SEOアフィリエイトメディアの収益改善ツール「Media Analytics」のクローズドベータをリリースします。
こんにちは、インディバースの代表をしております、DAIです。
社内で利用していたSEOアフィリエイトのデータ分析ツールである、「Media Analytics」をクローズドベータ版で公開します。
(現状Figmaのモックになりますが、簡易的なLPがこちらになります。)
誰の何の課題を解決するプロダクト?
このプロダクトを簡単にまとめると、こんなツールです。
【どんな課題を解決したい?】SEOメディアの売上を最大化するための施策立案やデータ解析の課題を抱える
【どんな人】弊社のようになSEOアフィリエイトメディアを運営するディレクター、事業責任者向けに、
【何ができる?】Google Analytics, GRC, ASPとのデータを連携することで、アフィリエイトメディアの収益改善の確度の高い施策立案から効果検証をサポートすることができるツールです。
【他のサービスとの違いは?】これは、個々のPVやクリックイベントを追えるGoogle Analyticsや、検索順位のみトラッキングできるGRC、各種CVデータのみを扱えるASPと違って
【どんな良さがある?】それぞれのデータを統合的に扱うことができるため、「1記事単位での売上、検索順位、CVR、平均単価、承認率」などを可視化することができます。また、データの集計業務にかかっていたディレクターの業務をほぼゼロにできます。
開発の経緯
弊社は、SEOアフィリエイトメディアを運営しています。
その際に、SEOメディアの売上を改善する際に、膨大な時間を使っていました。
例えば、1記事単位での売上の差分を分析したい場合、膨大な工数がとられていました。
全ASPからコンバージョンリファラーレポートをダウンロード(1回10分ほど)
コンバージョンリファラレポートを、それぞれの形に整形する(20分ほど)
GAのデータをAPI経由で取得(10分ほど)
スプレッドシートに落として、関数で処理(20分ほど)
また、日次のデータをとろうとすると、スプレッドシートの行数が2万行を超え、スプレッドシートが重くなりすぎて使い物にならない状態になっていました。
また、この処理をできるようにする教育コストも高く、ディレクターがより本質的な業務に集中することができなくなっていました。
「このままKPIを集計するために、時間をかけていたら、ディレクターを何名名採用しても足りない…」
「データの集計だけやっていると、ディレクターが疲弊する。」
と思い、開発したのがこのツールです。
このサービスのよさを、1ユーザーとして語る。
社内でMedia Analyticsを利用していて、よかったことがあまりにもあったので紹介させてください!(もう弊社はMAなしの業務には戻れないってくらい重宝しています)
「PV数変わってないのに売上2.5倍に伸びた」
このプロダクトのキモなのですが、全記事の売上、PV、CVR、平均単価がわかるので、「記事Aで売上が出ている場合、記事Bに横展開すれば同じくらいの金額が出せるだろう!」ということがわかります。
弊社の事例で言えば、ある似たKWを持つ記事Aと記事Bでは
・記事A: PV2000, CVR0.8%, 平均単価15000円, 売上240000円
・記事B:PV4000, CVR 0.00%, 平均単価0円, 売上0円
という状態でした。検索意図が同じであれば、記事Aと記事Bでは同じくらい売上をあげられ、かつPVが純粋に2倍あるので、横展開すれば計算上480000円の売上が出せることが、ツールを利用することでわかりました。
そんな感じで既存の記事のテコ入れをひたすらやりまくった結果、売上がPVは変わっていないのに2.5倍伸びました。(逆にどれだけ機会損失していたんだ…という)
「ディレクター1人分の集計業務なくなった」
まず、ASPが自動連携されるので、売上の集計業務がなくなります。
いままで全てのASPにログインして、CSVに通して、集計して、、って作業を膨大に時間をかけていたのが、なくなりました。
また、一般的には集計が大変なので、月末に1回計測するのが一般的ですが、この集計業務がリアルタイムでできるため、日次の売上の傾向などが分析しやすくなり、目標達成までの進捗把握が非常にやりやすくなりました。
「売上の増加、減少の原因が記事単位ですぐに特定できるようになった」
Media Analyticsでは、期間指定で同一記事での
発生売上
検索順位
PV
CVR
平均単価
承認率
の変化を一覧表示できるビューがあります。
そのため、例えば
この1ヶ月で売上が爆落ちしている記事へのテコ入れ
や、
この1ヶ月で売上が爆上がりしている記事の横展開
などを、リアルタイムで把握することができます。
「類似KWの平均CVRがわかるようになったので、横展開の意思決定めっちゃしやすくなった」
Media Analyticsでは、類似キーワードをグルーピングして、その記事の売上の中央値や平均値を計測することができます。
類似KWのCVR改善、平均単価改善については、「類似KWの最も高いものに合わせる」というCVR目標を立てて横展開していくことで、かなり確度高く施策を打てるようになりました。
また、KWごとのマックスのCVR、平均単価を計測できるようになった結果、「どこまで伸びしろがあるのか」「どのKWなら何の商材がCVするか」も直感的に理解しやすくなりました。
「施策の効果検証ができるようになり、施策のPDCAがめっちゃ回しやすくなった」
今までのオペレーションでは、ディレクターがゴニョゴニョデータを集計して、記事単位のCVを分析していました。
しかし、それを別の記事でやろうとすると、だいたい1記事30分以上かかるので大変です。
Media Analyticsでは、施策の検証を指定期間で算出し、
PV
検索順位
CVR
平均単価
に差分があったのかを、リアルタイムで数値を出してくれます。
その結果、ディレクターのみならずライターさんまでも数値を見る癖がつき、自分の施策のPDCAを回しやすくなりました。
CVRが上がった施策については施策管理機能で一覧表示しつつ、それを勉強会で共有するようなオペレーションを組んだところ、2-3ヶ月でセールスライティングで売上を上げられる方が出てきました。
今まで、この効果検証ができないからこそ、ここの施策に注力できなかったのですが、この効果検証ができるようになったので、学習がかなり進むようになりました!
