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天ぷらはなぜおいしいのか。

一昨日、お昼に近所の天ぷら屋に天丼を始めて食べに行ったのだが、あまりにも美味しく、なんで天ぷらはこんなに美味しいのか?ということを考えてしまうレベルだったので、文章にしておこうと思う。

まず、天ぷらは食感が美味しい。サクサクとした軽い衣に、加熱された天ぷらの種を同時に食べられる、そしてそれはたいていその食物のいいところを引き出した状態になる。例えばエビならプリッとするし、ナスならホワッとしているし、しそなら食感ゼロで香りだけ残す。つまり、サク、ジュワーとか、サク、プリッとか、サクサクとか食べる前からのワクワクとサプライズがある。その期待感がすでに天ぷらを美味しくさせている。

次に、油であげることによって味、香りが濃くなっている。これは何にせよだ。エビはより塩味が濃くなるし、キスは魚としての味わいが深まるし、アイスなら、甘みが増している。昔コンビニのツナマヨおにぎりを天ぷらにしてみたのだがこれもご飯の味は塩味が濃くなり、ツナの香りが高まり、マヨのジャンク塩味と酸味も増していた。本当になんでも濃くなるんだな。と驚いた記憶がある。
話が横道に逸れたが、つまり、天ぷらにすることは味、香りをブーストさせているように感じるのだ。

食事というのは食べ物を味覚だけでなく、視覚、聴覚、嗅覚、触覚の五感をフルで使って楽しむエンターテインメントだと私は感じている。そう考えたときに、天ぷらは素材の視覚以外の五感をすべてブーストさせるような調理法であり、うまくないわけがないのだ。

あまりにも美味しすぎる天ぷらを食べながら、こんなことを考えていた。

駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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