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ミーニングノート でチャンスを見つける

ミーニング・ノート 1日3つチャンスを書くと進む道が見つかる」(金風舎)を出版して1年が経ちました。

おかげさまで、ミーニングノート を書く方も増えてきて、「2020年にライフハッカーが最も購入したビジネス書」の第5位にも選ばれました。

2020年1月には、オンライン・コミュニティもはじめて、延べ138名の方が参加してくれました。「毎日みんなとチャンスの話をする!」という長年願っていた生活を送ることができています。

ただ、本を出版した2019年と2020年とでは、ガラッと世界が変わってしまいました。そこで、2021年に向けて、ミーニングノートをどういう方に届けたいかを改めて考えてみました。

「どう生きていこう」と人知れず悩んでいる方に届けたい

2020年は、一言で言うと「当たり前にあったものがなくなってしまった1年」だったと考えています。言い方を変えると「当たり前にあったものの大切さに気がつけた1年」とも言えるかもしれません。

帰省して実家でホッとすること、海外旅行にいって刺激を受けること、友達と集まってバカ笑いをすること、大好きなアーティストのライブにいくこと、応援しているサッカーチームに声を枯らすほど応援すること…。

こういった当たり前にあった幸せが、突然なくなってしまって、それらが自分にとっていかに大切だったかを気がつけた方が多かったのではないでしょうか。私自身もそんな1年でした。

「当たり前にあったものがなくなる」って、とてつもなく苦しいものです。

私自身、10年前にリーマンショックの影響で、当時勤めていた父親の会社が民事再生となり、一家全員無職になった経験をしました。財産だけでなく、社会的地位も、周りにいた沢山の人たちもいなくなり、「自分は何者か」というアイデンティティすらなくなってしまいました。どう生きていいか分からなくなって、「私の人生には、もう良いことなんて1つも起きないだろう」と思い込んでいました。

「もっと大変な人はいる。あなたはホームレスになっていないだけ、いい方じゃないですか。」

こう言われたこともあります。今回のコロナでも、「もっと大変な人はいるから、こんなことを苦しいって言ってはいけない」と思って控えている方も多いと思います。

でも、「今まで当たり前にあったものが、ある日突然なくなった」という苦しさは、人と比較して「もっと大変な人がいる」という理由でなくなる訳ではありません。

今までと違う生活をして、今までと違う考え方で、生きていかないといけない。

自分の中で、そういう変化を受け入れていくことは、どのレベルの状況であれ、大変なことだと思うんです。その大変さがわかるからこそ、私は、「次は、なにをして生きていけばいいのだろう」「なにを頑張ればいいのだろう」と人知れず1人で悩んでいる人に、ミーニング・ノートを届けたいと改めて思いました。

たった1日でガラッと考え方を変える魔法のような方法ではありません。

1日3つチャンスを書いて、見返すことを続けるだけで、ジワジワと、でも着実に「意味づけ力(自分の出来事に価値や可能性を見つけ出す力)」が高まっていく方法です。

チャンスなんてないよ!

と思いますか?何を隠そう、私自身がそう思っていました。でも、それはチャンスについて大きな誤解をしていました。

チャンスは3種類ある

これまで5万個以上のチャンスを見てきて、3種類に分類して、それぞれ名前をつけました。

キラキラチャンス|心がポジティブに大きく動く特別な出来事

わらしべチャンス|誰にでも起きる日常の小さな出来事

スパイシーチャンス|痛みがある、むしろ起きて欲しくないネガティブな出来事

私は、ミーニングノート を始める前は、キラキラチャンスだけがチャンスだと誤解していました。でも、本当に大切なのは、わらしべチャンスとスパイシーチャンスだったんです。毎日の生活の中から、小さなわらしべチャンスや、痛みがあるスパイシーチャンスを見つけ出すことで、ガラッと人生が変わっていきました。

ポイントは、これらチャンスの中に価値や可能性を見つけ出すこと。どんなに小さくてもいいから「気づき」「学び」「決意」「よかったこと」「予感」がないかを探し出して書きます。この小さな努力が、意味づけ力を高めていきます。

例えば、今年の私の最大のスパイシーチャンスは、リアルのイベントができなくなったことでした。2020年は、ミーニングノートの本を出版したばかりだったので、沢山のリアルイベントを計画していました。憧れの蔦屋書店さんでトークイベントをする、企業研修で大勢の人に向けて講座を開く、など全て白紙に。

泣いちゃいますよね。もう(涙)。

3年半かけて出版したのに。これからっていう時に、なんで今なの!?というのが正直な気持ちでした。

そんなスパイシーチャンスの中で気づいたこと。

「リアルができないんだから、オンラインにいくしかない」

こう気づいて、さっそく3月からオンラインでワークショップを開催しました。それから、いろんなオンラインイベントに呼ばれて、今年だけでも1,000人以上の方にミーニングノートの話をしてきました。

多くの人がそうであったように、私もオンラインでイベントを行うなんて、コロナ前は1ミリも考えたことがありませんでした。自分に実際に起きた出来事の中に、価値や可能性を見つけだすことで、思いもしない未来が開けてきます。

