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音楽の原風景 〜その2〜

さて前回Xの『BLUE BLOOD』を取り上げ、幼少期から解散を経て復活したバンドとの関係性を取り上げたが、順風満帆にそれだけしか聴いていないということはもちろん無かった。

1997年、高校1年生の時のX-JAPANの解散と翌年のギタリストHIDEの逝去は悲しみもあったが、新たな出会いももたらしたのだ。当時のだいじ少年は中学生よりアニメを観賞し、高校生になるとその影響か声優さんの担当するラジオ番組を聴くようになる。深夜?明け方?までそれを聴きながらゲームをし、ベースを弾くけどもイチイチ学校でも家でも口うるさいことを言われたくなかったから勉強も手を抜かない(おかげで高校3年生時は定期テストでクラス1を譲ったことはなく、大学も現役合格を収めるほど)、どちらかと言うとネガティヴィティな少年として育っていく。そんな多感な時期に出会うのが当時隆盛を誇っていた俗に言うV系、SOPHIAの『little circus』である。

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ラジオではふとした時(おそらく寝落ちからの目覚めだと思われる)に流れていた文化放送の「カモン ファンキーリップス」と言う番組の曜日パーソナリティのSOPHIAボーカル松岡充氏の声に出会い、ゲームでは「ブレスオブファイア」に出会ったのがこの頃。当時SOPHIAはシングル『little circus』や『街』という強力なシングルを連発して飛ぶ鳥を落とす勢いを持っていたように思える。このアルバムはもちろんその二曲を収録し、タイトルの如くサーカスに迷い込んだような流れを汲んでいた。なお、初めて移動しながら音楽を聴く媒体としてカセットウォークマンを中学二年生の頃より利用していたが、この時期音楽を聴く媒体として主流であったMDウォークマンではなく録音するめんどくささとジャケットを読む手軽さを持ち合わせていたCDウォークマンを利用するきっかけになったと言っても過言ではない。前記事のXのアルバムと併せて収録曲の流れでCDを聴く体系はこの頃から形成されはじめていたのだ。そんなCDを何枚も入れ分厚くなったCD入れを鞄に忍ばせ本屋に立ち寄ってはベースの専門誌を読みあさってはベースの黒柳氏の記事や練習法を頭の中に叩き込んで家で実践したりしていた学生生活を過ごしていた。

そして満を辞してリリースされたアルバムは購入して間もなくそのウォークマンでのヘビーローテーション入りを確実とするのであった。当時行われていたライブツアー『Give a blow!!』のNHKホール公演に足を運んではグッズを買い、会場の音圧に衝撃を受けてはベースを爪弾く。深夜のラジオ番組を聴きながら新曲が出てはテープに録音し、雑音の混じった音源から耳コピをしては時間を過ごしていた。それと同じくしてSOPHIAのそれ以前の音源やVHSを買い漁り、『believe』や『Kissing blue memories』、『ヒマワリ』と言った名曲群に出会い好きなベースソロをコピーしては悦に入るようになったり、その当時勢いを増していたV系というジャンルにのめり込んでいくのである。

LUNA SEAやL'Arc-en-Ciel、GLAYはもちろん、テレビ朝日の深夜に放送されていた『Break out』というインディーズ音楽専門番組、『バンドやろうぜ』などの月刊紙諸々より後に沢山メジャーデビューしていく数多くのインディーズバンド、いろんなジャンルの音楽、そして活字より影響を受けた海外のバンドなど諸々の情報を吸い上げていくのだが、これはまた別のお話。

そしてポップな路線を強めたと感じた『黒いブーツ 〜oh my friend〜』を最後に、激しさと速さを求めてメタルの道へ歩き出すのだがこの辺りは後々書き連ねていこうと思う。



【次回予告】(前記事では忘れていたわけではない!)

高校の文化祭をブッチしてまで握手会に行くほどハマったアイドルグループ、そして当時のJ-POPへ。

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