かゆい所に手が届くOET対策🌟です.笑

こんにちは.D Saitohです.
早速本題ですが,今回はOET対策に関して,徹底的に記してみたいと思います.僕自身,2年余りもこの試験に苦しめられましたので,同じように苦しんでいる方のために少しでも力になれればと思います.もちろん全文無料です.楽しんで行って下さい!(笑) 

もちろん,今回の記事は決して自慢するためのものではありません.
英語能力が凡人クラスの自分では本当に苦労しましたし,同じように何度も何度も受験されている方もいらっしゃると聞きましたので,同じような失敗(回り道も時には大切ですが・・)をして頂きたくないので,今回投稿しようと思いました. 
1,2回目の受験でスパッと合格される方は本当にすごいと思いますが,自分のように,時間がかかってしまい周り道をしたとしても,その期間,きちんと腰を据えて勉強できたので,結果として実力はついたんじゃないかと思ってます。
今現在,苦しんでいる方もマイペースに継続されて勉強して頂ければ必ずゴールできると強く思います.

今回のコンテンツですが
①自己紹介
②僕自身の成績の推移と考察
③部門別の対策,本当に有効な勉強方法,どれだけの勉強量が必要なのか.

です.他のHPには絶対書いてないことも書いている自信あります。笑
だって、苦労してますから!笑

①自己紹介

僕は医師11年目 34歳,心臓外科医,既婚,子持ち(2人,しかも双子,僕も双子!です,(笑))

およその平均勉強時間としては,平日で1-2時間,休日で3-4時間といったところでしょうか? 外勤先で暇な時は大学院での論文作成や学会準備と並行させつつOETをやっておりました.
時間的には決してそう多くはないかと思います.


②僕自身の成績の推移と考察
 
OET試験の詳細に関しては,他HPをご覧ください.タイトルにある通り,僕はかゆい所だけ,解説したいと思ってます.

かくいう僕は,12回目でようやく合格できました.これは,全然すごいことでもなく,凡人らしい結果だなぁと思っています.しかもremarkといって,採点し直しをさせて何とか合格できました.(笑)

この試験のしんどいポイントは,4技能全てを同時にB判定以上に持っていく難しさ,に尽きると思います.
そして,例えばRがBに到達しても,次の試験,その次の試験で安定してBが出せるとは限らないというむごさがあります.たとえ次もRでBを取れても,今度はWがCになったり,C+になったり,全然安定感のない試験です.通常ならば,ある程度4技能共に全体的に右肩上がりになるものですが,OETはこのような点で過酷な試験だと思いました.つまりは、ある程度の実力をつけないとなかなか点数が安定しません。

 以下のFigureは僕の11回目までの僕の全ての試験結果です.ひどい有様ですが,この推移から色んなことがわかると思います.

鬼門と言われているのはなんといってもL リスニングです.僕は最初210というとんでもない結果ですが,そっから日進月歩で伸びてます.しかし,それでも後半310になったりしてますよね.リスニングは力をつけるまでに本当に時間がかかります.後述しますが,ネットで落ちている問題をがむしゃらにやりつくしても、おそらく点数はすぐには伸びません.

Rは安定感のなさが特に顕著で,最初から350をとれていて,鼻高々ですが,後半7,8,9回目は失速し全然点数が伸びない時期もありました.これも正直原因不明です.最初のパートAが鬼のように難しい回もあったり,最後のパートCで全然読めずに失点するというケースもあったと思います.

一方で,SとWに関しては後半では比較的,縦揺れが少ない印象です.

つまり,僕の成績から言えること,それは,各技能の特性を熟知し、要求されるレベルを知って対策を行うことが大切だということです.4技能すべてを平等にやることが必ずしも必須ではないということです.(それだと時間がかかり過ぎますし、そんな必要はないと思います。)

僕なりの結論としては
RとLが最も点数のstabilizeが難しく,コンスタントに勉強する必要がある.つまり,英語の実力をきちんとつけて試験当日のその場で勝負しなければいけない分野です.当日の体調も重要ですので、睡眠時間は十分に確保してください。僕は前日0時すぎまで解離のオペやってて、寝不足で行きましたが、見事に落ちました。笑


WとS
に関しては,一度コツをつかんでしまえば,週に1-2回の勉強で最終的には全然対応可能(もちろんその方のスコアに依存しますが),つまり,試験当日のPCの前でそこまで奮闘して躍起にならなくてもある程度の点数は安定して出るということです.正しく対策を行って、型を押さえればこちらのものなんです。


では,次章で各セクション別の対策,傾向,僕のimpressionも踏まえて詳細に書かせて頂きます.