今は世界中で、大きな変化が起きています。今まで思いもしなかった、新しいチャンスがたくさん潜んでいるはずです。特にスパイシーチャンスは、痛みだけで終わらせたくない!タダでは転ばない精神でいこうじゃないですか。ミーニングノート で、小さなチャンスのかけらを拾ってみることを、私は提案したいのです。

ちなみに、ミーニングノート は10年かけて、メソッドを改良し続けてきました。ズボラで何事も三日坊主な私でも続けられるような簡単なメソッドまで落とし込んであります。

今の時代にミーニングノート が大切である3つの理由

このミーニングノート、今の時代にとても必要なものだと考えています。

その理由は3つ。

1、未来は変動する前提で生きる

これまで、目標や夢を設定するという形で未来を固定して、その未来に意思の力で向かっていく、という方法が成功法則として考えられてきたと思います。でも、来週の予定さえ決められない今、未来を固定することは難しくなってしまいました。

今は、「未来は変動する」という前提で生きていく時代なのだと思います。未来は変動する前提で、「今、目の前で起きている」ことを観察し、その中に価値や可能性を見つけ出していく。こんな生き方が求められているのだと思います。

絵にするとこんな感じでしょうか。

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ミーニングノート は、まさに「いま目の前で起きている出来事」の中から価値や可能性を見つけ出す訓練になります。時代の変化が大きいいま、まだ誰にも見えていない価値がたくさん埋もれているはずです。

2、幸せは「あるもの」から探し出す

かつてみんなが信じていた「幸せ(いい大学を出て、大企業に勤めて、出世して、マイホーム持つ)」が崩壊し、今は、自分で自分の幸せを定義する時代です。自分で定義できるので、それはそれで嬉しい反面、慣れていない人にとっては迷いや不安を感じることも多いのではないかと感じています。

これで本当に私は幸せなのだろうか? もっと幸せなことってあったらどうしよう?

こんな風に迷いを感じる人も多いのではないでしょうか。

幸せに関しては、たくさん議論されていますが、私は幸せを探す一つの鍵となるのは「あるものの中に価値を探す」ことだと考えています。自分に「ないもの」ではなく、自分にある縁、自分にある環境、自分にある経験、自分にある強みなど、自分にあるものの中に価値を見出すことで幸せを感じることができます。「ないもの」のことを考えて幸せを感じるって、とても難しいと思うんです。「あるもの」に価値を見つけ出すことは、幸せについて考える鍵になると思っています。絵にすると、こんな感じ。

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誰にとっても「ないもの」の方が数が多いと思います。「あるもの」って数に限りがあるんですよね。その数少ない「あるもの」の中に価値を見つけてみてください。当たり前だから、大したものだと思っていなかったものや、通り過ぎてしまっているものも多いと思います。

ミーニングノートに書かれたものは、全て「あるもの」です。この「あるもの」の中に、価値や可能性を見つけ出す習慣は、確実に幸福度を高めていきます。

3、1日数分の自分のことを考える時間で、自分を取り戻す

これはコロナ前からの問題ですが、あまりに大量の外の情報(自分以外の人が作った情報)に私たちはさらされています。

暇さえあれば、InstagramやTwitterをみて過ごし、夜寝る前までYouTubeを見て、朝はLINEのメッセージで起きる

というように1日中外の情報を処理することに追われていませんか?

こんな毎日を送っていると、自分が何を考え、何を感じたのかを内省する時間が極端に減ってしまっています。「あれ?今年すごく忙しかったのに、何をしていたのか思い出せない」「自分が何を成長したのかわからない」というように「自分」が失われた感覚がある人が増えています。

たった数分でも、自分のことを考える時間を取り戻すことが大切です。

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ミーニングノートは、ノートに書くことを通じて自分の心と対話する時間になります。「自分にとって大切な出来事ってなんだっけ?」「この出来事から、自分は何を得たのだろう?」と考える時間は、人生を豊かにする為の時間になります。

以上、3つの理由から、2021年はミーニングノートで意味づけ力を高めていくことをおすすめしたいと思います。意味づけ力がつくと、どんな状況からも何かしらの価値や可能性を見つけ出すことができるようになってきます。この力は、不安定な時代を生き抜くために強力な武器になってくるはずです。

ミーニングノート は、書くだけで終わらずに、チャンスを書きためたノートを「データベース」とみなして、1週間ごと、1ヶ月ごとに振り返りをしていきます。この振り返りで、自分がどういう人間か、自分がどんな道に進みたいかが見えてきます。

詳しく知りたい方は、ぜひ本を読んでみてください。1ページ読み進めるごとに希望を感じる本にしたくて、想いを込めて書きました。

コチラ↓

www.amazon.co.jp/dp/4903628396

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長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

実はこの記事を書いたのも、かつての上司から「今すぐに、noteを書くんだ!」というメッセージをいただいたからです。まさしく、チャンスですよね。ありがたいです。

みなさんにとって、2021年はチャンスがたくさん見つかる年になりますように。ミーニングノート がそのお手伝いができれば幸いです。

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