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なんで私がうつに?「うつ」に至るまでのステップ

こんにちは、DAIです。

コロナになり、自殺も増えてきています。

また、メンタルによる休職、退職も増えているという話を至るところで聞いています。

さてさて

実はですね、今年1月、もりもり働いているときに、急に鬱一歩手前になり、休職しました(今は回復して、自分の会社をほそぼそとやっています)

いや~、まさか自分がなるなんて思わなかった....

今はピンピンしているんですけどね。どうやら本格的にヤバくなる前に休んだので、軽症で済んだようです。よかった。

それで、

「なんでこうなっちゃったんだろう...」

と振り返ってみたのです。

そしたら、他のメンタルで悩んでいる人のお話を伺っていても同じパターンの方が多かったので、ちょっとまとめていきたいと思います。

当時の自分の症状

当時の症状としては、こんな感じでした。

・仕事中に、ふと涙が出てくる
・好きだった音楽を聴いていても何も感じない
・仕事に集中できない
・仕事で成果が出なくなる(メンタルの要因も大きい)
・仕事に行こうとすると、身体が止まる

こんな状態だったので、仕事がまともにできる状態ではなくなっていました。

なんでだったのでしょうか。

①【仕事の価値観】「休むな、みんな頑張っている」というもう一人の自分の声に止められる

スタートアップにいると、カルチャーがマッチョなことが多いです。経営者も「うつになりそうになりながら、働いてきて、今がある」みたいなことを言っていたりします。

SNSをみても、マッチョな経営者が「土日に休んだ奴はオワコン」みたいなことを言っているのを見ます。

そんな価値観を、無意識に取り込んでいると、精神がかなりやばい時に、「休むな、みんな頑張っている。自分なんて大したことないんだから頑張れ」と、言い聞かせて、休めなくなっている自分がいました。

②【将来の見通し】「休んだら自分のキャリアはもうない」というもう一人の自分の声

内心、

「あれ、これちょっとやばいかも...」
「休んだほうがいいかも...」

と無意識レベルでよぎるのですが、「あれ、でもこんな若い状態で会社辞めたら、自分のキャリア終わるんじゃないか...途中で投げ出す人だと思われるんじゃないか...」ともう一人の自分が引き留めます。

③【自己肯定感の欠如】「自分に価値はない」「だから人に聞いてはならない」という自分の声

そしてこの状態になると、自己肯定感がなくなっています。

①メンタルのせいで集中できない→②仕事がうまくいかない→③自己肯定感が下がる→①メンタルのせいで集中できない....(以下無限ループ)

というループに入り、自己肯定感がなくなっていきます。

そうすると、

「自分は仕事できない」
「自分に価値はない」
「そんな自分が人に助けを求めたらダメだ」

という精神状態になります。

周りにどんなに助けを求められる環境があったとしても、自分自身の自己肯定感の欠如により、助けを求められなくなります。

(実際、今の相談プロジェクトをやっていても、精神的に病んでいる人の8割くらいは、周りの人に頼れない精神状態になっています)

④【自分のおかれている環境】吐き出せる、利害関係のない人がいない

仕事の上司に相談したい!と思っても、③で自己肯定感がなくなっているので、「自分みたいな人間が上司の時間を奪ってはいけない」「うつなので休職なんて言ったら、怒られるかもしれない...」と思い込みます。

その結果、誰にも相談せずにフェードアウトする準備が整っていきます。

何をしたらよくなったか

そんなこんなで、メンタルダークゾーンに入ってしまった自分でしたが、周りのサポートもあり、回復できました。

その時に、やったことについてメモしておきます。

①カウンセリングを受ける

たまたま奥さんが臨床心理士だったので、簡単な認知行動療法をやってもらった。

と言っても、やってくれたことは、ただ自分の話を、何も解決を目指さずに、ひたすら傾聴するだけ。「こんなに一方的に話したら、ダメなんじゃないか」と思うくらい、とにかくひたすら聞いてくれました。

ひたすら話していく中で、自分の歪んだ認知をメタ的に気が付けるようになりました。

具体的には、

当初の認知:「あ、自分って他人の時間奪ったら迷惑だと思っているんだ」
療法後の認知:「でも実際、自分助けを求めてくる人に対しては、めちゃくちゃサポートしてるじゃん」→ 「助けを求めても大丈夫なのか!」

みたいな感じで、自分の誤った思い込みに気づくことができるようになりました。

精神やんじゃってるときって、まともな思考ができなくなってるんですよね。

頭の中で感情がぐるぐる回ってしまっているというか。。。だから、自分で自分の思考を整理できる体力がなくなっているんです。

カウンセリングを受けると、いったん言葉で吐き出せるので、自分の思考を鏡のように見ることができるようになり、それだけでもだいぶ楽になりました。

(心理カウンセリングのハードルが高い方は、cotreeのようなオンラインカウンセリングサービスがおすすめです)

②勇気を出して、いったん休みをもらう

いい意味で、開き直りました。

どっちにしろ今のまま働いていたら、うつ病になるのは間違いない。そうなったら回復も遅くなる。下手したら一生向き合わないといけなくなるかもしれない。どっちにしろ、今ヤバイ状態にいるんだから、いったん休もう。

会社のメンバーにはいろいろと迷惑をおかけしましたが、おかげさまで回復しました。

③人生の意義を仕事以外に分散させる

当時、仕事一本でやってきていて、古くからの友達との遊びも断っていました。でもそうすると、仕事以外の居場所がなくなった時に、完全な孤独になります。

まず、いったんは仕事以外のコミュニティを作って、人を頼るとか、信頼するとか、基本的なことをできるようにしました。

自分の精神状態を保つために、複数の目的が異なるコミュニティに属しておくのは、めちゃくちゃ大事です。

最後に

ということで、自分がうつ一歩手前になる前の精神状態を、まとめておきました。今、休職したい、孤独で死にそう!という方は一度カウンセリング受けてみたり、職場以外のコミュニティに属してみたりするのがいいと思います。

うつなどの精神疾患は、誰でもコロンとなり得るので、あまり重く受け止めず、一人で悩まないで、さっさと吐き出しちゃうのがおすすめです!

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