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メルカリが儲かると、起業家が増えるワケ

メルカリが儲かると、起業家が増える的なツイートがちょっとバズりました。

それについてちょっと補足しつつ、書いていきたいと思います。(ちなみに定量的な根拠はないです、全部仮説です。)

要約

①起業家は、高校生時代に自分で稼ぐ経験をしていた
②自分で稼ぐ手段が民主化し、一般層でも自分で稼ぐ経験ができるようになった
③不況化でもSNS経由の資金調達が一般化し、起業ハードルがめちゃくちゃ下がる


①起業家は、高校生時代に自分で稼ぐ経験をしていた

大前提として、どういう人が起業家になるかという議論があると思います。

これは僕の直感と身近な少ないサンプルしかないので仮説にすぎないのですが、幼少期に自分で稼ぐ経験をしたかどうかが、起業家というキャリアを選ぶ際に、大きな影響を与えていると思います。

例えば、アパレル界隈で有名はハヤカワ五味さんなんかもそうだし。

メルカリCOOの小泉さんもそうですし、

CASHの光本さんなんかもそうで

プロおごられやーさんなんかもそうですね。

株式会社Queendomのあやにーさんもですね。


②自分で稼ぐ手段が民主化し、一般層でも自分で稼ぐ経験ができるようになった

で、これは多分数十年前だと、一部のGeekな人がやってる、裏技的なあれだったと思います。

が、ここ数年の動きとして、メルカリはバコンバコンCMうっている結果、高校生層にも認知と利用するケースが増えていて、で出品してスムーズに売る経験が増えているみたいなんですよね。


そんな中、「いくらで買って、いくらで売る」みたいな計算をして売る人たちが増えてきています。

ツイートのリプや引用RT見ると、高校生が普通にお小遣いではなく、転売で稼いでいる子が結構います。しかも割と女性で多いみたいです。

しかも、なんなら値段交渉や、顧客対応とかもやるわけですよね。ヤバくないですか?

③不況化でもSNS経由のクラファン資金調達が一般化し、起業ハードルがめちゃくちゃ下がる

「あれ、個人でも稼げんじゃね?」みたいな経験と、「仕事にできんじゃね?」って自信を得た人が増えてくると、たぶんサラリーマン以外に、個人事業主とか、起業とか、そういう選択肢も入ってくると思うんですよね。

で、こういう人たちは、ダニエルピンク『フリーエージェント社会の到来』で言われている、フリーエージェント区分のうち、

・フリーランス
・ミニ起業家
・派遣社員系臨時雇われ職員

のうち、ゆるくフリーランスからミニ起業家に移行するようになると思うんですよね。

で、ネックの資金調達なんですが、ここもかなりゆる~くなってくるかと思います。

おそらく、これは2019年以降のトレンドになりそうなんですが、

・自分で稼ぐ経験をしている
・SNで巨大な集客チャネルがある
・エンゲージメントがそこそこ高い

みたいな今の高校生は、仮に不況下でベンチャー投資が冷え込んでも、割と起業しやすくなるかと思います。

フォロワー1万人くらいでも、エンゲージメントさえ高ければ、100~200万円のシード投資ぐらいであれば、全然集められてしまうトレンドが来るようになります。(※てかもう来てます。CAMPFIREのデータを分析して、検証しました。あとすでに何件か観測済み)

つまり、すでに手を動かして社会実装し、さらにファンまでいる状態にすれば、かなりノーリスクで起業できるようになると思います。

特に、僕らの世代(10代~20代)は「権威ある少数者に選ばれる」選択肢が、リスク分散という意味で結構積みゲーになっているのを親世代を見て、「不特定多数に支持された数字の結果の大きさ」を残す方が、安定するんじゃねぇかってことに気づき始めてると思うんですよね。


そしてメルカリで稼いで、SNSで集客できるようなアーティスティックなフリーエージェントが、ここ1~2年くらいで増え始めて、「IPOやMAは考えてないから、シード投資とか受けられないけど、ほそぼそとビジネスやりますわ~みんなおらに元気わけてくれ~」みたいなクラファンするミニ起業家が増えてくるんじゃないかな~という予想です。


なんてことを、この本を読んで思いました。アメリカの2002年代がちょうど日本の今と似ていて、たぶん小さなフリーランスやミニ起業家人口が増えていくんじゃなかろうか。モチベーション3.0のダニエルピンクさんが、2002年に書かれているフリーランスの未来予測みたいな話ですが、ちょうど状況が今の日本にかなり似ているので、面白いです。

という適当な未来予測でした。来年か再来年あたり当たっていると面白いな。

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ツイッターもやってます。


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