マジマゼドリームマッチに誰も組んでくれなくて出演できなかった話
一ヶ月ほど前にK-PROさんからマジマゼドリームマッチの出演依頼を頂いた。
このマジマゼドリームマッチというライブは普段別のコンビ、トリオ、ピンで活動する芸人と一日限りのユニットを組んでネタを作り披露するお祭りライブだ。
お客さんはもちろん、芸人側も
「この人達が組んだらこんなネタやるんだ!」
と楽しめる人気ライブとなっている。
このライブのオファーは個性の強い自分の色がある芸人が選ばれやすいんだと思っていて、途方もないアホという素敵な色を持つ相方の田口は出演経験がある。
俺も「一回くらい出てみたいなぁ」「田口出たことあるのいいなぁ」と思っていたのでオファーをもちろん快諾した。
そして俺は誰と組んで出るか考えた時に、「誰と組んだらみんな驚くか」に重きを置いて考えた。
そうだ!あいつらと組もう!!!
ザ・マミィだ。
もうライブ界隈のお客さんは知らない人も多いと思うが俺は元々この二人と「卯月」というトリオで活動していた。
当時はK-PROさんのライブによく出演させていただいており、俺の今の芸人の繋がりの土壌を作ってくれたのもK-PROさんだと思っている。
「一番ここが俺と組まなそうだろうしウケるんじゃないか???」
と思った俺はマミィに出演依頼を出すことにした。
しかし当時不穏な解散をしたこともあり、解散以降二人と連絡をとったことはない。
何か月か前に有吉クイズの企画で林田とちょっとやり取りこそしたがあれも4,5年ぶりのやり取りだ。
そんな感じだったので正式オファー前に「マジマゼ組んで出てくんない?」とLINEすることは何か恥ずかしかったのでやらなかった。
それときっと忙しいだろうから一か月前から俺の都合でスケジュール抑えるのもなんか違うかと思ってライブの2週間前にオファーメールをK-PROさんから出してもらうことにした。
普通に断られた
恥ずかしかった。
スケジュールNGなのか普通にNGなのかはわからないがとりあえず相方候補の一組が消えてしまった。
今となって思えば万全を期すならば一旦他の相方候補を事情を説明して仮押さえしておけばよかったと後悔している。
俺は二週間前なのにひとりぼっちになってしまっていた。
しかし俺にはもう一人候補がいた。
人間横丁山田だ。
人間横丁がデビューしてからというもの散々なほど一緒に遊んだりご飯に行った事務所の後輩だ。
人間横丁はべえたの方がこういうライブには呼ばれてる印象があったので
逆に山田を引っ張りだしてくる面白さがあると思いある日のライブの楽屋でオファーを出した。
木場「20日19時から空いてる?」
山田「空いてますよぉ?何でですかぁ?」
木場「マジマゼに出るんだけど組まない?」
山田「えぇ~どうしようぅ・・・」
木場「マジでお前しかいないんだ。オファー出すから頼んだぞ。」
山田「うーん。まぁ、うーん。」
という事でK-PROさんから事務所にオファーメールを出してもらった。
なんか断られた。
意味が分からな過ぎて流石に山田にLINEした。
木場「20日なんか仕事入った?」
山田「仕事じゃないんですけど~です!」
木場「てめぇ!!!!」
山田「ごめんなさい!!!遊びにはいきます!!!」
あんなに可愛がっていた後輩にまさかスケジュールでもなんでもなく断られるとは。
絶対に断らないとあぐらをかいていた俺の落ち度だ。
こうして俺は完全に一人になってしまった。
その後俺が最近面白いと思っている「もめんと」というコンビとトリオでコントをできないか誘ってみたが
「その日は先輩のライブの手伝いがあって!すみません!」
と断られた。
これは本当に仕方ない。
流石に芸人といえど一週間前に急にオファーを受けていける方が異常だ。
ここからの見境のなさはすごかった。
とにかく声をかけまくった。
主催ライブ中に友田オレとナユタおのはらに
「明日空いてねぇか!?マジマゼ出れない!?」
と言ってみたり、
奥村うどんさんに主催イベントの真っ最中に
「マジマゼ出ませんか!?」
電話をかけてみたり。
同居してるゼンモンキー荻野の部屋に
「マジマゼ出れねぇか!?」
と突撃してみたり。
俺はもうマジマゼに憑りつかれたバケモノだった。
しかし誰がつかまることもなかった。
そりゃそうだ、大人って忙しいはずだもの。
そうこうしていると遂にK-PROのスタッフの方から
マジマゼドリームマッチが明日になりまして、コンビ候補難しそうですよね?
難しそうでしたらまた次回お願いしたく思います。
お忙しいところ申し訳ございません!
と戦力外通告がきた。
K-PROさんからしてもまさかだろう。
芸人が誰も組んでくれない芸人が存在するなんて
マジでマザれないヤツなんているんだ・・・
おそらくこれを投稿してる時にはマジマゼドリームマッチが始まっている頃でしょう。
俺が楽しみにしていたマジマゼドリームマッチが。
今後K-PROさんからマジマゼドリームマッチのオファーがくるとは到底思えない。
しかし俺は今回の経験を基に次回こそは誰かと組んで出れる準備はしておこうと思う。
本当にK-PROさん、穴を空けてしまって申し訳ございません。
今後はこういったことがないようにしっかり準備に努めます。
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