食べることには親近感が湧きました。

研修中に日々欠かすことなく行った日々のフィードバックと目標、明日の自分を成長へと導く糧に

私たちはこの研修中、毎日欠かすことなく行っていたのは一日のフィードバックです。内容は、
1.       どのような経験、事実と出会ったか
2.       その中で印象に残っていること
3.       印象に残ったことに何を思ったか
4.       自分の中で獲得した新たなものの見方
5.       明日挑戦すること
といったものです。
一日を振り返って整理することで、次の日にすべきことも明確になりましたし、その日経験したことがより鮮明に自分の中で刻み込まれました。このフィードバックと目標を掲げることはこれからの自分にとって非常に有効であると思ったので部活動や習い事、お仕事をされている方にも実践していただきたいです。

自分たちに刺激を与えてくれたsu-re.co、環境問題に魅力的なビジネスで社会への貢献!

研修中に大変お世話になり、刺激も受けたのはsu-re.coの方々でした。su-re.coとはインドネシア・バリ島を拠点とし、気候変動問題とそれに起因する農家の貧困問題の解決に向けて活動している組織です。
活動内容としては、気候変動が農作物に及ぼす影響とその対策を学ぶことができるスクールを開講、気候変動に強いコーヒー豆・カカオ豆農業への転換支援と製品化、環境にやさしいバイオガスキットの導入、製品の販売益の一部を還元などです。ビジネスサイクルのお話を聞いた際にも、非常に感銘を受けました。
グループ活動などで様々な会社や場所に行くときにはバディとして同行していただき、現地の方とコンタクトや英語への翻訳もしてくださりました。英語も流暢だったらここまで心強いのかと感じました。

水処理施設を見学し、バリの水処理事情を学ぶ

バリ島の水処理施設を実際に見学しました。一通り見学をして感じたことは、日本の水処理施設と比べて工程が少なめで少しざっくりしたようなものだということです。国と国でここまで違いが出ることに驚きました。改めて私たちの国の水処理システムは優れている、ということに気づいたのです。

環境的にも良く最高品質の浄水器を届けるテラウォーター

蛇口に取り付ける用以外の浄水器を身近に見たことがあるでしょうか。私はあまりありませんでしたが、この研修で垣間見ることができました。
水処理施設の見学の後は、テラウォーター社を訪問しました。社員の方々は浄水器を見せてくださいました。テラウォーター社の最高品質のセラミック水フィルターは、水媒介疾患を大幅に削減し、家庭レベルで安全な飲料水を作るための費用対効果が高く文化的に適切なソリューションであることが証明されています。水が一時間当たり約2リットルでろ過されることや、水道水、井戸水、雨水、川や池の水も使用できるなど、環境にも優しく魅力的でした。
私たちは普段安全な水を当たり前に飲むことができています。しかしそれも当たり前ではなく、このような方たちの優れた技術のもと、安全な水を手に入れることができているのだと感じました。

訪問したテラウォーター

バリ島にある世界一環境に優しいグリーンスクールとは?施設環境や教育方針が一流

研修の後半に差し掛かるくらいで、グリーンスクールに訪問しました。
グリーンスクールとは2008年にバリで開校したサステナビリティ推進する教育に特化し、未来の"グリーンリーダー"となる者を育成するために生まれた次世代型のインターナショナルスクールです。
世界中から3歳〜18歳の生徒が通っており、日本にはあまりないような感じで新鮮でした。
カリキュラムとしては、特に大切にしている教育方針が起業家精神を養うというものです。生徒の方の説明やインタビューをしたら、学校の中にある建物も生徒たちが作っていたり、3Dプリンターやレーザー彫刻の機器などを使って実際にモノを作り出していたりしていることを聞き、驚愕しました。専門学校というわけでもないのに、建物の出来上がりの立派さやプロジェクト内容のすごさには驚きの連発です。