③部門別の対策,本当に有効な勉強方法,どれだけの勉強量が必要なのか.

ではお待たせ致しました。分野別で僕が行ってきたこと、失敗したことを詳細にお伝えしていきます。かなり長いので必要な部分だけ読んでいただければ幸いです。

❶Listening


これは先述の通り、マジで鬼門です。僕自身、初期はOETの過去問(公式hpのサンプル問題集、アマゾンで入手したofficialの問題集)などをさくさく解いていましたが全然点数が伸びませんでした。結局、問題だけ解いても本質がわからないと点数が出ない仕組みになってます。

僕自身、300点からの伸びが芳しくなかったので、思い切ってsolo(ルーク先生)の門を叩きました。結果としてsoloはかなり良かったです。

結局、リスニングで要求されるのは、音声認識と意味理解がある程度のレベルにあることです。
それができていないと絶対に点数が伸びませんし安定しません。

soloでやったことは本当に地味でした(笑)
✅音声を聞いて、聞き取れなかった部分の炙り出し、何度も聞いて音に慣れる。
✅スクリプトを見返して、音とのギャップを埋める。
✅シャドーイングといって、音声に遅れて自分も真似て発音してみる
✅全体を通して聞いてみて、内容の要約を行う。

てな感じで、音声認識(どんな英語が流れているかを単語レベルできちんと認識する)と意味理解(流れてくる英語の意味をその流れで即座に理解できる)の特訓を行いました。

おすすめとしては、リスニングが全然点数が出ない、もしくは勉強方法がわからず苦戦している、と言う方は何も考えず一度soloを申し込んでみて、勉強方法をみっちり学んでからあとは独学で伸ばしていくのが良いと思います。300以下の方は特に。。。
目標スコアはもちろん350以上になるでしょうが、そこまでをsoloでお願いするのは、もちろん理想ですが、人によっては結構な時間がかかるので、ある程度勉強方法を学んだらあとは独学がリーズナブルかも知れませんね。(ルーク先生、ごめんなさい。笑)

独学で突き進んでも良いですが、Lは特に手っ取り早くノウハウを身につけるべきと思います。いわゆるR中心の文法重視の環境で育ってきた僕等は時間がかかってしまうのかなぁと思いました。
正しい方向に向かって努力をしないと時間を失います。

勉強方法がある程度わかってからは、soloで頂いた問題集、あとはOET onlineも一番高いやつを申し込んで、ゴリゴリ解きました。

もちろん、問題を解くだけではなく、音声認識と意味理解をその都度、丹念に復習します。

これをやり続けても、点数が落ち込んでしまうことがあります。というか全然安定しません。ここからが本当の勝負です。これで十分だとすれば相当な賢者だと思います。


足を引っ張るのは、おそらくパートAでの失点だと思います。
(part BCも正直対策が難しいです。が点数配分的に対策を重点的に行うべきはpart Aでしょう。)

part Aは24点満点で、20点以上は取りましょう(from solo)と言われてますが、本番では初っ端がここなんで、緊張してなかなか安定してスコアを出すことが難しかったです。あとは問題自体の難易度も回によっては普通にめちゃ難しいこともあります。しかしながら正しい対策をすれば対処可能です。

ここへの対策としては、要するに本番で緊張しないくらいAustralia英語を聴きまくって、dictationすれば解決可能だと思います。だって問われているのは聞き取り、書き取りですもんね。

対策として、僕は毎朝youtubeでABC news(Australia)を聞いて、それを全てdictationしていました。書き込む先はgoogle documentでも、evernoteでもなんでも良いと思います。PC上で練習できればなんでも良いです。
とにかく、英語を聞いて、それを即座に打ち込む、いわゆる1000本ノックを毎朝5時くらいから1時間余りやってました。大体動画は2分程度なので、2−3日で1個消化するくらいのペースかと思います。字幕はonにすればある程度は正解がわかるので、最初は音声だけ聞いて、書き取り、その後、字幕確認、最後は音声のみでの意味理解、要約を行いましょう。
この方法も元々はsoloの先生から教えて頂きました。

