大津

あなたの正義感は無自覚に搾取され、加害者になっているという話。

仕事柄、メディア運営をしていていつも思うんだけど、大衆の正義感とは本当にお金になるんだと思う。

大津の事件もそうだけど、これ、Youtubeでその日に上げられた記者会見。ツイーターでは「こんな記者会見ひどい!」といっている人が多かった。その動画。

・動画再生数:68万回
・広告付き
・広告収益:数万円

これだけで、数万円は発生しているんだよね。もちろんこれだけを狙った経済効果ではないと思うけど、PV至上主義のメディアの戦い方としては、だれでもいいから見てくれればOKみたいな世界観。みりゃ金が入るから。


それで大津の事件を話題になればなるほど、PV至上主義のメディアにお金がどっぷりどっぷり入る。

お金がどっぷり入れば、また報道は繰り返される。

結局、こういう報道が止まらないのは、そこに正義感を感じて、話題にしたり、テレビを見たりする人が多いから。個人の正義感をかき乱せばかき乱すほど、メディアにお金が入る。大衆の正義感はいいお金になるから。

※自分もブログを書いていて、炎上することがあるんだけど、燃料を投下する人、非寛容な人が増えれば増えるほど、メディアのパワーが強くなる。検索上位に表示されやすくなる。執拗に攻撃してきてくれた人のおかげで、メディアが大きくなっている。

大衆メディアのとっておきのコンテンツは、社会に対して皮肉を言わせたり、怒りを表明させたり、何か意見させたくなるようなコンテンツなわけで、そういうコンテンツに無自覚に自分の正義感を垂れ流すのは、結局そういうコンテンツにあふれるメディア構造に加担しているわけで。

今自分が振りかざさしている正義感が、果たして社会のためになっているのか。もしかして、正義感オナニーのせいで、誰か殺していたり、死にやすい構造を再生産しているんじゃないか。そういうことを考えないと、ダメなんだろうなぁ~って思う。本当に正義感が強いなら。


サポートでいただいたお金はFanzaの動画を購入するために利用されます。