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映画感想【Welcome To Japan 日の丸ランチボックス】

2020年日本では大東亜世界体育大会が行われようとしていた。日本にやってくる様々な国からの不良外国人から日本を守るため極右的組織に育てられた女殺し屋キカに不良外国人抹殺の指令が下る。壮絶な殺しの世界の中で、あるアイドルの少女との出会いによりキカの内部で何かが変わっていく。

「東京残酷警察」「ヘルドライバー」「毒蟲 ミートボールマシン」どれも強烈な世界観と強烈なビジュアル描写でカルト的人気を博し、観た人に強烈な印象を植え付け「残酷描写」を確固たるものにした西村喜廣監督の最新作が公開されました。

「welcome to Japan 日の丸ランチボックス」このタイトルからもわかるように
「日本とはどういう国か」という説明書を西村監督が作るとこうなりますよを血に染まりながら教わるような作品になっております。

とても愛国心の強い方の作品なので、想いが強いセットがそこかしこに。更にはエキセントリックな衣装やキャラクターが加味される事で中々他では観れない世界観を楽しむ事が出来ます。

主演の藤田恵名さん演じる殺し屋キカが不良外国人を抹殺する為に選んだ道具が弁当箱(アルミ2段)なのですが、それを使いこなす為に弁当箱使ったカンフーのような練習をしているシーンや、そんなキカに司令を下す鳥居みゆきさん演じるこけし様の強烈な見た目と話方だったり、ユニークな場面もありつつ、問題提起も投げかけてきます。

最後「戦いとかそんなもので生き物が死ぬのは映画の中だけでいい」というようなメッセージを画面いっぱいに伝えてくれます。

この作品を通して過激な描写を見せ続ける裏にはそんな行為はこれだけくだらないと言う事を証明する為なのかなって考えておりました。

ましてや今回の作品の主軸が来年のオリンピックに掛かっているので、特にそんな想いがこもったものにも思えました。過剰に表現されている部分もあるのでそこだけで目くじら立ててしまう方もいるかもしれません。
ですが、勘違いされてしまうものほど実は純粋だったりする物もあったりするんではないでしょうか。

なのでこの作品は
「日本を想い、日本が大好きで堪らない」
という純粋な気持ちそのものなのかも知れません。

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