この方法は何が良いかというと、
✅Australiaの英語を浴びれる、それらを打ち込む練習がたっぷり出来る。
✅本番でも初めての音声を聴き分けて数秒で打ち込まなければいけませんので、タイピング&耳の特訓になる。しかも無料で。
✅ABC news medicineなどと検索すれば、無限に動画が出てくるので枯渇する心配があまりない(医療系の動画に限った方が良いと思います。)
✅Australiaの情勢がわかる。笑

などのメリットがあります。
これを僕は大体1年半くらいやったでしょうか。
これの特訓のおかげでようやくLは350を超えるようになりました。

さらに、耳の筋トレとしては、とにかく英語音声を耳に入れておく、というか、英語音声になれるという観点から、

通勤中のチャリや風呂の中、でも、ABC newsの音声(ipadをZip Lockに入れて聴く)やTOEFL ibtテキスト(Hackersの赤いやつおすすめです。)の音声(以前に勉強したため)も聴きまくってました。OETの音声のみならずいろんな種類の音声を聞いておくことが重要だと思います。Aus英語出なくても別にそんなに変わらないので大丈夫です。

あとはpartAの強化の意味も込めて、dictation特訓のあとにOET onlineのpartAだけを毎朝1日1個くらいで解きまくってました。大体10周くらいしました。問題のvariationが多いのでそんなに覚えてしまうことはありませんでした。もちろん、常に満点を目指してやってくださいね。

OET onlineは問題を解く時に、その都度空欄が空になってくれるので、本番さながらで解くことができたのも良かったです。音声の速度や難易度、空欄の単語の語数などもリアルでした。

partBCに関してはコンスタントにOET onlineに沿って、1から丁寧に演習していくほかないと思います。partAほどの対策は必要なさそうな印象です。


❷Reading


こちらもなかなか厄介です。ぱっと見、そんなに難しくないじゃん。。と思われる方、多いと思います。

僕もさほど対策せずとも前半はBが出てました。しかし、しばらくするとスランプに陥ります。笑   分析の結果、これはpartAでの失点、あとはpart BCで、内容的に掴めている時と掴めていない時で点数が安定しなかったためだと思います。

僕自身、前半は完全に過去問解きまくりの勉強方法でしたが、やはりそれでは長期的にはダメで、soloのルーク先生のご紹介で、M先生に特別指導を頂きました。

こちらでは、主にpart BとCの特訓をやって頂きました。意識すべきなのは、

✅OETは言い換えが大好きなテスト、つまり、本文中の表現を言い換えたものが正解の選択肢になっている可能性が高いということ。それも少し曖昧な表現を使った選択肢が正解になる可能性が高い。
✅本文中のhowever, therefore、on the other handなどの後に言いたいことが隠れている。センタリングですね。
✅文章中に書いてあること意外は正解にはなり得ない、つまり一般常識的な内容や文章中からなんとなく推測できるような選択肢は正解になる可能性は低い。これは重要だと思います。
✅partB(partCもですが)では特に正解となりうる部分が本文の中に必ずあるはずなので、それを探し出す練習を徹底的に行うべき。
✅時間配分的にはpart Bが12分、partCが33分くらいが理想

といった感じです。

part Aに関してですが、難易度がその時によって大きく変動します。4つの資料の文章が長くて手がかりを探しきれずにタイムアップになり、大量失点をしたこともありました。part BC に関しても難しさとしては中から上だと思います。

対策の肝としては、こちらもoet onlineを主軸に、きっちり練習を積んでいけば僕のような不安定感は改善すると思います。あとはBCでの言い換え表現を探し出す練習もすべきです、本番でも言い換えがたくさんあって、鳥肌が立った記憶があります。笑

Rの勉強頻度ですが、Lは毎朝やるとして、夜の勉強をRとLで1日毎で交互に行うイメージで良いかと思います。とにかくRとLはコンスタントにすべきです。

単語の強化も必要かなと思ったので、ぼくはAtsuさんのDistinctionを愛用してました。寝る前は記憶力が高まるらしいので、単語をパラパラみてました。本当は問題を解く中で出会った単語をどっかにまとめておくのも良いと思いますが、めんどいんで、僕は単語帳でやってました。