また、個人的に気になったこともあったので質問させていただきました。
「You all speak English very well. How did you come to be able to use English so well?(皆さんは英語がとても上手ですが、どうやってそんなに上手に英語を使えるようになったんですか?)」と聞きました。
答えは、「We learn to speak because we learn it well as a required subject after we enroll. We also need English when communicating with our students because they are from many different countries. (スピーキングは入学後に必修科目としてしっかり学んでいます。また、さまざまな国から生徒たちが来ているため、生徒とコミュニケーションをとる際には英語が必要なのです。)」といったものでした。
英語力の鍛え方も一流なことに加え、学校の環境も関係しているのだと思いました。自分たちにとっても良い刺激となった一日です。

研修で学んだことの成果を示すためのプレゼンテーション、自分たちが実際に実現可能なビジネスを考える

この研修の重要項目でもあり、最終項目でもあるのが最終日のプレゼンテーションでした。研修中に見て、感じたことから4人のグループでテーマを決めてインタビューや、実験などをして英語で発表します。
私たちのグループは、「竹炭を用いた水質改善について」というテーマで進めていきました。
何故このようなテーマにしたかというと、水処理施設を見学した際に、処理法が日本と違って段階が少なく、ざっくりとしていたところから、バリで有名で観光地としても名高いマングローブには問題はないのかと疑問が出たためです。
仮説として"マングローブに影響がある"という選択をし、マングローブ農園の方にもインタビューをしにいきました。質問して知った事実は、綺麗な水の方がマングローブもそこに住む生き物もよく育ち、隣接するレストランで提供しているカニの漁獲量も上がるとのことでした。
ここから私たちは、"竹炭"にフォーカスしました。竹炭の利点としては、河川への水質浄化効果機能、二酸化炭素排出抑制効果、土壌改良効果、消臭効果といったものがあります。
実際にこれらの機能の中で「水質浄化」と「消臭」の効果を確認するため、検証を行いました。マングローブ周辺の水を採取し、インドネシアで購入できる竹炭を入れて経過観察をするといったものです。最初はほぼ暗い黄色のような色をしていましたが、16時間経つとかなり透明になっていました。また元々泥臭かった匂いは、ほぼ匂いがしなくなったのです。
他の問題は竹炭を安価で手に入れるかどうかでしたが、竹自体の値段は日本円で約70円ほどで、まとめて大量に購入すると安くなるということを知りました。

そして最終的に考えたビジネスサイクルは、以下の通りです。

まず最初にこちら側が竹を購入し、竹炭を作ります。
           ↓
その作った竹炭を用いて漁師に提供し河川の浄化活動を行って水質が改善され、漁獲量の増加も見込めます。
           ↓
そして使用した竹炭を肥料として販売することで利益を一部頂くというものです。

プレゼンテーションを完成させるまではかなり時間がかかりました。途中の発表でフィードバックをもらって訂正しての繰り返しで、発表当日も深夜3時くらいまでメンバーと意見を出し合いながら作りました。カップラーメンやコーヒーを片手に奮闘していたのは今では良き思い出です。
迎えた最終日、ついに英語で発表です。おぼつかない英語での発表でかなり緊張しました。しかし聞いて頂いたsu.re-coの方々からは、お褒めの言葉もいただき達成感を味わいました。他のグループの発表もそれぞれ特色があって興味深いものでした。私は、同じ研修を受けても発表の内容がここまで違うということは、人によってそれぞれ考え方、想像力、もののとらえ方がバラバラであるということを改めて感じ、面白いとも思いました。

プレゼンの様子

研修を通して自分の中で得た価値観、この経験をどう生かすか

この数日間は、普段の生活と違って一日一日が濃いものでした。自分の中で印象に残っているのは日々のフィードバックです。普段何となく過ごして一日を終えている日もありましたが、それはもったいない、と今は思えます。小さなことでもコツコツやる、挑戦してみることで大きな変化にもつながりますし、自分の能力となるのでそのようにこれからは日々を過ごしていこうと思いました。
英語に関しても海外に来たことで、英語というものの世界的な重要さを感じました。改めてこのようなことを気づくことができ、新たな価値観も得ることができて、私にとってこの海外研修は非常に貴重な経験となりました。
内定者の段階でこのような機会を設けてくださるダイキアクシスのような会社はなかなかないと思いました。私もそんなダイキアクシスの名に恥じないよう、四月から組織の一員として尽力いたします。

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