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日記 1月1日

風邪をひいていた。年末から寝込んで3日くらいたっていた。1日から夫の実家に帰るはずだったがキャンセルしていた。しかしとりあえず起きて近所の神社に初詣には行った。
神社でカランコロンと鳴らしてお参りをした場所のすぐ横の壁に、岡本太郎の言葉が貼られていた。「僕はありのままの自分を貫くしかないと覚悟を決めている。」と書かれていて、なんとなく心に残って写真に撮った。岡本太郎のような天才ではないが岡本太郎もいい意味では書いていない気がした。私も今年で50歳になる。自分以外の人間にはもちろんなれないし、もう何も変われないだろうと思った。腹を括ろう。

夫を実家に送り出したのが13時ごろ。体調悪く、まだ寝ていた。
揺れて、目が覚めた。
揺れはかなり大きく、寝転んだまま私は何が起こってるか考えた。地震だ。動くのか止まるのか考えた、とかでもなく、私はただ寝転んだまま「地震だ・・・」と思って、そのまま動かなかった。さすがに半身を起こしたところで揺れが止まった。
テレビをつけたら震源は能登。音量は絞っていたが「逃げろ」という字幕が見えて、海の映像が流れ続けた。大きな2つの震災を思い出す。私は2回とも被害はなかったが、思い出す。夫はちょうど飛行機に乗っている時間で無事なはずだった。私の実家や友達たち何人かと連絡した。そのあともスマホでずっと情報を収集する。まだ何もわからないのに。落ち着かずにずっと何かを読む。
募金サイトを見つけて募金して、やっと落ち着いた。募金は偽善だとかいう人がいるが、私は自分を落ち着けるためにやっている。こんなはした金が役に立つとは思えない、でも、「こんな大変な時に何もできない自分」をほんの少しだけ慰めることができる。
救助犬の情報などを仕入れながら、やっと落ち着いてくる。

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