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コロナ禍、新入社員研修から考えるリモートワーク推進の必要性

実施日:令和2年5月18日~5月20日
氏名:北野 真琴


研修作成中の苦労と困難

この新入社員研修は、4月中旬から計画が始まった。新入社員が1班5人の3班に分かれて、5日分の新入社員研修を考えるという内容だった。

当然、研修など作った経験はなく、右も左も分からなかった。始めに行ったことは、研修を行っている会社のホームページなどを参考にどのように構成するか考えた。

そして、一日ごとに習得してほしいスキルを設定し、それに沿った内容で研修を作った。私の頭では、クリエイティブな研修を考えようと心掛けていたが、想像以上のものを作ることは困難だった。

その理由は、「身に着けて欲しいスキルに沿った研修ができているか?」ということを本質的に捉えることが難しかったためである。

しかし、目的に沿った価値ある研修ができたと自負している。この研修作成中に感じたことは、研修を受けることは簡単だが、作るのは難しいということである。

チームと知恵を絞って「目的に見合った研修になっているか?」、「受講者が退屈せずに受けられるか?」等を考えたが、お互いが納得できる案を探す作業はお互いの価値観を知り、それを理解したうえで自分自身の意見を織り交ぜる必要があったため、時間と労力がかかった。


講師の経験から学んだオンライン研修の長所・短所

講師側としてオンライン研修を行っていた際に気づいた研修をオンラインで行う際の長所と短所を紹介する。

端的に言えば、長所は3つあり、チャット機能、ブレイクアウト機能、ペーパーレス化である。短所は受講者の反応がわかりにくい点だ。

<オンラインの長所>
チャット機能(送り先を特定の人や全員に設定できる)
クイズでチャット機能を利用した際、送り先を私に設定してもらったので(送り先は個人か全員か選択できる)、皆さんの回答が他の人には見えないので、間違えることを恐れることなく、回答してもらえた。また、他人の回答、意見に左右されないということも利点である。また、回答を共有したい場合は、送り先を全員に変更すれば良いので、簡易的に回答を共有できることも同様に利点である。

ブレイクアウト機能
数名のセッションに分けることができ、セッション同士の干渉がないので、ディスカッションに集中できることや画面共有を共有することができる。共有した場合、全員の画面が共有者の画面と同様のものが表示される。しかし、役割分担がうまくできていないと作業の時、手持ち無沙汰になる可能性がある。そうならないためにも役割と各自が行う作業を明確にすること、協力する姿勢が重要である。また、絵をかいたり、図式化することが困難である(絵を描く機能もあるが、それに関する知識が必要)。

ペーパーレス化
我々の班はワークシートを作ったが、これを印刷せずにPCで使ったならば、書く時間がなくなり話に集中できる。また、ペーパーレスなので環境に優しい。

<オンラインの短所>
受講者が理解できているかわかりづらい。
画面共有をして、発表を行ったので、受講者全員の顔は画面の大きさ上、数名しか見えないので、受講者が理解しているか?がわかりづらい。また、ワイプが小さいので表情が読み取りづらく、こちらの表情も伝わりづらい。


受講者の立場で学んだオンライン研修の長所・短所と面白い研修のご紹介

他の班の研修を受講していた際に気づいたオンライン研修の長所・短所・面白い研修を紹介する。長所は不明点をすぐに調べられることである。

短所は集中力が長時間持たないことである。面白い研修は自己分析、キャリアプラン、栄養バランス、分析、ショートカットキーである。

<オンラインの長所>
研修自体がPCで行うのでわからないことがあれば、他のタブを開いてすぐに調べることができるので、良い。

<オンラインの短所>
リモートだと集中力が続きにくい。画面越しだと、集中力が長く続かないので、こまめな休憩が必要だった。その点に関して、休憩をこまめに割いたスケジュールだったので、受けやすかった。

<面白い研修>
自己分析、キャリアプラン
自己分析、キャリアプランの設計をグループで行ったので、他人から見た私の長所、短所、特徴が知れた。それを活かして、今後のキャリアプランの設計を考えることができた。

栄養バランス
研修で栄養バランスを考えるワークがあり、食事で足りない栄養素、過剰摂取している栄養素があり、それに気づけた。それは、体調管理や生活習慣病の予防にとても役立つよい知識となった。

分析、ショートカットキー
これからより活発になるであろう分析の基本を学べた。このスキルは会社のみならず、私生活でも十分に利用可能なので、是非身に着けたい。また、ショートカットキーは、有限な資源である時間を無駄にしない重要なスキルのひとつなので、よく使うものは復習し、習得する。


オンライン研修で得た教訓3選

オンライン研修で得た教訓を3つ紹介する。第一に、教えることは最大の学びであること。第二に、オンラインでは緊張感が欠けること。最後に、PCスキルが向上するということについて詳しく説明する。

教えることは最大の学び
全体を通して言えることは、この研修は講師を実際に務めることで理解が深まることが最大の利点だと感じた。人の学びの中で最も身につく方法は他人に教えることで、確かに、私が発表した内容は研修の中で最も理解し覚えている点だという実感がある。

緊張感・マナー意識が欠ける
実際に会って研修する時と比べ、講師と同じ空間にいない点や受講者が何をしているかわかりにくいため受講者の緊張感が薄れやすい。また、スマホの通知音がこの研修中に何度か聞いたので、「スマホはサイレントまたは電源オフ」を心掛ける必要があると感じた。

PCスキルの向上
資料作成、発表、受講全てにおいてPCを使うので、zoomの機能などPCスキルが向上した。


ここに最後にオンライン業務のあり方についての意見を述べる。

私は、このオンライン研修を通して、オンラインのメリット、デメリットを実感した。その経験からオンライン研修やリモートワークをより推進するべきであると考える。

確かに、業務内容によっては現場にいなければできない仕事は存在する。また、生産性の低下に対する懸念やコミュニケーションが取りにくい環境になる可能性も同様に考えられる。

しかし、リモートワークを行うことは、移動時間や移動費、移動にかかるストレスの軽減、勤務地に左右されない点、人によっては生産性が向上することがメリットとしてあげられる。

また、現在の日本ではコロナウイルスの感染拡大は収束に向かっているが、第二波の到来、他の伝染病などによって、再び会社に出られない時期が来る可能性はある。

その可能性に備えて、オンライン研修やリモートワークのシステムを構築することは非常に重要である。

ゆえに、私は出社とリモートワークが選択できる制度や週数日の出社などが社会全体として推進するべきであると考える。

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