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平成の次のキーワードは、「多様性」と「分散」だと思う

ちょっとたまにはポエム。思考がまとまっていない中で書き始めるので、論理破綻してたらごめんなさい。

近頃、Webの進化と、生物の進化をパラレルにみるみたいなことをしていて、生物学的な観点でWebを見たら面白いかなぁなんて思って、書店でぶらぶらしていました。

で、昨日立ち読みしていて面白かったのがこの本。

絶滅した動物に、「お前なんで絶滅したん?」というインタビューをする、子供向けの本なんだけど、そこの序章にこんなことが書いてありました。

種が絶滅するパターンは、だいたい二通りです。一つは①環境の変化。もう一つは②競合の出現です。環境変化とは、例えば惑星が衝突してきたりして、住んでいる環境が大きく変わる状態。これでルールが大きく変わります。もう一つの競合の出現は、例えばもともと食べていた餌をほかの強い動物が食べ始めて撤退を余技なくされるような状態です。

①環境の変化②競合の出現によって、生物の淘汰が行われます。そしてこれはそのままビジネスの世界でも一緒で面白いですよね。

平成の環境の変化

そんな視点で、平成の終わりという今の環境を見て思うのですが、平成という環境の変化って何なんでしょうか。今日はそんなことをちょっと考えてみたいと思います。

平成の終わりの方の雰囲気を象徴することを僕なりに何個かまとめています。

・政府が正式に「年金払えないので自分の力でよろ」とにおわせてきた
・複数の銀行が、大量リストラを宣告した
・50代、60代の一部のヒトたちがちょっと逃げ切れないかも.... と思うヒトが出てきた
・副業、兼業が流行り始めた、もしくはそれを是認する雰囲気になりはじめた。一つのキャリアに縛られる危険性みたいなもの、市場価値みたいなものに意識を向けはじめた
・クラウドファンディングとかが少しずつ流行り始めた
・かなりのヒトが、バーチャルな影響力と、現実の影響力の関係性に気づき始めた。
・若者とおじさんが見ているメディアが分断し始めた。マスメディアが少しずつマスではなくなりはじめてきた

平成は「画一性と一点集中」の虚構の時代だった

振り返ると、平成は昭和の環境である、「画一性と一点集中」という神話がまだ残っていたのではないかと思う。僕が子どもの時は銀行員が安定のキャリアだったし。ロールモデルもある程度わかりやすかった。

だけどリーマンショックとか、その辺の不況とかで、なんかどうもこの神話怪しくね?みたいな話がどんどん匂ってきて、なんか漠然と「神話なのか?それともまだこの路線でいけるんかな?」みたいな雰囲気だったと思う。

それがここ最近、年金給付引き上げやら、副業推進とやらで、「あ、どうやら神話だったらしい」みたいなことに気が付いてきたヒトが増えてきたのかもしれない。

また、メディアもどんどん高年齢のヒト向けになっている気がする。今若い子、雑誌なんてみないっぽい。Instagramで服は追うみたいだし。今テレビ見ても、もう若い子が見るタレントそんないないんじゃね?と思うくらい、全然出ている面々が十年前とあまり変わっていない。新陳代謝が起こっていない。

#ミレ二アルnote の企画をやっていて思ったけど、やっぱり新しいテクノロジーによって、若い子はかなりマスメディアと分断されている気がする。

メディアの画一性(みんなが同じようなコンテンツを見る)と一点集中(みんなが同じコンテンツを見る)という時代が、少しずつ終わってきたと思う。

このへんはファンベースに書かれていたかと思うので、興味ある方はぜひ。


平成の次は、「多様性」と「分散」

で、今後どうなるのかなぁと思うんだけど、「多様性」と「分散」がキーワードになると思う。てかそうなってほしい。

パーソナライズされた多様性。そして多様性からは、たぶん熱狂が生まれる。「とりあえず多くのヒトが見てくれる、画一的なもので広告モデルでやる」みたいなものから、「100人くらいしか見ないけど、熱量がおかしいニッチコンテンツ」に1万円払うようなビジネスが増えるのではないか。(Youtubeの仕様を見ていると、その路線で頑張ろうとしている気がする)

また、「広告主・株主に依存して、忖度しないとやっていけない強依存のビジネスモデル」から、「権限を分散させて、ユーザーと一緒に作り上げていくビジネスモデル」に代わるんじゃないかと予想。この辺は2019年のクラウドファンディングにすごく期待。

今はまだ、世論の認知としては「画一性と一点集中」のビジネスモデルが儲かりそう(フォロワー数があ~だこ~だ)みたいな流れ。ちょっとポスト昭和っぽい。けど、そろそろ多様性による熱狂した人たちが、分散して高いお金を払ってもらうことが可視化されはじめて、正しい世の中の流れになってくれるんじゃないかと期待。

ベーシックインカムは、芸人からきそう

あと、これからは「生きているだけでありがとう!」代で人生を歩めるヒトたちがきそう。これがどういうヒトかというと、「こいつ面白い!」って思えるヒトだと思う。そしてこの「こいつ面白い!」って思わせて生きていくのは、超リスキーな生き方に見えて、「多様性」と「分散」の時代では、たぶん公務員よりも生きやすいと思う。

なぜなら、その人は社会に対する功利性ではなく、エンターテインメント枠で生きていけるから。これからは、エンターテインメント枠で生きていけるヒトはマジで安定すると思う。

もっと言うと、「使えるか」より「愛されているか」で経済が回る時代になる。そんな気がする。


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