会社を設立しました。

僕は、2015年、その部活史上、初めて除籍された。
理由は簡単だ。

・戦力外通告
・上司との問題

その時、確か大学2年生だったと思う。

その時は、本当に一度死んでしまいたいと思った。


自分が弱いのに、信じてくれた同期を裏切り、自分を信じてくれた先輩を裏切り、自分が弱くても努力すればなんとかなると信じていた希望が、いっぺんに打ち砕かれたからだ。

どうも、代表は、努力が足りていないで、サボっていたように見えていたらしい。

部活はアルティメットという、エクストリームスポーツの一つで、高校吹奏楽部上がりの僕も必死についていった。毎日死ぬほど練習した。毎日、5km走った後に、試合が終わったら一人で、3km走って追加で練習していた。周りが高校で野球部、バスケ部の部長ばかりのところで、自分のギャップを埋めるべく、頑張った。

でも、チームスポーツには壊滅的に才能がなくて、おまけにチームスポーツの脳みそも皆無で、僕がフリスビーを握ったらすぐに相手のターンになる。全国の公式試合に出れなくなってしまう一番大きな理由が、僕がチームにいることだった。

僕はそのチームにいるのが辛かった。たぶん人生で一番辛かった。だって、いきているだけで人に迷惑をかけるから。じぶんの努力が報われないくらいならまだいい。存在するだけで、人に迷惑をかける存在だった。でも、期待してくれる仲間がいたから、頑張った。

だから、毎日チームに行くのが、しんどかった。それでも、なんとか、できる限りのことをやっていた。少しでも上手くなれるように。

そのうち、じぶんに愛想をつかした部長が、僕の顔面にフリスビーを投げつけた。普通にプラスチックで全力で投げるので、青あざになった。でも、なんも言えなかった。そうだよね、あなたはチーム背負っているのに、俺みたいなやつがいきているから、チームが死ぬんだから、しょうがないよね。

あの時、代表がいった言葉を、まだ覚えている。

「お前なんて、社会で絶対通用しない。お前みたいな、クソみたいなやつは死んだほうがいい。お前はうちにはいらない。部活をお前からやめさせない。除籍だ。」

それから、練習にいっても、帰れよ。しか言われない。毎日死にたい思いで部活にいっていた。

でも、部長は「お前は除籍だ。お前はチームの目の前で、除籍されましたといってやめろ」と言われた。そういってやめた。

目の前が真っ白になった。その時から半年くらいは、本当に死にたかった。その時は、家庭も荒れていた。僕はバックパックで友達の家を転々としている時期だった。

除籍されてからは、死にたみが増した。「生きているだけで、人に迷惑」じぶんに自信を持てないとか、そういう問題ではない。生きていない方がいいんじゃないかと思うようになっていた。

そのうち、毎日体は真っ黒にマスク姿。じぶんが存在しない方がいいんじゃないかと思って、なるべく気配を消していた。見られたくなかった。

でも、そんなじぶんが嫌だった。だから、ふとじぶんが好きな音楽をやりたくなった。小学生の頃から、U2が好きだった。でも誰もそんな音楽を聞いているやつはいない。だからじぶんの好きなものを認められないのは辛かった。だから、僕は小学生の頃に、仲良い奴にベースを買わせてバンドを始めた。誰かみんなが好きなものに合わせるのは本当に苦手だった。今もだけどね。

そんなことは、大人になっても変わらなかった。僕はPost Rockが好きだから、Toeっぽい曲をやろうぜ、といって、大好きなやつと一緒にセッションをやった。じぶんのことを好きでいられるのは、確かこれくらいしかなかったから。そんなこんなで音楽を始めた。

インターネットは、本当に大好きだ。こんなじぶんでも、じぶんの居場所をくれる。好きな曲を発信しているだけで、数万人の人が、海外から好きな人が集まってコメントしてくれる。そうやって自信を取り戻した。

大学生の頃は、ずっと音楽をやった。そのうち、The Usedなど、2000年代初期のエモ系のバンドにインスパイアされた、オリジナルバンドをやっていた。この頃から、人の痛みに叙情的な、美しさというか、そういう尊さを感じている。


バンドで作ったCDが、5万円で売れたりした。そういうことを繰り返して、僕は色々と気づいた。

社会で「使えない!」「価値がない!」といっていた、誰かの人への評価とか、コンテンツとか、そんなもの才能の活かし方次第だ。あの日、誰かが決めつけた、誰かの運命は、才能の活かし方で絶対に覆せる。

まだぼくは、あの時、先輩がいっていた、「社会的に使えない」ってやつかもしれない。いまだにまだ、待ち合わせの時間には間に合わない。だけど、ちゃんと人を雇えるレベルには利益ができてきた。誰かの才能を活かして、人を幸せにできるようになってきた。

今は、あの一言をいってきた先輩の一言を、別の才能の活かし方で間違っていることを証明できたから、怒っていない。だけど、同じような痛みは個人だけではなく、企業でもあると思う。「君のやっていることは意味がない」とか「そんなこと成功しない」とか。

だから法人化しました。「届くべき価値を届くべき人に届ける」ことをゴールに、僕は才能の会社をやっていきます。採算度外視に、いまだ誰も価値を認めないものを、狂気のように推していく会社やります。といってもほぼフリーランスのお仕事だけど。

IndiesとDieverseでインディバースです。お仕事とか特に受け付けてないです。でも、飲み友達は受け付けているので、DMください!


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