SlackへCVの通知が飛んでくるので、自分の実施した施策で結果がでたことをライターさんが学習しやすくなった
今まで、CVのデータは、ディレクターが見るくらいでした。
純粋に集計した結果を共有できる形に整形するのが大変で、またそのスプレッドシートを見に行くのも、意欲のある人ではないと見に行かない状態でした。
しかし、Media Analyticsを導入した結果、SlackにCVの通知が飛んでくるので、「誰がいつどんな施策をやった結果CVが通知されたのか」が把握しやすくなりました。その結果、
ライターさんのPDCAが回りやすくなり、学習効果が増大
誰でも毎日見るSlackという環境に通知するので、ライターが結果を気にするようになった
といったメリットがありました。
このサービスがフィットする人
今絶賛ユーザーインタビュー中なのですが、このサービスが向いている人がわかってきました。
ドメインが強く、記事もすでに投下済み。PVや検索順位はあるが、売上が発生していないメディアをお持ちの企業
このサービスがフィットしない人
逆に合わない人は、こんな感じでした。
新規記事を投下中、まだ検索順位がとれておらず、CVR改善するほどPVが少ないメディア
記事を大量に投下できる体制はあるものの、売上改善まで手が回っていないというメディアさんにはかなりハマると思います(弊社もそうでした!)
開発者の思い
このプロダクトを作っている僕個人として、売上を上げる以外に2つの課題があります。
①集計業務という無駄をなくしたい
僕自身メディアのディレクターもやるのでわかるんですが、マジで集計業務辛すぎ問題ぴえんです。
この領域、GAで全部トラッキングできるわけではなくて、特にコンバージョンのポイントが全部ASPに分散していて、しかもCVのCSVエクスポートしたレコードにはユニークIDがなかったりする場合もあるので、とにかくデータの整備が煩雑です。
②SEOライターやセールスライターの地位を上げたい
このプロダクトを作っている僕個人として、「計測できないからこそ、ライターの質が評価されづらい」といった点があると思っています。だからこそ、結果に繋がらないため、企業側がROIを考えて単価を上げない傾向にあると思っています。
例えば、一般的なライターさんだと、文字単価でとにかく文字数を入れればOK!のような作業になりがちです。
でも弊社の場合、一人一人記事と施策を紐づけているので、誰が担当した施策がいくら順位が上がったのか、いくら売上が上がったのかわかりやすい状態になっています。
将来的に、弊社ではセールスライターを育成、採用しつつ、セールスライターという職業を作っていければなと思っています。
③インターネットでメディア・広告主・ユーザーへの三方よしを実現できるようにしたい
アフィリエイターさんがサービスを紹介する時、ユーザーとマッチしなかったりすることがあります。これは、本来「記事単位での商材ごとの売上、承認率」などのKPIが可視化されれば、本当の売上に繋がっていないことはぱっとわかるはずなのですが、それを可視化することが難しいのです。
弊社でもMedia Analyticsを入れてみた結果、承認率が極端に低い記事を見つけました。そのデータを見てから広告主とお話すると、やはりユーザーとのミスマッチがあったようでした。
このような、「ユーザーとサービスがどれくらいマッチしているか?」を記事単位で見れないからこそ、ユーザーファーストなサービスを紹介できていないという現状を痛感しました。それからは、承認率が高い
弊社は広告主様から、割と特別単価をいただけることが多いのですが、この承認率にかなり拘っているので、リードの質が高いのだと思います。結局、広告主の承認率を上げることが、予算の増大にもつながり、承認率増加にもつながり、ユーザーも幸せになるのです。
クローズドβ版について
現在、一般公開はまだしていない状況で、実際に社外のユーザー様に利用いただき、機能として使えるかどうか、実際に売上が上げられるかどうか把握したいため、クローズドβとして公開させていただいております。
サービスの内容としては、以下の内容を行ます。
メディアアナリティクスの導入
メディアアナリティクスでの収益改善施策を実施するためのデータ分析のコンサルティング(希望者のみ)
施策の立案(希望者のみ)
普通のプランの1/10の価格でご提供できればなと思います!(ただしまだ外部利用されていないので、バグなどあるかもしれません。ご容赦ください!)
2社様でご利用いただくことになっておりますが、残り数社様にご利用いただきたいなと思っております!もしご興味がある方は、DMからご連絡ください!
DMはこちら!
DAI KAWAI
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