❸Speaking

こちらは型を覚えましょう。そして、慣れればこちらのものです。
たまに変なpaget病のような内容も出てくるそうですが、大抵は一般的な内容の医療面接でした。英語でのやりとりは最初は勇気がいるものですが、何回も何回もレッスンを重ねるうちに自信がついてきます。
良き指導者と一緒に勉強していけば,L/Rと比べて決して高いハードルではないと思います。

僕は前半ではsoloの外国人の先生にman to manで指導頂きました。それと並行して、Hawaii大学のemi saegusa先生にレッスンを定期的に組んで頂いておりました。Sの対策に関しては、詳しい先生の下で学ぶしかないと思います。それが間違いなく最速でしょう。独学は余りおすすめしません。
emi 先生の指導に興味がある方、是非https://www.supersaas.jp/schedule/success-online/EMIまで!(案件ではありませんよ。笑)

めっちゃfriendlyな、パワフルな女性の先生です。
本当によく教えてくださりますし、passionateです。
今度、Hawaiiまで子供と嫁を連れて会いに行こうと思ってます。笑

レッスンが終わったら、その日のレッスンの要点、自分ができなかった点をevernoteに簡単で良いのでまとめておきましょう。あとでまとめて復習ができます。

全く慣れていない方、全然話せないよと言う方は最初は週に2回前後組んでもらって、試験を受けつつ、自分の会話が安定してきたと思ったら週1回のレッスンで十分かと思います。

練習すれば必ず誰でも話せるようになります。just do itです。
だって、日本語で医療面接ができない人はいないですよね?

❹Writing

こちらも慣れです。完全に。
手っ取り早く、確実に型を覚えるならsoloで対策をするのが一番早いと思います。ネットの怪しい解答などから学んでも良いですが、それが絶対に正解かどうかわかりません。過去問を覚えても、それはあくまで1例です。

つまり、確実に正解と言えるresourceから学び、自分なりの型をさっさと作ることが重要です。

必要な語数は180-200ですが、200は多少overしても大丈夫です。230とか。
(独学ではわからない情報もsoloは教えてくれます)

soloであれば絶対に正しい模範解答が入手できますし、添削もしてくれますので、自分なりの型を見つけて、適切な指導をしてもらえば、wは余裕です。模範解答の中の表現は暗記して自分の引き出しとして使えるようにしましょう。こんな感じです。




oet onlineでも対策はできなくはないですが、解答の書き方に統一感がなく、添削指導もsoloに比べると今ひとつな印象でしたので、お勧め度はsoloに軍配が上がると思います。




以上、部門別の対策を書かせて頂きました。さらに細かい内容に関しては個別に全然対応可能ですので、連絡頂ければ回答させて頂きます。

先述した通りで、OETは本当に厄介な試験です。
何回もトライしても、あれがだめ、今度はこっちがだめといった感じで安定しません。そこがしんどいと思います。しかも孤独ですよね。

側から見れば、そんなになんで何回も受けてんの?と思われるでしょう。

でも、苦労はやっている人にしかわかりませんし、今、苦しんでいる方の気持ちは誰よりもわかります。ですが、その苦労は決して無駄ではありません。そういう試験なんでしょう・・・。僕自身もRはめっちゃ手応え良かったのに、 Bに到達しないことが何度もありましたし、現に12回目のSはremarkして大幅に点数が上がりました。これremarkしなかったらまた振り出しですからね。笑
正直、採点基準は謎ですし、少し怪しいと思います。笑


英語の勉強を継続していけば、その経験そのものが将来の自分のキャリアにプラスになるはずです。僕はhuluで24を毎日見てますが、以前よりも、かなり英語が聞けるようになりました。いつかジャックバウワーと会話してみたいですね。笑  そんなちょっとした変化が嬉しいです。

ですから、是非継続して勉強してみてください。正しい方向に向かって努力を続ければきっと合格できると思います。僕がそうであったように。

苦しい時期は誰しもありますが、長いトンネルにも必ず出口があります。
トンネルを出れば新しい自分に出会えると思いますよ。

皆様のOET対策がさらに上手く行くことを願って。。。。 齋藤大樹 拝



最後にうちの医局の写真です。岩手医科大学 心臓外科です。
心臓外科、興味のある方、ぜひお待ちしてます。笑

筆者は一番左です。







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