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音楽の原風景 〜その8〜

さて、かなり日が経ってしまったが前回の記事まででサークル生活と音楽の交わりにちなんだバンドや音源を紹介してきたが、ここからは出会ってきた名盤を紹介していこうと思う。交わりというよりも道のりのようなもので、色々な音楽を聴いているうちに出会ったものたちになる。

まずはDream theater。

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名盤が多いDream  theaterなのでコンセプトアルバムの名盤として名高いMetropolis part2と迷ったが、初めに買ったこちらにした。

Pull me underからLearning to liveまで8曲収録なのに1時間弱の収録時間という濃密さ。各パートの超絶技巧、特にベーシストとしてはmetropolisのオクターブを利用したベースソロは初聴で衝撃を受け、手クセになる程練習したものだった(結局弾けなかった)。プログレッシブメタルの旗手としてはもちろん、プログレやフュージョン、変拍子や超絶技巧の入り口としてとんでもないアルバムだ。

このアルバムはサークルの同期のドラマー(二浪)に教えてもらったのだが、サークルの年代的にかすらなかった先輩達が選りすぐりの各パートのメンバーを集めてやっていたのを代々持ち回りの記録ビデオで見たときは「本人達も鬼だがコピーしているこの人達も鬼だ」と思ったものである。後に大学を卒業する際に、学科もサークルも同じだった別のドラマーの同期に卒業の助けを借りたお礼として観に行ったTrain of thoughtのアルバムリリースに伴う武道館公演がDVD販売されたのはちょっとした思い出である。その時がDream theaterのライブ初めてだったのだが、CD通りの音を聴く感覚でライブとしてより再現する公演といった感じでそれもまた衝撃を受けたものだった。もちろんそのアルバムも名曲揃いで好きだし、DVDに収録されているインストメドレーの各パート毎の推しカメラは一見の価値満載である。

ちなみに余談ではあるが、所属していたサークルの同期は卒業時点で7人居た。そのうちドラムが3人(一人は前項で書いたモトノリ、二人は上で書いた二浪の同期と学科まで同じだった同期)いて豊作と呼ばれていた世代だったが一度だけその同期全員でコピーバンドを組んだことがあった。ちょうどヴォーカルが一人、ギタリストが二人、ベーシストとして俺、ドラム3人でスリップノット(名盤『IOWA』の発表された翌年2002年の話だから世間が騒ぐ圧倒的に前の話である)をやろうという話があったが、結局ブラジルのヘヴィメタルバンド『Sepultura』をやったことがある。ブラジル奥地のトライバル感あふれるグルーヴに重いサウンド、民族感あふれるリズムパターンなど一聴の価値はあるバンドだ。みんな元気でやっているだろうか。

話題を戻そう。

今はこの当時とはメンバーも違っていてドラムのマイクはポートノイからマンジーニに変わり、キーボードのケヴィンムーアはデレクシェリニアンを経てジョーダンルーデスに変わっているが高いクオリティを維持したまま活動を続けている。

最高のバンドのひとつだ。


【次回予告】

はじめてのですめたる

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