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勧誘活動に邁進する大学生に会った話

※この記事はFPそのものを否定してるものではありません。

仕事終わり、学生時代の後輩から

後輩:「友達がファイナンシャルプランナー(以下FP)の資格勉強しているので相談に乗ってあげてくれませんか?全然怪しい話じゃないんですけど、社会人がいいらしくて…」

そんなお誘いがあった。

マルチ商法とか正直めちゃくちゃ嫌いだけど、まあそこそこ仲いい知り合いからの紹介だからそんなことないだろうしいいか~。

そう思って、めちゃくちゃ仕事でストレスが溜まってたけど

FPってよく聞くし、純粋に興味があったからって気持ちで行ってみた。

集合はスタバ。まさにマルチ勧誘の聖地だ。

まぁ田舎だしこういうとこになっちゃっても仕方ないよな。。。

席にはスーツの馴染まない青年が一人座っていた。

僕:「こんにちは~、Aさんですか?」

A:「初めまして!仕事終わりにありがとうございます!

〇学部のAです。今日はありがとうございます。」

大学4年生らしいけど、すっげぇいい青年感があふれている。

1つしか年違わないのに

まるで絵にかいたような好青年といった感じ。

似合わないスーツ姿以外は。

A:「すいません、卒論やってました(汗)

〇ちゃんの紹介ですよね?私こういうものです…(自己紹介される)

早速ですけど、だいきさんって”夢”とかありますか?」

…あー嘘?そういう話?なんか悲しいね。

その後、Aくんは夢・将来の不安煽り・福利厚生の不透明性

そんな話を話す話すそれはもう話す。一時間は話してたんじゃないかな?

自分で言うのも変だけど、優しい性格の僕はうんうんそうだねぇと相槌を打つ。

確かに、FPって人生の話だし頷ける部分もあるんだけど、

総じて”薄い”話の内容。ネットで調べればわかるような事ばかり。

そうして”僕”のライフプラン設定が勝手に構築されていく。

A君には師匠と呼ぶオトナがいるらしい。

その人に影響を受けて、勉強会に通い、周りを幸せもしようという気持ちで頑張っているようだった。

そして話は終盤に差し掛かり、何か言いたげなA君

A:「えっと…あの…なのでよかったらダイキさん(僕)も師匠の勉強会にきませんか?」

僕:「ごめん、僕その人の事どこの誰だか知らないし、行かないかな」

A:「ですよね…!さっき話したばっかりですもんね苦笑

じゃあ最後にこの事はもっと知ってほしいのでどなたか友達を紹介してください!」

僕:「ん~〇〇とか〇〇とかがいるよ~」

心の中で友達にゴメンと言いつつ名前だけ伝えてみた。

A:「ありがとうございます!あとこれ書いて写真でおくってください!」

渡されたのは僕の収支の状況を事細かに書く書類。

初対面の得体の知らない相手に、家庭の収支を事細かに書けだと…

もはやおもしろかったけども。

”知らない”ことは怖い

自称FPを目指す彼の言い分はこうだ。

これからの時代、たくさんお金が必要です。夢をかなえるにもお金大事。

保険や銀行に行くとき、何も知らないと損な契約させられますよ。

だからFPを通して保険プランなどを事前に相談することで賢い生き方ができますよ。ちなみにFPの収入源は保険屋などですよ。僕ら相談受ける側からは基本お金もらいません。でも善意で年間12,000円くれる人もいます。

なんだそれ、ただの保険屋とかの仲介業じゃん。

そう思ったけど口に出さない。

今の時代、ネットで調べればいくらでも情報がでてくる。

保険の契約の事も、銀行のことも。現に私は入念に下調べして契約してる。

でも彼ら勧誘側は、勧誘側以外のみんなが”知らない”前提で話を進める。

彼ら自身が”知らなかった”からだ。

手元のスマホ一つでわかることなのに、知ろうとしない人間からしたら

世紀の大発見なのだ。

”悪い大人”に踊らされる大学生

A君は別に今回直接お金を求めてきたわけではないし、

FPすべてがこうではないだろう。

しかし、マルチにしろ、こういった勧誘にしろ、情報に疎い人間はすぐに

”師匠”みたいな人間に駒にされてしまう。

そして、ピュアな心で他人を巻き込んでいってしまう。

だからこそ、A君を否定する気にはならないのだ。

一生懸命だっていうのは伝わるし、悪気があるわけではないからだ。

A君自身がもっと知っていかなくちゃならないのだ。

そして自分でこの勧誘の多くの矛盾に気付いてほしい。

まとめ

自分にとっての豊かな生活って何か。

その生活を送るにはどうすればいいか。

そんなことを”師匠”じゃなくて”自分”で知っていければいいね。

ありがたいことに今の時代スマホ一つで多くの事は調べられる。

僕もがんばらないと。あー明日仕事か

終わり。

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