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筒井透子
2021年8月29日 23:27
今年3月、実家の犬が天に召された。17歳と数ヶ月。白い柴犬。大五郎という。少しずつ、大五郎を思い出しても泣かないで済むようになってきたので、思い出を綴ろうと思う。思えば、ネタの多い犬であった。出会い。それはまず先住犬のクマの死からはじまる。20歳くらいまで生きたクマが亡くなった時、母は一瞬たりとも犬の不在に耐えられなかった。「白い柴犬を迎えたい」と私に切望した。私は白い柴犬をネットで検索し