coemiru 稽古の感想

coemiru Vol3「眠れない眠りたくない」

主演・太田夢莉

出演・碕理人(1部)平野良(2部)
   オラキオ、木原実優

稽古をしたので、その感想を。

7本の短編で1つのお話になるという構成です。
太田さんは7本にご出演。
オラキオさん、木原さんは、各2本。
碕さん、平野さんは、3・5本。

太田さんの声は、透き通ってます。
その声で様々な役を、様々な感情を表現してくれていて
ふいに笑わせられたり、ふいに涙腺に来たり、ふいに可愛かったり
ふいに格好よかったり
ふいの威力が素晴らしいです。

個人的に、太田さんの不貞腐れる表現を好きで、
今回もそういう状況を作ったのですが、やはり面白いです。
切ないとか、苦しいとか、想いを言えないとか、
その辺も、とても良く見て貰いたいですが、一目瞭然な感じもするので
見逃す可能性が高い不貞腐れてるシーンもお勧めしておきたい。 

透き通った声で、聴き心地が良く没入してしまうから、
ふいの威力が凄いのかな? 

碕さんの声は、とても優しいです。
稽古をしていて、声がこんなに優しい人いるんだと、驚きました。
碕さんの優しい声と、太田さんの透き通った声が織りなす会話を聞いていると、凄く遠くに連れて行ってもらえます。
思考の旅というか、頭の中で、遠くへ行けます。
もっと的確な表現があると思うのですが、遠くへ行けます。

会話を聞いてるだけなのに、その役の裏側が見えて、関係性が見えて
自分の過去を振り返ったり、色々なことが自然と頭の中で起こります。
それを、遠くへ行けると書いております。
私は、この状態になるのが好きですし、スッキリしますので
是非劇場で味わって欲しい。

オラキオさんの声は、大きいです。
声量のことではなく、声のスケールが大きいです。
大きいが故に、全体を把握できないので、それがとても不気味で
魅力的です。 スケールの大きい声ですが、不気味な声と言ってもいいでしょう。
透き通った声と不気味な声の会話は、設定などは関係なく
とてもリアルで、人間関係って、こういう事あるよなと
考えてしまいます。 余韻の強い会話で、お勧めです。

木原さんの声は、元気の奥に切なさがあります。
とても心地よい声です。 
透き通った声と心地よい声の会話は、笑ってしまいます。
漠然とですが、幸せに満ち溢れています。
微笑ましいとでもいうんでしょうか?
なんというか、穏やかに笑ってしまいます。

平野さんは、まだ稽古をしていないんですが、
以前、舞台に出演されてるのを観て、素敵な人がいるもんだと
ビックリしたことがあるので
私の本をどこまで遠くへ連れていってくれるのか、ワクワクしております。

とても良い稽古が出来て、手ごたえがあります。
素敵な声を観る事が出来ますので、劇場に足を運んでいただけたら

本が面白いと演者さんが言ってた気がしますので、是非是非。


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