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自走した組織を設計するために

先日、こんなツイートを見つけた。

今日とあるインタビューで「自走してほしいと言う上司」について話したんだけど、
自走するには
①必要な情報が揃っている
②情報をもとに自分で何をすればいいか考える力がある
③動いていい権限がある
④自分から動くマインド/姿勢
の4つがセットなんだけど、これ部下だけではできないんですよね
①と③は上司としていかに透明性高く情報が流通するようになっているか、そしてここまでは自分で動いていいという権限範囲が明確になっているか、そして失敗してもそれが仇にならない環境になっているか?など、ほぼ組織の問題なんですよね

これに対して、こう思った。

DAIさん_never_be_a_pm_Twitter

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視座を上げて欲しいというのは簡単だけど、視座は情報をちゃんと開示することでようやく上がる。そこを組織として設計することが本当に大事なんだろうなぁと思う。今更ようやく分かった気がする。
自走したくても自走できない...中で自走して欲しいというのはかなりストレス。これついついマネジメントする側でやってしまったこともある。情報開示請求って部下からするの難しい。だからちゃんと設計して、例えば残キャッシュとか見せて、オーナーシップ持ってもらうとか必要なんだろうなぁー。

自走するためには、環境面を整える必要がある。

例えば、この辺が環境面でミニマムで、

情報へのアクセス:意思決定するために必要な情報は集まっている?
所与の条件へのアクセス:事業計画は?意思決定者は?限定事項は?
権限へのアクセス:何まで任されている?何をやってはいけない?

さらに以下の仕組みで自走する人が得するようにする。

①より高い評価:自走し、高い視座で働くことで、給与が上がる
②より高い権限:自走し、高い視座で働くことで、権限が増える

ここまで整っていて、はじめてチームに自走を期待してもいいのではないかと思う。

上が整っていないと、

・そもそもどの方向を向いて進めばいいか分からないのに、自走したら怒られそう...(所与の条件)
・自走して進めようと思ったけど、フィードバックもらったら前提条件が抜けてて無駄になってしまった...
・そもそも自走して、いろいろと試していいのか分からない...(権限)
・自走していろいろやるよりは、毎日ルーティンやってたほうがいい。どうせ給料上がらないし...(評価)
・自走してもやること変わらないし...(権限)

みたいなことになりがち。

少なくともチームメンバーが、上のことに悩んでいたら、マネジメント側の問題なので、この辺を解決できるような組織設計にする。

上の問題が起こらないように、以下のような施策を打つ。

情報へのアクセス:意思決定するために必要な情報は集まっている?
→Slackでなるべくプライベートチャンネルや、DMを使わない
所与の条件へのアクセス:事業計画は?意思決定者は?限定事項は?
→事業計画や、限定事項、予算など見せる
権限へのアクセス:何まで任されている?何をやってはいけない?
→任せるスコープを伝える。

これらの環境が整備されたうえで、初めてマインドが問題になる。

マネージャー側が、環境が整っていない状態で、マインドのせいにするのは結構もったいないというか、自走できる人も自走できない可能性があるので、注意が必要。

(でも本当に自走できる人は、自分で確認しにいくんだけどね...)

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